概要
1989年10月から1993年3月にかけて設定されていたアニメの放送枠で、4作品放送された。
最初に放送された「シートン動物記」はエイケンとサンシャインコーポレーションが手掛けたが、ほかの3作品は東京ムービーが制作にあたっている。
「フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ」以外の3作品は三井不動産の一社スポンサー番組であり、『三井不動産アニメワールド』の枠名まで付けられていた。ただし、この枠名を使用していたのは日本テレビだけ、しかも枠自体はローカルセールス枠であったため、放送日時を差し替えた局ばかりか、放送自体見送った系列局も少なくなかった。
バブル崩壊後に三井不動産がスポンサーを撤退しただけでなく、日テレが不採算アニメ枠の整理を決めた為、後を追う様に廃枠となり、3年半の歴史に幕を下ろした。
作品リスト
シートン動物記 1989年10月14日〜1990年12月22日、全45話:この作品のみエイケンとサンシャインコーポレーションの制作で、唯一読売テレビでも放送されるも、半年のみに終わる。
おちゃめなふたご クレア学園物語 1991年1月5日〜11月2日、全26話:本作から東京ムービー制作
わたしとわたし ふたりのロッテ 1991年11月9日〜1992年9月5日、全26話:本作を最後に三井不動産が撤退
フランダースの犬ぼくのパトラッシュ 1992年10月10日〜1993年3月27日、全26話(うち未放送2話):同枠最終作
余談
- 「わたしとわたし ふたりのロッテ」は著作権の問題から封印作品となってしまい、幻のアニメとなってしまった、と言いたいところだが、実際にはNHKBS2のBS名作アニメ劇場で“再放送”されたことがある。また、「おちゃめなふたご クレア学園物語」もやはり同枠で放送されたことがある。
- この枠を設定したばっかりに、これまで該当時間帯に放送されていた「NNNニュースプラス1」土曜版は30分放送時間が繰り上がってしまった。しかも「NNNニュースプラス1」の後継番組であった「NNNニュースリアルタイム」でも、「名探偵コナン」に追われる格好で再び30分繰り上がり、そして「news every.」でも、これまた日曜朝7時台前半からのアニメ枠の移動のせいでまたしても30分繰り上がるハメになってしまった。
- 放送期間のわりに放送話数が少なくなっているが、これはこの時間帯に東京ドームからのセ・リーグ中継の開始時間が繰り上がった為。
- なお同枠の次番組は、子供向け料理バラエティー番組「モグモグGOMBO」だったが、此方は10年半続いただけでなく、裏番組だったフジテレビ系土曜日夕方6時台アニメ・特撮枠後半枠とテレビ朝日系土曜日夕方6時台アニメ枠後半枠を、それぞれ廃枠に追いやったのは歴史の皮肉としか言い様がない。最もフジテレビの方もローカルセールス枠で、その後時点では既に同時ネット局は減っていたが。
関連タグ
雲のように風のように:本枠の(関東地方における)1社スポンサーだった三井不動産の関連会社である三井不動産販売(現在の三井不動産リアルティ、「三井のリハウス」ブランドの住宅仲介で知られる)の1社スポンサーで放送されたアニメ特番。