CV:若本規夫(アニメ第4作)
概要
金持ちを狙った強盗事件を繰り返しており、その悪知恵に金田正太郎や大塚署長も翻弄されている。一方、悪人でありながら情に厚い一面もあり、子供(正太郎)を傷つけることや敵の弱みにつけこむことは嫌っている。時には窮地に陥った正太郎に手を貸したり共闘することもあり、良くも悪くもライバル的な関係を構築していた。強いカリスマ性を持ち、彼の人柄に魅かれて部下になる者も多い。
敷島博士の実家を強盗しようとした際、乱入してきたロボット強盗団と鉄人26号に部下の辰を殺され、復讐のため鉄人計画にまつわる事件へ関わっていく。正太郎と密輸組織PX団が繰り広げた鉄人28号争奪戦にも介入したが、PX団から鉄人のリモコンを奪った際に銃撃されて重傷を負ってしまう。自らの死を悟った彼は、鉄人の脚部に自動車で特攻し海へ落とすという最期を遂げた。
派生作品での活躍
アニメ第1作では弟の健次がレギュラーキャラクターとして活躍したのに対し、竜作の扱いは非常に不遇。鉄人の暴走に便乗して銀行強盗を働くも瓦礫に押し潰され、第1話で死亡という冴えない結末を迎えている。特攻という最大の見せ場もカットされ、健次がダイナマイトで崖を爆破して鉄人を落とすという形に変更されてしまった。
以降のアニメ版では村雨一家すら登場しない状況が続いていたが、2000年代以降の作品では再び彼らの存在がクローズアップされるようになり、竜作がダークヒーローとして存在感を発揮する作品が増えている。
アニメ第4作では序盤で死亡する展開は変わらないものの「特攻隊くずれで死に場所を求めている」というシリアスな設定が与えられ、復讐の為ではなく健次を守るため鉄人に特攻する最期を遂げた。パラレルワールドにあたる劇場版『白昼の残月』でも同様の設定だが、アニメオリジナルキャラ「ショウタロウ」の親友という背景が追加されたほか、謎の敵「残月」の正体に迫ったり、複葉機で超巨大要塞兵器「大鉄人」に立ち向かうなどTV版以上の活躍を見せ、死亡せずに結末を迎えている。なお、本シリーズでは時代設定が戦後であるためか、ギャングというよりもヤクザ色の濃い雰囲気で描かれていた。
漫画『鉄人奪還作戦』では健次よりも存在感の大きいキャラクターとして描かれており、重火器を駆使して正太郎を救う陽気なギャングとして活躍。漫画『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日』では国際警察機構の元エージェントで、九大天王に匹敵する能力者として登場し、草間大作をサポートしている。