1978年に『週刊少年サンデー』の新人賞少年部門佳作に入選。同期の漫画家に同じ新人賞少年部門でデビューしたあの高橋留美子がいる。その後、5年間作品を発表せず、1983年に現在の早見純スタイルで再デビュー。
スプラッター系のエロ劇画やホラー漫画を得意とし、変態少年「純クン」シリーズが一応の代表作。宮崎勤事件に先駆けて、少女趣味やストーカー、のぞき、リストカット、SM、監禁、窒息レイプ、ひきこもり、バラバラ殺人など現在起こる得るありとあらゆる異常犯罪を予言していたとも思える作品を発表していた。
このように非常に猟奇的でグロテスクな作風の持ち主だが、氏賀Y太のそれとは違い、人間の内面や精神など観念的な描写を圧倒的画力をもって描き出すことで知られている。
1989年頃に休筆し、漫画界の第一線から姿を消す。その後はエロマンガの編集者などをしていたが、2000年から再び漫画家として活動を始める。2015年に上梓した『性なる死想』は東京都の不健全図書に指定され、amazonでも取り扱いが拒否されるなど一部界隈で話題となった。
漫画界の偉大なる暗黒大陸的存在である。