作品紹介
『犬神さんと猫山さん』とは、くずしろ氏による四コマ漫画である。
コミック百合姫に2012年1月号から2017年4月号まで連載されていた。
最初の2回は1話ずつであったが、それ以降は2話ずつ掲載されている。
時々、4コマの枠を外れて、普通の漫画っぽくなる。
単行本全6巻完結。
2014年4月からショートアニメが放送された。
犬っぽいが猫派である犬神八千代と、猫っぽいが犬派である猫山鈴を中心としたラブコメディである。キャラの苗字に動物(十二支+猫)が含まれており、その動物と対応した特徴を持っている。
剣道部の二人は名前に季節が含まれている。
登場人物
- 犬神八千代(いぬがみ やちよ)
CV:上坂すみれ
1年生。犬っぽいが猫派。髪型は芥子色のポニーテールでありそこそこ巨乳。本人曰くドMの変態。
人懐っこい上に感情を抑えるということを知らず、基本的にハイテンション。
そのため周辺の人間に頻繁にツッコまれている。
猫山とはクラスが違うが運命的な出会いを果たして以降は入り浸るようになった。
中学では秋と一緒に剣道部だったが、自分より強い相手が居なくなったため辞めた。
学業のほうは優秀なのだが、周りからは頭が良いキャラとしてはまったく認識されていない。
名前の由来は「犬っぽいから(『ハチ』のことか)」。生物部(あらいぶ)に所属している。
アニメでは中の人の影響によりなぜかロシア語に堪能。
- 猫山鈴(ねこやま すず)
CV:東山奈央
1年生。猫っぽいが犬派。クセっ毛の黒髪ショート。普段はもの静かであり大人しい。
ゆれるものに反応する、猫舌、魚好き、マタタビ(茶)で酔う等と
体質や性格は猫に近いと言うより猫そのもの。
出会って以来犬神に好意を持っており、妄想をこじらせては一人悶々としている。
犬神と異なり恥ずかしがり屋で初心であるため、迫られては直ぐに照れてしまう。
小柄であり貧乳。杜松とは背の小さいもの、背の高い人を好き同士で同盟を組んでいる。
中二病(邪気眼ではない)をこじらせており、秋や姉からは生暖かく見守られている。
名前の由来は猫の首輪の鈴だろうか。
公式ではこの作品を紹介などをする際には頻繁に「十二支」という単語を用いているが、
猫は当然十二支に入っていない。
(因みに単行本の帯に「猫も十二支に入れよう(提案」とある)
生物部(あらいぶ)に所属。
- 柊木秋(ひいらぎ あき)
CV:大坪由佳
1年生。ツッコミ。黒髪ロング。クールでツッコミの内容は割と毒舌。猫山、鳥飼と同じクラス。
比較的常識人であり、フリーダムな犬神に日々振り回されている苦労人。
作品に動物っぽい人間が多々出てくるが当人は「動物は嫌い」とのこと。
名前に動物の名を冠していないが、犬神曰く「猫っぽい」とのこと。
そのためかマタタビで酔う。
ツッコミ役というポジションのためか、百合要素はほぼ皆無・・・と思ったらそうでもなかった。
名前の由来は作者の好きな季節が秋だからとのこと。
よく紙パック飲料を飲んでいるが、作者曰く「朝昼夕で一日三本は飲んでいる」とのこと。
犬神や猫山と違い部活は剣道部に所属している。
妹が二人居る。
- 杜松美希音(ねず みきね)
CV:堀野紗也加
1年生。犬神のクラスメイト。アップルグリーンのツインテール。猫山と同じく小柄であまり口数は少ない。
そのため犬神のストライクゾーンに入ってしまい、それが出会いのきっかけとなった。
物静かだが犬神に似て変態的思考の持ち主でもある。
学校、プライベート共に後述する幼馴染みの牛若雪路と一緒に行動することが多い。
オタク的な趣味を持っており、犬や猫を「好みで」美少女に擬人化したり
カラオケではアニソンを歌ったりしている。
本能のままに下ネタに走る犬神とは対し、杜松のはやや性的なところが見受けられる
・・・というか牛若と実際にそういうことをやってるようなことを匂わせる描写がいくつかある。
名前の由来は某グローバルなネズミ
生物部(あらいぶ)に所属している。
- 牛若雪路(うしわか ゆきじ)
CV:藤本葵
2年生。杜松の幼馴染み。黒髪でウェーブがかかったロングヘアー。
生物部の部長でもあり、犬神を超える程の天然さと巨乳の持ち主である。
高校生とは思えない程の色気を持っており、キャラ紹介では「人妻」とまで言われている。
いわゆる「誘ってる」的セリフを平然と言い放ち、かの犬神でさえもおののけさせているが
描写を見る限りでは天然で言っている部分とわざと言っている部分があるようにも見える。
牛らしくランドセルや血などの赤いものを見ると(乱れる的意味で)興奮する。
まあ実際の牛は色の判別ができないのだが。
話が進むにつれて腹黒くなってきている。
名前の由来は某メーカー。
犬神たちと同じく生物部(あらいぶ)に所属しており部長を務めている。
- 猿飛空(さるとび そら)
CV:長弘翔子
1年生。犬神のクラスの委員長であり眼鏡っ子。茶髪のロングウェーブヘアー。
生真面目な性格のため犬神のことを快く思っておらず、初登場では正面から嫌いと言ってのけた。
犬神の懸命なアプローチの結果少し評価を改めたようだが、その後も度々(一方的に)張り合っている。
バナナが好物だったり、口喧嘩の際はキーキー声を上げたりと猿らしい部分も見受けられる。
後述する鳥飼とは長い付き合いのようで、頻繁に家に通っては世話を焼いている。
お手製の千羽鶴がいくつも送っているあたり内心では本気で心配しているのだろう。
- 鳥飼ひばり(とりかい ひばり)
CV:山崎エリイ
1年生。猫山のクラスメイト。リーフグリーンのショートヘアー。
常に大きめの服を着ており、袖を大量に余らせている。羽のイメージだろうか。
病弱であり長期間入院していて不登校だった薄幸な雰囲気の少女。
そのためか猫山、秋との初対面時は一瞬であるが幽霊と勘違いされた。
反面性格はいたって朗らか、また自身の病弱さをネタにボケることが多い。
ただ彼女自身が言うと重く、秋や猿飛もツッコむにツッコめないことがほとんど。
猿飛とは幼馴染みであり、度々世話を焼かれている。
- 兎川モチ(うさかわ もち)
2年生。牛若、柚井と同じクラス。
寂しがりや。恥ずかしくなると目まで赤くなる。
登場自体は結構早いが、その後本編に登場していないためキャラが不明。
名前は月の兎(餅突きをする兎)からか
- 柚井冬子(ゆずい とうこ)
2年生。秋の剣道部での先輩。
犬神に負けず劣らずの変態的思考。
- 虎生真梨(とらお まり)
3年生。犬神らが在籍する高校の生徒会長。ウェーブがかかったツインテールに鋭い目付き、
牛若をも上回るほどの圧倒的胸が特徴。相方の龍崎とは差が開く一方らしい。
性格は真面目かつ熱血なのだが無愛想かつ非常に口が悪く、頻繁に周囲に暴言を撒き散らしている。
そんな性格にもかかわらず非常にファンが多い。わがまま姫タイプ。
野球好きであり好きな球団はその名の通り阪神タイガース。でもって巨人アンチ。
プライベートでは龍崎とともにナイター中継に勤しんでいる。
普段は龍崎にさえ暴言を振り撒き圧倒しているが、あることをするときには一転受けに回る。
ネコ科だからか。
(あとプロフィール欄の「好きなもの」には阪神とともに龍崎の名前がちゃんとある)
本人曰く「今の阪神があるのはノムさんのおかげ」らしい。
後述する猫山姉とは何かあったらしい。
家は結構な豪邸であり、お嬢様。
名前の由来はおそらく 虎+オマリー(元阪神)
- 龍崎乙姫(りゅうさき おとめ)
3年生。生徒会副会長。ショートヘアーでやや長身。虎生とはうってかわって温厚な性格であり誉められ下手。
野球の話になると目がマジになる。
その端麗な容姿と王子様的雰囲気から、虎生と同じく非常にファンが多い(そして真梨を嫉妬させる)
野球好きであり好きな球団はその名の通り中日ドラゴンズ。真梨と同じく巨人アンチ。
普段は虎生の尻にしかれっぱなしだが、あることをする時は責めに回っている。
虎生とはかなり進んだ関係の模様。
後述する猫山姉にはただならぬ思い出があるらしい。
相馬が虎生にあることをしたときはガチ凹みしていた。
- 猪里直(いのり なお)
3年生。ショートで左右に1つずつ付けた髪留めが特徴。
相馬の事は嫌い?だったが、一泡吹かせてやろうと、告白(本気ではない?)したところ反撃され、そのまま付き合うことに。
この作品の中ではピュアなほうで、積極的な相馬にタジタジ。
虎生、龍崎とは仲が良く、彼女ができた事を相談したが、彼女の正体がバレるとドン引きされた。
相馬の浮気性には心穏やかではなく、焼もち焼きっぱなし。
チョロいところがあるため、変な方向に目覚めないか心配されている(虎龍に)。
勢いで付き合ったものの、付き合ったからには本気にさせたいと思っている。
名前は真っ直ぐに突進する猪からか。
- 相馬さくら(そうま さくら)
3年生。3年生は(おそらく)全員同じクラス。黒ロングの姫カット。
猪里に告白を受け、大喜びで付き合う→キス(舌)→行為(未遂)に及んだ。
かわいい女の子にはとりあえず声をかけており、猪里を妬かせている。
浮気性なのは遺伝のようで、祖父が12股、父親は女作ってどこかに行ったらしい。
事に及ぼうとするあたり、犬神以上の変態。デートはラブホとカラオケ(歌う女の子の声から行為中の声を想像する)に行こうとする。
若干猪里に影響されつつある。
秋の従姉妹だが、その性格から秋にメールを送っても即消されるくらい嫌われ?ている。
名前はサクラ肉(馬肉の別名)からか。
- 猫山珠喜(ねこやま たまき)
CV:原田ひとみ
大学生。猫山の姉。妹と同じく猫らしい性格だが、悪女的な猫っぽさであり、実際の性格は鈴とは真逆とも言える。
鈴と二人暮らしをしており、鈴のことはそれなりに溺愛してる様子。
普段はいろんな女の人と居る(鈴曰く「たかり上手」)らしいが、実際は佐和子一筋の模様。
高校在学中、1年生の虎生と龍崎の二人を生徒会に勧誘した。勧誘した理由は「顔が良いから」
在学中は、生徒会長を務めており、妹と似たような長袖を着ていた。
- 蛇塚佐和子(へびつか さわこ)
大学生。珠喜の同級生。大人しく、低姿勢。
人を呼ぶときは様付けで呼ぶ。
珠喜にはかなりの好意(依存?)を持っている。
普段人を家に上げない珠喜が初めて家に上げた相手。
高校時代はあまり充実した学生生活ではなかったようだが、珠喜との思い出は地獄の業火でも耐えれるほど幸せだという。
初出時は名前が出ず、珠喜に膝枕をしていた。
- 大神さん(おおかみ)
中学時代に犬神と剣道の試合でよく当たっていた戦友的存在。
名前が似ているという良くある理由で仲良くなった。
犬神と何かあったと鈴は予想している。
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笑顔のたえない職場です。 同じ作者の漫画作品。くずしろ作品間で相互にキャラが客演することがあり、本作では杜松、猫山、秋、犬神と思われる学生が会社見学に訪れている。