概要
普段からダサい格好をしている者がそこから脱却するために服を買いに行こうにも、服屋はダサい格好をしていてはとても入れる場所ではない。このため、服屋に入ることができずダサい格好から脱却できない。
このような「元手を手に入れるのにその元手自身が必要」という悪循環に見舞われることをいう。
無論、上記の例はそんなのお構いなく勇気を出して服屋に行けばいいだけの話であり、この言葉は「行動を起こさないためのこじづけ」として使われることもある。
発祥
インターネット上で古くから、「~をしろ」と言われた際にそれをする気力のない言われた側が「~する服がない」と返すやりとりがなされていた。例えば、2ちゃんねるではとあるユーザーがニートや自宅警備員に対し
「ハロワへ行け」
と呼びかけたところ、これに対するレスとして
「ハロワに着ていく服がない」
という一文が返ってきたのが面白がられたという話がある。このような一連のやり取りの中で、
「じゃあ服買えよ」
というそもそもの問題に対するツッコミとして発せられた言葉に対する
「服を買いに行く服がない」
というそれ自体が堂々巡りとなるレスがその滑稽さもあってネット上では流行語として定着する事になったと言えよう。
この言い回しの起源は不明であるが、1994年には三越が「着ていく服がない。」というキャッチフレーズを採用している。また、同様のキャッチフレーズとして、まさにこの言葉がインターネット上で定着しつつあった2008年に西武が「服を買いに行く服がない。」を採用し話題となっていた。もっとも、チェーンの衣料品店に行くならともかく、デパートで服を買うとなると、その格式の高さから余計に身なりに敏感になるというのは言い訳でも何でもなく無理からぬ事かもしれない。
関連タグ
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