止まる長針と素早い短針
とまるちょうしんとすばやいたんしん
魔法少女まどか☆マギカシリーズにおける、暁美ほむらと呉キリカのカップリングである。
時を止める能力を持つ暁美ほむらと、範囲内の速度を低下させる能力により相対的に素早く行動ができる呉キリカという二人の特徴を比喩的に、且つ如実に表している。
身長についてはあまり差がないかキリカのほうが高いくらいと思われるが、相方と並んだ時の印象のせいか、ほむらは(まどかよりも)「高い」、キリカは(織莉子よりも)「低い」という印象がある。
初出は前々よりマイナーCP絵で着実に信頼を集めている脱兎才人氏の絵。
クールで何処か斜に構えている感じのするほむらと、元気っ娘のイメージの強いキリカの組み合わせは、ケンカップルのようで、しかしそれでいて妙な安定感がある。
髪色やイメージカラー、魔法少女に関わる前と後での性格の変化、元は内気な少女だったところなども似通っている。
依存の性質は全く違うものの、「自分を犠牲にしてでも大事な人のために行動する」という点は共通しており、二人とも「愛」(悪魔ほむら、愛は無限に有限なんだ)という言葉を行動原理に掲げているところから、上記イラストのように互いを理解できるのではないかという考えをする人もいた。
また、相方の事情から完全に敵対して恨んでいたり、互いに互いを投影して嫌悪したり、殺し愛的な関係に描いた二次創作作品もある(おりキリを殴り隊)。
原作中では直接的な関わりはないもののやはり立場上敵対しており、キリカは明確にほむらを鹿目まどかを守護する邪魔者として殺すと宣言している。
[新約]「sadness prayer」では小巻の残した「黒い魔法少女」の証言から、ほむらが魔法少女狩りの犯人と勘違いされており、その件の敵討ちで魔法少女に襲われるなど、間接的にも迷惑はかけている。(キュゥべえはキリカも疑ったが、それについて聞いた時の反応とキリカの性格から違うと断定した)