概要
メイドとは清掃、洗濯、炊事などの家庭内労働を行う女性の使用人(下女、女中、家政婦、ハウスキーパー、家庭内労働者)を指す。特に日本では1990年代後半から萌えの対象として独自の発展を遂げ(1)、コスチュームのエプロンドレス(いわゆるメイド服)はコスプレの定番衣装として定着した。
その由来からして、メイドには主人に対して奉仕する、誠実な振る舞いが根底にある。その反動からか、どこか退廃的でアウトローな、一言で言い表すなら「治安の悪い」メイドの姿を描いたイラストが散見される。従順なメイドと叛逆的なシチュエーションのギャップは強烈な違和感とエモさを醸し出し、むしろこっちがメイドの本質なのではないか――という意見もある。
近い概念として武装メイドがあるが、治安の悪いメイドは武器の所持に拠らない。また、武装メイドの中でも特に、かっこいいだけじゃない厭世的な空気を醸し出すイラストに付けられる傾向がある。
定番の治安の悪い要素
ライター・小説家のダ・ヴィンチ・恐山はエモいの具体例として「メイドさんが煙草を吸ってるってこと」を挙げている(2)。
返り血でメイド服が染まっていたり、地面や壁に血が飛び散っているなど、事件性を感じさせる要素となる。
光の当たらない場所との相性が良い。
何故こんなところにメイドがいるのだろうか……?
- 睨視
叛逆的な表情は記号化されたメイドとは対極に位置する。