概要
東方Projectに登場するキャラクターの内、その種族等にそれぞれの形で「兎」の要素を含むキャラクターたちによるグループ。東方Projectにおける「兎」には、主に一般的な兎と妖怪兎、玉兎(月の兎)が登場しており、前者二種は地上、後者は月に所在し、その来歴は異なる。
月の兎と地上の兎
玉兎は、東方Projectにおける月の都に住まう兎である。
かつて生命に寿命をもたらす「 穢れ 」が広がりつつあった地上からそれを回避すべく一部の者たちが月へと移住した際に共に移住した兎たちである。
地上の兎には動物としての兎をはじめ何らかの理由で妖怪となった兎たちがある。
幻想郷の迷いの竹林では一般の兎を因幡てゐが配下として掌握しており、作中では兎の姿をした者、人間の姿と兎の姿の両要素を持った者などが描かれている。
この内妖怪兎についてはてゐがそのルーツについて語っている(『東方茨歌仙』)。
月と地上の両者の兎ともその容姿は個々人の個性を除けば一つの種族としてそう変わりないようであり、例えば地上の兎に変装したレイセン(月の兎)について博麗霊夢は特に違和感なく「 妖怪兎 」の一人(一匹)と認識したようである(『東方儚月抄』)。
一方稗田阿求は「幻想郷縁起」(『東方求聞史紀』)において元々月の兎である鈴仙・優曇華院・イナバについて「 他の妖獣と大きく性質が異なり、一際特殊な妖怪兎 」と記述しており、様々な鈴仙の個性を挙げて「 他に類を見ない妖怪兎 」としている。
ただしその違いの分析は身体的な特徴や能力を論拠としつつも主に鈴仙のメンタリティの部分に由来する分析でもある。阿求は一般的な妖怪兎としての気質・性格とは異なる鈴仙のパーソナリティを特殊に感じたようである。
なお、蓬莱山輝夜は永遠亭の兎を特に個別の必要性のある場合を除きすべて「 イナバ 」と呼ぶ。個々の区別がしづらいとも思われるが、「 どうも区別していないようにも見える 」(『東方永夜抄』おまけテキスト)とも。
鈴仙に地上での名前を与えた八意永琳然り、「 宇宙人の思考は良く判らない 」のかもしれない。
メンバー
2015年10月現在のpixivでは、次のキャラクターがメンバーとして描かれている。
キャラクター名 | 初登場作品 | 「兎」の関連要素 |
---|---|---|
因幡てゐ | 『東方永夜抄』 | 妖怪兎、幸運の素兎 |
鈴仙・優曇華院・イナバ | 『東方永夜抄』 | 玉兎、地上に逃れた月の兎 |
レイセン | 『東方儚月抄』 | 玉兎、『儚月抄』より綿月家のペット |
清蘭 | 『東方紺珠伝』 | 玉兎、地上の調査部隊 |
鈴瑚 | 『東方紺珠伝』 | 玉兎、地上の調査部隊 |
この他には『永夜抄』や『儚月抄』漫画版、『茨歌仙』等に登場した人の姿をした妖怪兎達や『儚月抄』4コマ版(月のイナバと地上の因幡)に登場した通称モブイナバ、『儚月抄』小説版や漫画版等で登場した個別の名称が未設定の玉兎(戦闘に従事する者や月の都の民)がある。
グループごとの構成(2017年2月時点)
キャラクター / グループ | 兎角同盟 | 東方三兎 | 玉兎大集合 |
---|---|---|---|
てゐ | 〇 | 〇 | × |
鈴仙 | 〇 | 〇 | 〇 |
レイセン | △ | 〇 | 〇 |
清蘭 | △ | × | 〇 |
鈴瑚 | △ | × | 〇 |
モブイナバ・妖怪兎 | 〇 | × | × |
玉兎 | △ | × | 〇 |
凡例:〇/明確にグループメンバー、△/個々の二次創作作品、または原作理解の仕方によって含まれることがある、×/上記現在時点では含まれることがない
また種族的な要素ではなくその名前に「兎」の文字が込められたキャラクターとして小兎姫(『東方夢時空』、東方旧作)がある。
関連するグループ
東方Projectにおける「兎」に関連して、本グループの他に三つのグループのあり方がある。
一つは主にてゐ、鈴仙などによる「兎角同盟」であり、二つ目は主にてゐ、鈴仙、レイセンの三名による「東方三兎」である。そして三つめとして先述の玉兎たちによるグループである「玉兎大集合」がある。「兎角同盟」は『東方文花帖』に登場した、鈴仙をリーダーとする兎たちの組織である。
メンバー構成としては本タグである「東方兎集合」がすべての「兎」関連のメンバーを包括し得るグループ単位であり、「東方三兎」は上記三名を主とし、「玉兎大集合」は東方Projectにおける「玉兎」全員を想定するものとなっている。
「兎角同盟」はグループ単位として見る時、原作でのメンバー構成からてゐと鈴仙に加え、てゐの配下の妖怪兎達をメンバーとしている。
「兎角同盟」以外のグループにおいては作品単位としては「東方三兎」は『儚月抄』での「兎」たちのグループ、「玉兎大集合」は『紺珠伝』(あるいはそれを含む全ての「玉兎」)を含めたメンバー構成となっている。
この三グループを見る時、鈴仙はいずれのグループの基本構成にも属しており、レイセンは「兎角同盟」を除くグループでメンバーとなっている。
ただし『儚月抄』でレイセンは「兎角同盟」のメンバーであるてゐ(漫画版・4コマ版)や鈴仙(4コマ版)と接触していることから、二次創作の一つのあり方として地上で鈴仙やてゐの「兎角同盟」に参加するというアプローチもある。この場合はレイセンも「兎角同盟」のメンバーとして捉えられるため、レイセンもまた全てのグループに属し得る。
また「東方三兎」は清蘭や鈴瑚の登場以後「三人」(あるいは「三羽」)を構成し得る要件が広がったため、例えば『紺珠伝』にみるような鈴仙、清蘭、鈴瑚の玉兎三者による「東方三兎」といった構成も可能となるなど、例えば上記リストではメンバーとして含まれる記載はないものの、グループの可能性自体はさらに拡張している。
この他、いずれの場合でもメンバーが広く動物の要素を持った種族としての「妖獣」というカテゴリーでもあり、全てのメンバーが「妖獣」によるグループ単位である「東方妖獣組」にも属している。
関連イラスト
関連タグ
東方キャノンボール・・・鈴仙てゐ清蘭鈴瑚の4名が使用可能キャラとして登場しており、全員のレアリティアップの素材が「月属性+月明かりのタケノコ」組。