死神(彼岸島)
しにがみ
『ガギャア"ア"ア"!!』
死神とは、彼岸島48日後...に登場する野良の邪鬼の一体。
人間時代の名前、年齢ともに不明。
彼岸島作中において初めて宮本明と鮫島の2名が協力して討伐した邪鬼。
空を自由自在に羽ばたく飛翔能力を用い吸血鬼や人間を襲い続けているため、周囲一帯の吸血鬼人間双方より恐れられている。
『ア"ア"ア"ア"ア"ア"』
邪鬼としての固有の能力は飛翔。
それまで前例のなかった「空を飛ぶ邪鬼」の存在に驚いた読者も多いことだろう。
もちろんそれは作中の登場人物達にとっても同じであり、湖の上にさえいれば安心と思い込んでいた遊覧船の住人達にとってはこの邪鬼の存在はまさに悪夢である。
またその体躯も邪鬼の部類でもかなり大きいサイズであり、掌を振るうだけで甲板を破壊し、マストを折り取ってしまうほど。
そして邪鬼としては知能がそこそこ高いため、空中にさえいれば人間には手の施しようが無いという事実も理解した上で攻撃を行う、
その実力は歴戦の猛者である宮本明に正攻法での討伐を諦めさせるほどであり、どうにかして空というフィールドを封じない限り攻略が極めて困難な邪鬼である。
作中では宮本明、鮫島とフェリーに残った人間全員の総力を挙げて討伐へと当たり、明の正確無比な銃撃と鮫島が支えたマストによる攻撃により、甲板の上で死神の動きを封じることに成功。
間髪入れず宮本明がとどめを刺すことで決着を迎えた。
『シュガーーーー シュガーーーー』(寝息)
言わずもがな、彼の死に際のシュールさは巷で有名である。
特に上空に居た彼が弱点の股間へ銃撃を受け撃墜されマストに突き刺さる一連の擬音である「ぱさっぱさっ (ブラブラ) パァン (ギャア"ア"ア") ヒュー ザンッ)」は多くの読者達の心を掴んで離さない。
吸血鬼や人間を捕食した後は巣で眠り始めるという癖から、生前は老齢の人間であったと考えられる。
もしかして金剛の探していた邪鬼とはコイツのことだったのでは?とファンの間で密かに話題に。
もし両者の邂逅が実現していれば武人金剛VS死神という激熱カードが見れたかもしれない。
編集部の悪ノリなのか、この死神が活躍する48日後...九巻の単行本広報には彼の追悼として「ご 臨 終」と書かれてしまった。
死神なのに弔われるってなんだか落語のオチみたいだからちくしょう!