-私は『磨鎖鬼(マサキ)』、深海磨鎖鬼…-
-艦(フネ)の鎖を磨く者…-
概要
演:京本政樹
イラスト:コニシ
2019年8月3日初演のリアルイベントである深海大サーカスに登場。
艦これで初の男性と思われる深海棲艦である。
深海道化鬼2体をお供にしている。
7月3日、今夏かぎりのイベントとして深海大サーカスの開催が発表された。
その際、登場キャラとして発表されたのが本キャラである。
また演者として京本政樹氏の起用も発表。
リアルイベントでは毎回予想不可能な大物ゲストが発表されているが、提督各位は改めて運営の人脈の広さに驚かされることとなった。
また衣装&イラストもコニシ氏が作成したものが順々発表された。
アーケードカード仕様のカードも深海大サーカス会場で限定発売された。なおあくまでアーケードカード仕様なだけで艦これアーケードでは使用できないので注意。
Twitterで写真も公開されている。
容姿
白髪・赤眼・左の額から生える白い角とヒト型の棲鬼級らしいアイコンを残しつつ、モノトーンが多勢の深海棲艦の中で珍しい紫を基調とするホワイトタイを着用している。
エポーレット(19世紀半ばまで採用されていた肩章の一種)やシルクハットに牙の意匠があり、名前の由来ともなっている鎖が飾緒を始めとした箇所に散りばめられている。
サーカスの奇術師、又は『不思議の国のアリス』に登場する帽子屋がモチーフと思われる。
劇中の活動
或る出撃の最中、本隊と逸れ遭難した山城・時雨・満潮の3人を因縁の地の深海へと招き入れ、彼女達に試練を課す。
その試練とは「過去・そしてそこで起きた悲しみに、艦娘達は向き合うことができるか」。
「過去から現在、そして未来は『鎖』のように繋がっている」と語り、そのままでは錆付き風化していく『鎖』を『磨』き上げ、艦娘達が鎖という存在に対してどう向き合えるかを見届ける『鬼』。それが『深海磨鎖鬼』である。
深海棲艦でありながら戦闘参加は一切行わず、PT小鬼群を始めとする深海棲艦を矢継ぎ早に送り込み、果ては海峡夜棲姫すら差し向けるなど、さながらゲームマスターとして振る舞い、絶体絶命の彼女達の下へ駆け付けた友軍艦隊と彼女達を率いた提督の協力の末に試練を乗り越えると、「君達なら、未来を託せる。」と語り、観客席に向けて最後に言葉を投げかける。
『多くの提督たちよ、ありがとう!』
『また会おう!』
と。
とか言ってたら
時は流れ2021年 年末。
翌年開催が決定した新春ライブ、「C2機関”鎮守府 新春Special Live 2022″」。
その”前夜祭”にまさかの京本政樹をスペシャルゲストとして招待。無論『深海磨鎖鬼』として。『また会おう!』という別れの言葉から実に3年振りの出来事であった。
「新春ライブの前夜祭」ということもあり、深海大サーカス程ではないながらも担当艦娘の衣装に身を包んだ出演声優を『以前とは少し違うウサギたち』と称して、彼女達にも深海道化鬼を差し向ける。(この回も或る艦娘の救援喇叭で駆け付けた、無良提督率いる友軍艦隊によって撃退された。)
今回の深海磨鎖鬼はこれ以外にも曲目の題名を読み上げるナビゲーターとしての役割も担っており、その点においては深海大サーカスよりも露出度は多くなっている。
そしてライブの去り際、無良提督と互いに礼を交わして観客席に投げかける。
『また会おう!』
再び『磨鎖鬼』と相見える日は来るだろうか…?
なんて言ってたら
時は流れ、2023年5月。
6月開催が決定した10周年記念イベント「C2機関佐世保本遠征「艦これ」公式コラボ【Operation SASEBO Expedition 2023】佐世保鎮守府”SASEBO Special Stage!”」に前夜祭と本祭両日に「【深海磨鎖鬼】as 京本政樹」として出演が発表。ゲストではなく普通に出演扱いである。
そして実際のイベントのサブタイトルが「不思議の国の佐世保」である事が当日判明し、確かにメイン格としての登場ではあったのだが……
実際には登場するなり「なにかもう一つ大きな波動を感じる」「そうか、彼女も来ているのか」と自分が別の存在に呼び寄せられた事を察し、様子を見守る事を決める(このため、深海道化鬼も呼び出しはしたが艦娘にけしかけてはいない)。
その後、深海磨鎖鬼の放つ光を追ってきた艦娘達(時雨だけは深海大サーカスでの一件から既視感を覚えていた)の前に現れたのは【深海氷翔王女】 as 伊藤みどり。
4隻ではあまりに分の悪い戦いに傍観していた深海磨鎖鬼は「ここで艦娘達を沈められるわけにはいかない」と友軍を呼ぶよう艦娘達に指示するという艦娘側に味方する行動を取る。
これにより、由良や時雨の救援喇叭で駆けつけた無良提督率いる友軍艦隊によって深海氷翔王女を撃退された。
そしてイベントのエンディングにて観客席に投げかける。
『また会おう!』
また『磨鎖鬼』と相見える日は来るだろうか…?
余談
- 「戦闘に直接参加しなかった深海棲艦」としては鎮守府氷祭りに登場する、プロフィギュアスケーター・澤山璃奈氏が演じた「深海氷上棲姫」に続き2例目。しかし彼女の場合は「自分達と敵対するはずの艦娘との交戦を拒否(その結果、決戦を望む深海氷翔王女が孤立する描写がある。)」しており、深海磨鎖鬼は「試練に立ち向かう姿を静観し、乗り越えればそれ以上の事はしないが、本当に厳しい状況なら介入する」と若干の相違がある。
- 『不思議の国の佐世保』の一件から、タニベユミ氏からは「敵か味方かわからない」とツッコまれている。
- 直接戦闘を行わなかった一方、大小様々な深海棲艦を西村艦隊の3人に差し向け、本来なら棲鬼級よりも上位種であるはずの棲姫級をも送り込んだことから、「深海棲艦サイドの提督なのでは?」とする考察もある。
- 京本政樹氏は『いつかあの海で』では「おやっさん」こと艤装整備長役としてゲスト出演しており、今度は艦娘側の人物を演じている。なお、中の人繋がりで艤装整備長が登場した場面では深海大サーカスのBGMが使われた上に、彼の口から「鎖」という単語が出てきている。
- なお、『不思議の国の佐世保』に登場した時雨は上記した通り『深海大サーカス』の一件を覚えているようだが、同時に『いつ海』の記憶もある(あるいはリアイベの世界線でも艤装整備長が存在する)らしく、友軍を呼ぶよう指示した際に時雨からおやっさんと勘違いされた。その場ではスルーしたが、時雨があまりにしつこくおやっさんと言ってくるため、さすがの磨鎖鬼もツッコんだ。なお、一番おやっさんと関わりの深い最上もいたのだが、ノーコメントである。
- 『C2機関「艦これ」公式新春Live! 2024 Chinjufu New Year Live! 2024 in YOKOHAMA Minato Mirai』でも時雨は磨鎖鬼の波動を感じ取った際に「この波動は…おやっさん?」とボケており、磨鎖鬼を艤装整備長と勘違いするのが持ちネタになった模様。
- 『C2機関「艦これ」公式新春Live! 2024 Chinjufu New Year Live! 2024 in YOKOHAMA Minato Mirai』では龍玄とし提督と対面したが、とし提督からは「昔どこかでお会いしませんでした?」「確かフジテレビで…(この発言は夜戦公演のみ)」と言われており、それに対して「貴官とは確かに過去に違う海で出会っている」と返している。中の人ネタと受け取るのが自然と思われるが、そのまま解釈すれば京本政樹の艦これ世界における並行同位体が深海磨鎖鬼という事になる。