概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードは藤子・F・不二雄大全集3巻収録「ドラえもん対ガチャ子」。
その名の通り、点けると周囲を暗くする電球。口金のサイズとワット数さえ合えば、懐中電灯や部屋の電灯等、様々な照明器具で使用出来る。暗さについても、薄暗い程度から周囲が一切見えないほどの暗闇まで調節可能。暗くした空間に別途の光源を用意すればそちらは正常に機能するため、作中のように周りは暗くして手元は明るくすることも可能性。
TC10巻収録「夜を売ります」では、ドラえもんは当初「有効利用する方法がない」と言っていたが、作中では夜勤明けで昼寝をしたいと考えたのび太のパパの為に部屋を暗くしたり、昼間だとやる気が出ない受験生や赤ん坊を寝かしつける等、様々な場面で役に立っている。
その一方、作中では強盗がこの道具を利用して他者から金品を奪おうとしていたが、その相手が偶然にもパトロール中の警察官だったため、強盗はそのまま現行犯逮捕された。その際には前方がまともに見えないほど暗くなっており、このように使い方次第では危険な道具とも言える。
名称について
上記の名称は『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』にて設定されたもので、原作版における正式名称は不明(作中では「つけると暗くなる電球」と呼ばれるのみ)。参考として上記の「夜を売ります」の初出時のサブタイトルは「電球クラクナール」だったのだが、TC収録時に現在のサブタイトルに変更されている。また『ドラえもんのひみつ道具使い方事典3』では「夜になる電球」という名称になっている。
関連道具
- 夜ランプ
電球型のひみつ道具。「キャンプセット」の付属品。
上記の「暗くなる電球」と同様に、点けると周囲を夜と同じ暗さにすることが出来る。それだけでなく、屋外で使用した場合は星空を眺めることも可能。
2015年版「夜を売ります」(水田わさび版アニメ)では、この道具は「暗くなる電球」と同一のものであるとされている。
- 消光電球
『海底鬼岩城』に登場したひみつ道具。
上記の「暗くなる電球」と同様に、周囲を夜と同じ暗さにすることが出来る。それだけでなく、この道具は「テキオー灯」を浴びた状態(周囲が暗闇でも昼間と同様の明るさに感じられる状態)でも効果を発揮する。