概要
東方Projectに登場する、「蟲」に関連を持つキャラクターたちによるグループ。
pixivでは主に本人が何らかの「蟲」の要素を備えているキャラクターたちのグループとして捉えられている。
「蟲」は一般に昆虫などの小動物の総称で、「虫」とは定義を異にする場合もある。
「蟲」の脅威
東方Projectにおける「蟲」の怪異、あるいは様々な「蟲」の妖怪の脅威について、稗田阿求が自身の知る歴史的観点と、その歴史的観点と現代の幻想郷の「蟲」の姿の比較について語っている(「幻想郷縁起」、『東方求聞史紀』)。
阿求によれば、古来「蟲」は人間にとって天狗や鬼に匹敵する脅威であった。
蟲独特のフォルムや圧倒的な「 数 」などがその一例である。
しかし今ではその脅威は昔ほどではなくおとなしいものとなっている。
詳細は「蟲を操る程度の能力」記事も参照。
メンバー
2021年現在のpixivにおける「東方蟲娘」には、次のキャラクターたちがそのメンバーとして描かれている。
キャラクター名 | 初登場作品 | 初登場ステージ | 主な蟲との関連 |
---|---|---|---|
リグル・ナイトバグ | 『東方永夜抄』 | 1面 | 蛍の妖怪、「蟲を操る程度の能力」 |
黒谷ヤマメ | 『東方地霊殿』 | 1面 | 土蜘蛛 |
エタニティラルバ | 『東方天空璋』 | 1面 | 蝶(アゲハチョウ)の妖精 |
姫虫百々世 | 『東方虹龍洞』 | EX面 | 大蜈蚣(大百足) |
それぞれの「蟲」との関連は各々のスペルカードを通しても表現されることがあり、例えばリグルは蛍の発光の様子、ヤマメは象徴としてのものや文学作品にも由来する「蜘蛛の糸」、エタニティラルバは羽や鱗粉などを表現している。
pixivでは百々世以外のリグル、ヤマメ、エタニティラルバの三名がいずれも各作品の1面ステージのボス格(1ボス)として登場していることも参考とした「1ボスバグズライフ」のタグも使用されている。
「1ボスバグズライフ」では「蟲」と「1ボス」という二重の共通点による強いつながりの表現性があり、「東方蟲娘」ではさらに作中に登場する「蟲」に関連した女性キャラクター全般を包括し得るという汎用性があるというタグそれぞれの個性と表現力とメリットとがあるものとなっている。
上記以外に様々な「蟲」と関連するキャラクターとしてミスティア・ローレライがある。
ミスティアにみる「夜雀」は「蛾」ともされることがあり、ミスティアもまたスペルカードで蛾としての夜雀の可能性を表現している。
また「娘」にあたるかは不明ながら「三尸」(「さんし」、『東方求聞口授』。「四猿ちゃん」記事も参照)などの虫的性質を備えるものもある他に、性質は「蟲」ではないが「虫」の名を持つものとして「酒虫」(鬼、または鬼の技術の一種)がある。
作中での描写はないもののヘビに打ち勝つ力を持つナメクジも存在している様子(『東方三月精』)で、時にはナメクジの姿を模したアイテムが生み出されることもある(なめえもん、『東方鈴奈庵』)。ただしナメクジは雌雄同体。
pixivの東方Projectの二次創作においては、動物などに関連する妖怪性・神性・由来などをもつキャラクターの広範なグループとして東方妖獣組(動物関連全般)や東方鳥人族(鳥関連全般)などをはじめ、さらにグループコンセプトが絞り込まれたものとしてカラス組(烏)、東方兎集合(兎)、東方お稲荷娘(狐)等のグループも見出されており、東方蟲娘もまた、生物である蟲という共通の要素を持つキャラクターたちによるグループ単位である。