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月と十六夜

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つきといざよい

『月と十六夜』とは、東方公認の二次創作ゲーム「東方ロストワード」の企画「MV Project」の楽曲第3弾として制作されたアレンジ楽曲のことである。なおこの記事ではその楽曲をイメージしたキャラクターについても記述する。

終わった世界なんて壊してよ運命で

閃光のknife 宵闇にdive

迷いを捨てきれないままで

光はいらない僕にはnot necessary

月に踊り夜に嗤う

undercover the cloak of darkness それだけでいい

悲しみも痛みもいつかは消える

だから捨てないでjust be myself

楽曲情報

アーティスト名東方LostWord fert.ナノ×岸田教団&THE明星ロケッツ
曲名月と十六夜
原作東方Project 上海アリス幻樂団
原曲月時計 ~ ルナ・ダイアル
作詞岸田(岸田教団&THE明星ロケッツ)
編曲岸田(岸田教団&THE明星ロケッツ)、草野華余子
企画・音楽プロデュースコンプ(豚乙女)
MV制作村上慎弥(GORILLAFILM)

キャラクターとしての概要

終局に至りつつある十六夜咲夜。ロストワードを終わらせるため異世界またぎの旅を続けていた。汎異記号は『L80』

カルマスピードの記憶遺跡ストーリーに登場する博麗霊夢はロストワード異変で消滅と再生を繰り返し、80回目にして漸く記憶遺跡から脱し、本来の道筋に辿り着けたという事実が明かされているが、逸脱度「80」の数字との関連性はまだ明かされておらず、この咲夜も同様なのかは不明である。

かつてロストワードによって全てを失った『復元者(レストアリ)』の1人である。

容姿はL1の咲夜とほぼ同じだが、腰のリボンが翼のように大きくなっている。

さらにこの咲夜の最大の特徴として挙げられるのは、左手に持つ紅いロングナイフ「血剣ヴァンパイアファング」、右手に持つ銀色のロングナイフ「妖剣シルバーブレード・エクステンデッド」である。

【妖剣シルバーブレード・エクステンデッド】

かの異変の時のように、魔力で生きる銀色のロングナイフ。

咲夜曰く「万能」で、野営料理から弾幕ごっこまで使えるという。

もともとは一寸法師の末裔の試作品だったが、とある異変で庭で見つけた際に咲夜の所有物となった妖剣「シルバーブレード」が、咲夜のために自らを変性させた姿

異変当時は魔力を持つ妖器だったが、異変終了後は魔力が減衰したため、レミリアやパチュリーの魔力を込めて性能的な復元を行わない限りはほとんどただの銀製ロングナイフだった。

単独では妖器としての復元は不可能だったが、咲夜のピンチに夢月が介入し、「メイド仲間のよしみ」として自分自身と寸分違わない魔力転写付随体(オプション)を融合させることで、シルバーブレードを『エクステンド』させた。

ちなみに刃の長さもさらっと延長されている。

【血剣ヴァンパイアファング】

悪魔の翼を模った鍔が付いている、血のような紅色のロングナイフ。

並の妖怪を凌ぐ魔力を持つ生きたナイフで料理には不向きらしい。

主人がいつの間にか従者に持たせていた自身の牙の精巧なレプリカ「ヴァンパイアファング」が咲夜のために、自らを変性させた姿である。

接近して刺せば弾幕関係無しにボムレベルの大ダメージを与えられそうだし、うっかり生身にチクリとさせたら吸血鬼の眷属になってしまうかも。吸血鬼の牙は模造品でさえも特級のマジックアイテムである。

使わなければお守り程度の効果でしかなかったが、咲夜のピンチに幻月が介入、自分自身と寸分違わない魔力転写付随体(オプション)を融合させることで、ヴァンパイアファングを『吸血鬼の意思宿る刃』に変えた。

幻月が介入した理由については「この子の主人が、単なる吸血鬼ではなく悪魔だっていうから」だとか。

魔力転写付随体(オプション)の融合はかなりイレギュラーな魔法らしいが、この程度の技は半人前らしい。今回は対象が吸血鬼のパーツ(の精巧な模造品)だったため、それが可能だった。

ストーリー

ロストワードの影響で全てを失い、全喪失の闇である『殻』の中に押し込まれてしまう。紅魔館で過ごした日常も失った咲夜は、"十六夜咲夜"の名前に課せられた運命までも失ってしまい、ついには自分の名前まで忘れてしまった。

そこに突然、による運命の上書きより以前の本来の性質と記憶……『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎だった頃の記憶』が脳裏によぎり、想起し始めた。

師匠を名乗る者や、その他の教え子たちと一緒に『完全予測計画』『龍の渡り』などの内容を想起していたところ、"非統一魔法世界論の権威"を称するひとりの少女、岡崎夢美によって突如記憶が遮断される。

ついさっきまで想起していた記憶が「宇宙人(っぽい誰か)によって捏造された記憶」だったことが明かされ、ついでに夢から鳴る声』と『幻から鳴る声が「十六夜咲夜」の名を呼んだことでかつての会話能力と意識と感覚を取り戻し、同時に想起していた記憶も綺麗さっぱり忘れてしまった。

実は夢美たちは咲夜を助けるために来たらしく、『殻』から脱出するための力として"ロングナイフ"には夢月の付随体(オプション)を、咲夜の持つ"悪魔の形見"には幻月の付随体(オプション)を贈り、最後は『殻』から出れば夢美たちのことは忘れてしまうことや「必ず再び会うことになる」ことを告げて咲夜を見送った。(直後に『十六夜咲夜についての情報』を得て部下である北白河ちゆりに回収されていった。)

そして……

「私たちは、私たちの道をーー」

「ーー行くわよ。」

「妖剣シルバーブレード・エクステンデッド。

そして血剣ヴァンパイアファング。」

「お前たちが私に代わって、

その身に記憶を宿し、運命を矯正するのよ。」

「向かうはーーただ、未来のみ。」

イザヨイ』の姓と『サクヤ』の名に課せられた『運命』を捨て、咲夜は双子の「月」が遺した二本のロングナイフと共に世界を超えて主の元へと向かうのだったーーー。

スペルカード

「夜霧よ、反転せよ」

全て東方ロストワードオリジナルだが、いずれもレミリアのスペルカードを模した弾幕であるため完全なオリジナルではない。符名は完全で瀟洒な従者である咲夜を現す『完全』と『瀟洒』。

  • 完全『賜りの月時計』(かんぜん「たまわりのつきどけい」)

「お嬢様から賜ったメイド長の証 暗闇の外套(がいとう)が覆う内側 紅い魔法 私の世界」

レミリアからメイド長を拝命した際に賜った特別な懐中時計を用いる弾幕。主人の某レッドマジックによく似た弾幕で構成されている。

  • 瀟洒『授かりの銀ナイフ』(しょうしゃ「さずかりのぎんないふ」)

「『私の首を取れるならいつでも来なさい』 お嬢様は私のナイフを奪わなかった」

レミリアから名前を付けられた際に授かった特別な銀ナイフを用いた弾幕。主人の某グングニルに似た弾幕へと再構築されている。

  • 『ロイヤル・デフレーションワールド』

「お嬢様に関する記憶がまだ足りない 留守を預かる下僕の身に 真紅の熱が 迸る」

主人の『紅き運命』になぞらえた、収縮する世界の弾幕。主人のラストワードに似た弾幕へと再構築されている。

余談

気質は雨曇り。すぐにでも雨が降りそうな曇天のこと。

所持品の「妖剣シルバーブレード・エクステンデッド」「血剣ヴァンパイアファング」はそれぞれ東方輝針城に登場した咲夜の妖器「シルバーブレード東方虹龍洞バレットフィリア達の闇市場アビリティカードヴァンパイアファングから。

  • 少名針妙丸「あれ?その剣は……間違い無いわ。私が実験的に付喪神にした物だー。」

(東方輝針城STAGE6「小さき者の大きな野望 Little Princess」咲夜Aでの会話より)

  • 「近距離に牙で致命的なダメージを与えるレミリア・スカーレットの能力 超攻撃力の接近攻撃を何度でも出来るカード スペルカード?馬鹿馬鹿しいね そんなもん、一噛みで解決だよ」

(東方虹龍洞・バレットフィリア達の闇市場「ヴァンパイアファング」のテキストより)

スペルカードは全てレミリアのスペルカードの弾幕の再現。立ち絵の背景にはよく見るとL1世界線のレミリアが映っている。

ストーリーは紅魔館関連ではなく『十六夜咲夜の過去と運命』を中心としているが、このうち、ファンの間で考察された"元は月人だった説"木花咲耶姫のネタや「東方永夜抄」での永琳の反応、輝夜の能力の関連性などからこの説が浮上した)を取り上げている。

まさに『月』と『十六夜』、「""に縛られた咲夜の運命を"悪魔の月"と共に乗り越えていく」という構図になっている。

なお『夢から鳴る声』の正体である夢月は『咲夜は「悪魔のメイド」がアイデンティティだった』と夢美から聞いて「確かに、この子は私に相応しい!」と言ってついていった様子だったが、夢月はあくまでも「メイドの格好をしているだけ」であってメイドではない(ストーリー中でもそれを幻月に突っ込まれている。)。

ストーリーに登場した永琳の立ち絵は、劇場型イベント『KAGUYA’s 弾幕ロワイアル』のあらすじが記載されている一枚絵にあったものを流用している……と思われていたが?

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