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ニンジャスレイヤーシリーズに出てくる悪の大企業を指す名詞。

転じて、ニンジャスレイヤーに限らず、フィクションに登場する悪の大企業を指す言葉として使われることもある。


概要

ニンジャスレイヤーの世界において、日本政府を傀儡とし、法や倫理などお構いなしに経済活動を行う大企業群は暗黒メガコーポと呼ばれる。その多くは日本の中心であるネオサイタマに本社を構える。

内閣・国会は単なるTVパフォーマンスと化しており、日本政府の上にネオサイタマ市議会が存在し、ネオサイタマ市議会より上に暗黒メガコーポ群があるのだ。

実際、ネオサイタマの権力の座、カスミガセキ・ジグラットにおいて、暗黒メガコーポのオフィス群はネオサイタマ市役所や国会議事堂などの行政施設よりも上に位置する。ネオサイタマにおいて、重金属酸性雨を降らせる雲の上で綺麗な空気を吸えるのは、ごく一部の人間だけなのである。


ニンジャとの関わり

日本を裏から牛耳る存在として、どの暗黒メガコーポもニンジャとは少なからず関わりがある。大抵のメガコーポはニンジャを威力部門として雇っている。いわゆる企業ニンジャと呼ばれる存在である。しかし、ソウカイヤザイバツといった、ニンジャによって構成されるニンジャ組織にはニンジャの質で敵わず、一般的なメガコーポだと、そのようなニンジャ組織の言われるままになってしまうことも。

一方で、巨大なメガコーポであるオムラヨロシサンが有する企業ニンジャの上位層は、ソウカイヤ、ザイバツの最高戦力であるシックスゲイツやグランドマスターに勝るとも劣らない実力を持つ。ニンジャ戦力的にも政治的にも、必ずしもニンジャ組織がメガコーポよりも上の存在とは限らないのだ。


また、その成り立ちにニンジャが大きく関わっている企業や、CEOや役員がニンジャである企業も存在する。


作中ににおける動向


第1部

初期からオムラやヨロシサンといった代表的なメガコーポは登場していたものの、ソウカイヤの首領、ラオモト・カンに営業がこびへつらう場面が多く、メガコーポそのものについてフォーカスが当たることは少なかった。

また、企業そのものよりも企業の犠牲になる人々が書かれることが多く、巨大な企業に人々が踏みつぶされるニンジャスレイヤーの世界観を形作った。

「レイジ・アゲンスト・トーフ」、「オウガ・ザ・コールドスティール」などのエピソードでは、作中におけるメガコーポの立ち位置や、その横柄に振り回される人々などの空気感を知ることができるだろう。


第2部

第2部になると暗黒メガコーポそのものにスポットが当たるようになり、ニンジャ組織の下請けではない第三勢力として活躍する場面も多くなった。2部の敵にあたるザイバツが、ヨロシサンを忌み嫌っていることも関係あるかも知れない。


ヨロシサン製薬は、脱走するバイオニンジャに対する対策として、ヨロシサンのバイオ構造物を操ることが出来るサブジュゲイターを開発、バイオニンジャの制御に成功した。


2部中盤では、オムラ・インダストリの経営陣と、オムラに反対する企業が描かれ、オムラの経営理念やオムラ上位層のニンジャが登場した。


そして、2部の最終盤、反オムラ企業連合とイッキ・ウチコワシの活動によりオムラが倒産。暗黒メガコーポの勢力図が移り変わった。


第3部

倒産したオムラにとって代わり、オナタカミ社が台頭。オムラ残党にスポットが当たるエピソードが増え、オムラの末端で働く人々の内情も描かれた。


終盤になるにつれて、3部の敵組織であるアマクダリが勢力を拡大し、暗黒メガコーポを支配下に置くようになる。

謎が多かったヨロシサンも、役員取締役会の一員が登場し、アマクダリに協力した。また、最終盤にてヨロシサントップに関する衝撃的な事実が明かされる。


第4部

第3部終盤の出来事により、日本を覆う磁気嵐が晴れ、月が割れた。国会が崩壊したことで日本の鎖国状態が解かれ、ネオサイタマは世界各国の企業の標的となった。政府が崩壊したことで、名実ともに企業が世界の支配者となり、これまでの部以上にメガコーポがストーリーに関わる存在となる。


アダナス社やカタナ社など、日本以外のメガコーポも多く登場。ニンジャソウルの憑依現象が増加したことも相まって、これまで以上にメガコーポのニンジャ戦力が登場する機会が多くなった。

ニンジャソウル憑依の増加により、経営陣にもニンジャが増えた。復活したリアルニンジャが暗黒メガコーポを傀儡とすることも。


また、月が割れたことによりエメツと呼ばれる鉱石が世界各地で多く採れるように。この鉱石を巡る企業のもくろみ、争いが描かれる。


主な暗黒メガコーポ


オムラ・インダストリ


 凄くて強い!だから凄い。だから売れる。だからオムラは大きく、凄くなる

 モーターヤッター!


ネオサイタマを代表する暗黒メガコーポその一。社章は雷神を象る。

重工業分野を独占している。重役はすべてオムラ一族の血筋で、遺伝子クローニングを行っているという噂もあるらしい。

現社長はモーティマー・オムラ。兵器開発に際して、とにかく大きさと凄さを重視するモーター理念(いわゆる大艦巨砲主義)を打ち出し、社員のほとんどはこの理念に取りつかれている。この理念にそぐわない製品はどんなに優れていても開発中止させ、これに異議を唱える役員はセップクさせるという問題児である。それを咎める会長のアルベルト・オムラとは反目している。


主な製品は、ロボニンジャであるモーターヤブモータードクロ、武装ツェッペリンなど。超大型原子力航空母艦も開発している。

アイドルユニットネコネコカワイイを開発するオムラ・メディテック社、レジャー企業であるオムラ・エンタテイメント社などの子会社を持つ。


オムラ・エンパイア


 オムラ!ダカラ!オムラ!イチバン!

 年収年収壮大大大!


第4部より登場。

倒産したオムラ・インダストリに代わり、オムラの系譜を受け継ぐ企業。世界各地に散らばっていたオムラ関連企業が、インダストリの倒産と日本の鎖国解消に伴い集結して構成された。その成り立ちのせいか、オムラ・インダストリとは別ベクトルに狂った会社が誕生してしまった。


オムロと呼ばれる独自の通貨を用い、社員は全員、オムラ因子なるオムラに対する絶大な愛社心を有している。

社員は胸に連続勤務時間と年収が表示されたパワード鎧を纏い、連続勤務時間が大きいほどリスペクトを得られるという独特な価値観を持つ。また、年収が社員としての偉さ、強さの指標となり、オムラの敵は年収矮小の弱敵として見下される。オムラショーグン(代表取締役)やタイロー(専務)レベルの社員ともなればその年収は凄まじく、オムラ因子を持たないものがその表示を見れば、その年収壮大さに目を潰してしまうだろう。


ヨロシサン製薬


 進歩を。そして、いつでもヨロシサン


ネオサイタマを代表する暗黒メガコーポその二。

創業は江戸37年。キャッチコピーは「ビョウキ、トシヨリ、ヨロシサン」。薬や栄養剤などを提供しているが、中には用法用量を守らず服用すると麻薬効果のある製品を流通させていることも。クローンヤクザの製造元でもある。

人工的にニンジャを生み出すバイオニンジャを開発しているが、度々脱走などの騒ぎを引き起こす。

サイバネ兵器関連を担当するヨロシ・バイオサイバネティカなどの子会社を持つ。


ヨロシサン・インターナショナル

第4部より登場。

第3部の終盤で起きた事件によりヨロシサン製薬は経営陣が一変する。その後、警察に強制捜査されCEOが逮捕後留置されるが、国会崩壊に伴う警察機関の弱体化、鎖国の解消など様々な要因により、本社を日本から北米に移し、名前を変えて再始動したのがヨロシサン・インターナショナルである。

独自にヨロシドルなる企業通貨を発行している。


CEOはヨロシ・サトル。「コンプライアンス重視」の経営方針を打ち出し、暗黒メガコーポ群の中では調停役的な立場を取ろうとするなどヨロシサン製薬時代と比べると多少大人しくなったように見える。しかし暗黒メガコーポの例に漏れず、バイオニンジャの開発や危険な薬液の不法廃棄、バイオハザードの証拠隠滅など、後ろ暗い面は多く残っている。


スゴイテック社

香港に本社要塞を持ち、ネットワーク関連の製品、サービスを取り扱っている。オムラ、ヨロシサンと並んで日本屈指のメガコーポと称される企業……と称される割にはあまり活躍していない。暗黒メガコーポとしては控えめで邪悪ではない方なのかもしれない。


オナタカミ社


 洗練、オナタカミです


オムラ・インダストリの提携企業であり、兵器開発の下請けを行っている。その性質上、オムラの不採算施設を下げ渡されるなどのパワー・ハラスメントを受けており、オムラに対する不満を抱えていた。

イッキ・ウチコワシやオムラに不満を持つ企業、アマクダリと共に反オムラ企業連合を形成。オムラを倒産に追い込んだ。

第3部では、倒産したオムラにとって代わり、勢力を拡大させた。

オムラの内外で苦渋を舐めさせられていた者たちが集い、モーター理念に縛れない開発を行っている。そのため、ロマンを重視するオムラと比べると、より洗練された、工業製品めいたデザインが多い。

社員はそのDNAに社章が刻み込まれ、愛社精神がとても強い。


オムラ倒産後は、アマクダリの最高幹部であるスターゲイザーを特別顧問として迎えており、実質的にアマクダリの支配下にある。また、スターゲイザーからテクノロジー提供を受けており、それが下請け企業から劇的な成長を遂げた理由でもある。


ヤナマンチ社

オムラやオナタカミと同じテック系の企業。ただ、それらの会社と異なり新技術の開発は行わない。リバースエンジニアリングにより、一世代前の他社の製品の安価版を販売することで利益を得る。


多くの企業ニンジャを抱えており、歴戦の傭兵であるブラックヘイズに「ニンジャが厚い」言わしめるほど。安価版により利益を得るという性質上各社から嫌われており、設計図や工場情報等を奪取するために戦闘する機会が多いことがニンジャの層が厚い理由だそうだ。

反オムラ企業連合に参加していたが、裏ではオムラに情報を流していた。その裏切り行為にもかかわらず、オムラ倒産以降も健在であり、第4部時点でも暗黒メガコーポに名を連ねる。


ドンブリ・ポン社

ネオサイタマに展開する、日本のファストフードを代表するドンブリ・チェーン企業。

国内の食料品シェアの87%を握っていたヤンバナ・サシミ社が食品偽装により転落、不可解な急成長を遂げ業界トップの座についた。

ソウカイヤ傘下の企業であり、利益はほとんどソウカイヤのフロント企業であるネコソギ・ファンドに流れる。


1部終盤でラオモトの悪事が暴露された際、ラオモトがドンブリ・ポン社に食品偽装を指示していたことが明かされてしまった。

その後どうなったかは不明だが、3部に登場したニンジャのスシ屋の発言的に、存続しているようである。


マグロアンドドラゴン・エンタープライズ

キョートに本社を構えるファスト・フード企業。チェーン店「ネギトロ・ゲンキナ」を経営している。

暗黒メガコーポらしく、住宅街に周辺住民への周知無しに工場建設を進め、ヤクザを用いて反対運動を妨害していた。


アダナス・コーポレーション


 アダナス・コーポレーション。美しい知性と理解を


第4部より登場。

生物模倣兵器しており、北米に本社を構える。社紋は漢字の「仇」。

カタナ社とは同盟関係にあり、オムラ・エンパイアとは対立している。

未だ謎は多い。


カタナ・オブ・リバプール社

第4部より登場。

イギリス・イングランド島北西部、リバプールに本社を置く重工業・兵器系企業。KOLと略される。

磁気嵐が晴れたネオサイタマからサイバネ関連の技術を回収、オムラに並ぶ大企業に成長した。オムラとは敵対関係にあり、年収信仰に対して、宗教組織、論理聖教会により会社への忠誠心を保つ。


精鋭ニンジャとして、高いワザマエと完璧な礼儀作法、高い容姿を兼ね備えた七人のロイヤルニンジャを有している。彼らは民への広告塔としての役割も果たす。

リバプールに本拠地を置くだけあってとてもイギリス的な会社である。(所属ニンジャがジェームズ・ボンドっぽかったり…)


CEOはエリザベート・バサラ。知能指数200超。老獪かつ無慈悲で決断的な采配をふるう。


ヌーテック社

第4部より登場。

アメリカに本社を置く企業。

重機、戦闘車輌、航空兵器、小型戦術核、熱戦兵器、集合住宅用ジェネレーターなどの製造の最大手である。

旧アメリカ軍の一部が合流しており、旧世紀ニューク弾道ニューク駆動の旧世紀UNIXをアメリカの遺産、力の象徴として信仰している。

その性質上、軍事色がとても強い企業である。



アルカナム・コンプレックス社

第4部より登場。

アメリカに本社を置く企業。

ヌーテック社と同じく旧アメリカ軍の一部が合流しているが、あちらがエアフォース、アーミー主体なのに対し、こちらはネイビーが主体となる。

ペンタゴン(合衆国崩壊に際し企業として独立した)と協力関係にある。

後述するメガトリイ社北米支部の遺産を一部有している。通信技術、ポータル技術、コトダマ空間(インターネットとオヒガンに関連する空間)などの技術は、他の北米企業に比べても先を行く。


メガトリイ社

かつて存在した暗黒メガコーポ。正式名称はメガトリイ・コミュニケーション社。かつての日本において強大な力を持っていたが、Y2K(我々の世界でいう2000年問題とは微妙に異なる)により弱体化、他のメガコーポから囲んで叩かれ崩壊した。

今もなお通用する程の高い技術力を持つ。その技術は様々なメガコーポに吸収されたが、各地には未だ忘れ去られた研究施設が眠っている。


関連団体


ソウカイ・シンジゲート

ラオモト・カンを首魁とする、日本経済界を裏で取り仕切る暗黒ニンジャ組織。

ネコソギ・ファンド社と呼ばれるフロント企業を持ち、オムラ、ヨロシサンといった暗黒メガコーポと癒着している。


ザイバツ・シャドーギルド

キョートを裏から牛耳る秘密結社。ロード・オブ・ザイバツを君主とし、ニンジャがモータルを支配するニンジャ至上主義を掲げる。

あまり他の組織と関わりを持つことは無いが、オムラと取引を行うことはある。

ヨロシサンのことは忌み嫌っているものの、ヨロシサンの製品であるクローンヤクザは使用しており、中には裏でつながりを持つ者も。


アマクダリ・セクト

第1部で滅んだソウカイヤの残党を吸収し、創設された秘密結社。ラオモト・カンの嫡子、ラオモト・チバを盟主に置くが、実権は参謀であるアガメムノンが握る。

アマクダリ最高幹部"12人"には、表、裏社会共に巨大な地位を持つ人物が選ばれており、

12人の一員であるスターゲイザーは、特別顧問として実質的にオナタカミ社を支配している。また、同じく12人の一員であるキュアはヨロシサン製薬の役員であり、暗黒メガコーポに大きな影響力を持つ。


イモータル・ニンジャ・ワークショップ

1部において、ヨロシサン製薬からソウカイヤに派遣されていたリー先生が、ソウカイヤの崩壊と共に独立して立ち上げた組織。よくINWと略される。ニンジャソウルに関する研究を行っている。

ザイバツやアマクダリといった組織と接触し、様々な取引を行う。


論理聖教会

AoM(4部)より登場。

ネオヴァチカンに本拠地を置く宗教団体。<教会>とも。カトリックをベースとしているが、ハッカーカルトやアマクダリの思想がちゃんぽんされ、死せる電子の神を崇拝する全く別の宗教になってしまった。


欧州における電子通貨を支配しており、欧州大陸で活動する暗黒メガコーポは論理聖教会とパートナーシップを結ぶ。

その影響力は強く、教会が組織する論理十字軍には、提携する暗黒メガコーポからニンジャを含む戦力が動員される。

欧州を中心に活動するカタナ社、オムラ社、ヤナマンチ社は関わりが深い。特にカタナ社は敬虔な信徒が多いとか。



UCA(ユナイテッド・コープス・オブ・アメリカ)

AoM(4部)より登場。

崩壊したアメリカ合衆国に代わりアメリカを支配する存在。明智光秀がカナダ地域に築いた圧政国家「ネザー京」に対抗するべく組織された。

その名の通り、州(States)ではなく企業(Corps)により構成される。その数大小合わせて50ほど。

代表的な構成企業は、アルカナム社、ヌーテック社、ヨロシサン・インターナショナル、ゼン・ミライ社など。


関連タグ

オムラ・インダストリ

ヨロシサン製薬

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