それは、エルデンリングが砕けた時
黄金樹から各地に飛来した
生命が、自らの終末を悟ったかのように
―「黄金の種子」テキストより
概要
フロムソフトウェアのゲーム「エルデンリング」に登場するボスキャラクター。戦闘bgmが「Erdtree Avatar」であり、倒すと「黄金の種子」という貴重品をドロップすることから黄金樹の化身の同類であることはわかるが、その出現場所は英雄墓や地下墓、あるいはある城の深淵だったりと、小黄金樹の前に陣取る「化身」と違ってより黄金樹の根幹や淀みが溜まったような場所に出てくる不気味な存在。
バックリ開いた口に大量の腕が枝かあるいは根毛のように伸びたその容姿はもはや一つの太い根っこが生命になったような歪な印象を与える。
そして「爛れた」とあるようにその肉体は樹木のような肌の所々が剥がれ落ち、肉腫のようなものをブクブクと浮き上がらせており、戦闘時はその苦痛を掻き毟るかのように暴れまわる。黄金の種子は「自らの終末を悟ったかのように」各地に飛来したというが、そのなり損ないもしくは外的要因によって大きく傷つけられた末の姿なのかもしれない
また、ケイリッドや朱き腐敗のマレニアに関係するステージには「腐敗した樹霊」と呼ばれる文字通り朱き腐敗に冒され、朱く毒々しい見た目になった樹霊が出現する。攻撃の殆どに朱き腐敗のゲージを増加させる追加効果が付与されているため、より慎重な立ち回りが要求される。
強さ
全身を使った暴力的な攻撃を得意とする。とにかく攻撃スピードが速く、距離をとって様子を見ようにもその巨体で高速移動してくるため一瞬で接近を許してしまい、強烈な一撃で肉塊に変えられてしまう。それだけでなく黄金ブレスによる広範囲攻撃を完備しているため中途半端な距離で戦うのは禁物。図体がデカいため遺灰による集団戦を仕掛けても生半可な戦力では巨体をぶつけまくってすぐに倒し切ってしまう。
一番注意すべきなのは咆哮の後一気に飛び上がり、大口を開けながら若干のディレイをかけた後プレイヤーを狙って突っ込んでくる技である。これは掴み攻撃のためガード不可、パックンチョされた上でゼロ距離で黄金ブレスをぶっかけられ全身を焼き尽くされてしまう。
また、体力を半分以下まで削ると突然身体を丸めはじめ、身体の隙間から黄金の光が漏れだす。すると周囲に聖属性の大爆発を引き起こし、地面にまで聖属性の小爆発を溢れさせる大技を発揮し始める。ここからBGMが転調する他、攻撃がより苛烈になっていく。またこの大爆発も一回きりではなく、数回に一回のペースで発揮するようになるため速攻が望まれる。
そんな樹霊の攻略法は以外にもガン盾貼り付き戦法。中~遠距離への攻撃が苛烈な反面、懐に潜られた時にできる攻撃は腕の振り回しや尻尾振り回しと選択肢が限られ、これらの攻撃はまだ読みやすい。なので物理カット100の大楯を装備し、攻撃の隙を見てこちらの戦技を叩き込むとかなり有利に進められる。しかしHPが半分になった以降から使ってくる聖属性大爆発は聖属性攻撃のため防げてもそれなりのダメージを受け、まともに食らえば今までの努力がオジャンになりかねない。引き際のタイミングを見計らうことも重要である。
戦利品
見事倒すとHP(FP)回復アイテムの聖杯瓶の容量を増やせる黄金の種子と、倒した場所によっては様々な副賞も手に入る。特にチュートリアル終了後リムグレイヴへ向かう道沿いにあるインプ像を開放して迎える辺境の英雄墓には伝説の遺灰「失地騎士、オレグ」が手に入り、その撃破難易度に見合った強力な戦力を手に入れることができる。