概要
テレビで多くの作品を送り出してきたドキュメンタリー作家であり、世界的に高く評価される映画監督。
透明感のある画面作りと、役者の自然体の演技を引き出すリアリティのある作風が特徴。
子役に対しては台本を渡さず、現場で指示を出すことで演技が硬くならないように配慮している。『誰も知らない』の柳楽優弥(撮影時13歳)はカンヌ国際映画祭男優賞を最年少で受賞し、とりわけ大きな話題となった。『海街diary』の広瀬すず(撮影時16歳)は、台本を受け取るか現場で指示を聞くか選ばされ、後者を選んでいる。2018年の『万引き家族』ではパルムドールを受賞した。
2019年にフランス・日本合作映画『真実』(仏題: La vérité;英題: The Truth)を監督。主演はカトリーヌ・ドヌーヴ、共演はジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク、リュディヴィーヌ・サニエ、他。
来歴
1987年、早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。テレビマンユニオンに入社。
1995年、『幻の光』で映画監督デビュー。
2014年、独立事務所「分福」を立ち上げ。
作品
映画
『幻の光』1995年
『ワンダフルライフ』1999年
『DISTANCE』2001年
『誰も知らない』2004年
『花よりもなほ』2006年
『歩いても 歩いても』2008年
『大丈夫であるように -Cocco 終らない旅-』2008年
『空気人形』2009年
『奇跡』2011年
『そして父になる』2013年
『海街diary』2015年
『海よりもまだ深く』2016年
『三度目の殺人』2017年
『万引き家族』2018年
『真実』2019年(日仏合作)
『ベイビー・ブロカー』2022年(制作会社・配給会社ともに韓国)
『怪物』2023年
ドラマ
『妖しき文豪怪談』第4回「後の日」2010年
『ゴーイング マイ ホーム』2012年
MV
Cocco「水鏡」2000年
Cheri「ためいき」2003年
タテタカコ「宝石」2004年
Cocco「陽の照りながら雨の降る」2006年
スネオヘアー「やさしいうた」2007年
AKB48「桜の木になろう」2011年
AKB48「Green Flash」2015年
高橋優「さくらのうた」2016年 - 監修
ハナレグミ「深呼吸」2016年