概要
追加DLC第二弾『鉄の古王の冠』にて登場。
特大剣だけが地面に突き刺さる広場で煙と共に登場。スマートなシルエットに繊細な装飾を施した黒鎧を纏い、主人公の倍はある巨体とその巨体に匹敵する特大剣と主人公ほどの長さを誇る直剣の歪な二刀流のスタイルで黒霧の塔のボスとしてプレイヤーを待ち構える。
ボスキャラとして
戦闘序盤は直剣と特大剣を用いた二刀流で緩急のある攻めを繰り出してくるが、ある程度HPが減ると直剣を捨て、特大剣一本に闇の力を纏わせた力強い攻撃に切り替えてくる。
この特大剣モードがとにかく凶悪で、DLC配信直後から多くのプレイヤーを血痕に変えた。
前作の登場ボスであるグウィンやアルトリウスを髣髴とさせるアグレッシブな連続攻撃、広範囲かつ超高威力のなぎ払い、ほぼノーモーションの背面斬り、距離を詰める踏み込み突き、さらに全方位をカバーする衝撃波や火球まで飛び出す始末で、隙を見せぬ多彩な攻撃パターンがプレイヤーの心を容赦なくへし折ってくる。
前DLCボス同様に特大剣は盾削りが激しくガードは現実的では無く、特大剣の炎は複合属性の為じりじりと削られてジリ貧必須。
しかし、いずれの攻撃も慣れてしまえばローリング主体での回避や反撃はそう難しくないので、何度でも死んでタイミングを見極めよう。地味に衝撃波はスペル扱いのためスペルパリィ可能。騎士の剣撃は全てパリィ不可。
あの王盾ヴェルスタッド同様、小細工なしのガチンコ勝負ができるボスとしてプレイヤーからの評判は上々である。
(もっとも、無策で挑むとボス部屋に配置された回復ギミックに苦しめられるが…)
NPCサインでは前回も登場の鋼のエリーと満を持して参戦の晦冥のカリオン先生の2人と頼もしい。
...事はない。エリーはタフになったが相変わらず回避をせず愚直なセスタスインファイターであり最初から特大剣モードだと持たない可能性が高い。しかし一定の囮役としての貢献は期待できる。その手数から怯みを取るなど渋い貢献も可能。
とにかく問題なのがカリオン先生。非常に打たれ弱い。特大剣でぶった斬られよう物ならNPCとは思えない体力の削られ方をしてしまう。ならエリーとプレイヤーが狙いを引ければ遠方から高ランクスペルで頼もしいのでは?と思いきや何を思ったか闇の大剣を狙いに煙の騎士に張り付きに行く事が多々ある為、開始数秒でKOされてしまうことも珍しく無い為ハズレNPCとみなされやすい。
この先、ゲーム本編やDLCの微細なネタバレを含みます。
その正体は(ネタバレ注意)
かつてヴェルスタッドと共にヴァンクラッド王の双腕として名を馳せた騎士、レイムであった。
その為ハイスペック版では黒霧の塔の鍵の在り処が彼が王の双腕時代に愛用していたであろう反逆の大盾と共に放置されている。この変更にニヤリとした不死は多い。
詳細は語られていないが、二人はいつしか反目し合い、ヴェルスタッドとの戦いに敗れたレイムは反逆者として追放された。
その後、流れ着いた黒霧の塔で大いなる闇の残滓の一つである煤のナドラのソウルに母性を見出し、闇と共に生きる道を選んだ。
ちなみに、ヴェルスタッドを撃破した後に入手できる彼の兜を装備して戦闘に挑むと、開幕から特大剣モードで襲い掛かってくる。
それは自分を追放した仇敵への恨みか、あるいは、戦友の装備を簒奪したプレイヤーへの怒りか…
装備
武器、防具共に入手可能。サイズは再現出来ずとも完コス可能である。
- 煙の剣
煙の騎士のソウルから作成可能な煙の騎士が右手に持つ直剣。
直剣最長リーチがウリ。反面補正は伸び悩み、振りはやや遅くスタミナ消費も激しく肝心の手数が伸び悩む。
特大剣とは違いナドラの闇の力が与えられていると闇属性が後付けのような書き方がされ、技巧派の騎士だったと指輪に書いてあるあたり、王の双腕時代から愛用していた可能性がある。追い詰められたり、ヴェルスタッドを前にすると、その剣を捨て闇に染まった特大剣を使うのがなんとも物悲しい。
- 煙の特大剣
剣同様にソウルから作成可能。左手に持つ鉄塊のような特大剣。
見た目に違わぬ超重量級武器であり必要筋力も補正も非常に高い。実は強攻撃が軽量武器の攻撃を弾き返しゴリ押し攻撃が可能な特殊なモーションとなっている。残念ながら闇を纏わせた攻撃や後ろ斬りは不可能。松脂系も使用不可の為闇を纏わせた攻撃を再現出来ないのも悩ましく、実用面でもグレートソードが火力面で立ち塞がってしまう。地味にカット率が高く緊急ガード用の盾としても有用なのが差別点。
溶鉄槌と同じ溶けた鉄塊のようなビジュアル、野に下った後は屈強な剣士に変貌したと指輪に書いてあるあたり、煙の騎士になってから使い始めた可能性が高い。
反逆の大盾
王の双腕時代に愛用していたタワーシールドの装飾を不吉と嫌われながらもレイムが好んだ黒鳥に変えた大盾。
今作の盾は弱体化されている上に物理カット80%とガッカリ性能。...かと思いきや対応した属性派生させる事で、炎、闇、魔法、雷、出血、呪い、毒、石化の属性と状態異常を100%カットする変わり物。
闇派生させれば闇潜み。魔法派生でアマナの祭壇の魔法対策。毒や石化にすれば黒渓谷や死者の洞の石像対策として役に立つシーンは少なくない。
レイムシリーズ
重装と言える重量で物理と金属鎧では珍しく魔法耐性が優秀。しかし金属鎧だけに打撃と雷には弱く、何故か毒耐性が異常に低い点に注意。
マントと腰巻きがセットの鎧はオシャレ装備として人気。
凶鳥の指輪
反逆者レイムの指輪。盾受け時のスタミナを減らすとゲーム内ではあるが、実は盾の受け値を増やす効果。ハベルの大盾両手持ちで赤目指輪を着けると傭兵ルートも驚きの盾役が完成する。
ダークソウル3
彼の持つ特大剣「煙の特大剣」はDARK SOULSⅢにも登場しており、「騎士狩りゾリグ」というNPCが使用する。
特大剣でありながらその攻撃は打撃属性であり、更に特大剣で最も重く、とてつもない筋力を要求される代物。発売当時は装備できれば超火力を叩き出せる武器として流行したが、現在は下方修正されて大きく弱体化している。
装備の説明では
「古い反逆者の武器であったというが
その重さから誰も振るう者なく
やがて歴史から忘れ去られた」
という記述が見られる。
間違いなく時と時代を超えた煙の騎士の一振りだろう。