「戦国最強乙女、行きますっ！！」
概要
CV：鈴木真仁
『戦国無双3』から登場する無双武将(プレイアブルキャラクター)の一人。
「東国一の美女」とも呼ばれる少女。北条家臣・成田氏長の娘で、本作では北条家当主・北条氏康の家臣のように描かれている。
見た目はキャバ嬢のように派手に装飾された頭髪に化粧、肩や腹部を露出したセクシーな出で立ちだが、常日頃から武芸を磨く戦姫で、戦場に出れば「オラァ！」などの勇ましい掛け声と共に戦う体育会系女子である。衣装は北条軍のカラーである「赤」「黒」を基調としており、露出度が高くタイトな出で立ちをしている。因みに赤の軍装は、史実での甲斐姫が赤い着物を着て戦った逸話が背景となっている。
性格も勝気で男勝りな性格だが、年相応の女性らしく恋愛に憧れ、美形の男性には目敏い側面もある。しかし、普段の乱雑な振る舞いや、大人の男性を打ち負かしてしまうほどの怪力っぷりから中々釣り合う男性に恵まれず、挙げ句周囲からは「怪力姫」「熊（熊姫）」「漢」などと呼ばれることも。本人もその現状に焦りが出ているのか、戦場では敵味方（場合によっては既婚者）構わず美男子探しに立ち回ることもあるが、雑賀孫市のような女たらしは生理的に許せないらしく、彼の口説き文句を怒りとともに突っぱねて追い払い、号泣すらしている。
こうしたコメディリリーフとしての側面が強い一方で、生まれ育った北条家、後に迎え入れられた豊臣家の人々を実の家族のように愛しており、とくに（外見的に）年端の近い女性武将たちとは友人のような関係を築くなど、コミュニケーション能力は非常に高い。
武器は「浪切」と銘打たれた蛇腹剣。
鞭のように伸びる刀身で広範囲を薙いだり、敵を絡め取るといった蛇腹剣ならではの攻撃の他に、史実の人物が水攻めから城を守ったエピソードに由来してか、特殊攻撃、無双奥義などでは水柱を発生させたりと「水」にまつわるアクションも多い。
ちなみに「浪切」の名は、実際に甲斐姫が振るったとされる日本刀の銘である。
なお、ゲーム中でアクションとして使われることはないが、「必殺・熊殺し」という技を持つらしい。作中テロップでの描写によると、チョークスリーパーに近い表現がされている。『真・三國無双シリーズ』とのコラボタイトル『無双OROCHI2』では卑弥呼との陣地会話では「（上記の）熊殺しを使って、男性を無理矢理手中に収める」などといった、とんでもない会話に発展した事もあった。女って怖いね。
『戦国無双4』のオリジナルモード「流浪演武」では、実は菓子作りが得意な事が判明し、ぼたもちを愛してやまない立花誾千代に手作りのぼたもちを振舞っている。調理中には「煮上がった小豆に、塩を大量にブチ込む」と言っており、誾千代もこれに驚き不安げにしているが、実際、小豆を煮る際に砂糖の他に塩を入れるのは一般的なあんこの調理法である（「大量に」入れるかどうかは別として…）。結果としては塩がうまく小豆の甘さを引き立てたようで、不安がっていた誾千代もその味を絶賛していた。
人間関係
北条家の人々
同じく『3』から参戦した主である北条氏康からは、その慎みのない日頃の振る舞いから「成田の『せがれ』」とからかって呼ばれ、その度に「『娘』です!!」と訂正するやりとりがお約束となっている。しかし、こうした態度も氏康なりのコミュニケーションであるようで、彼女も含め、家臣たちを皆大事な家族として慕っており、甲斐姫自身も彼のそうした親心には少なからず気付いている。また甲斐姫は、氏康のワイルドな不良中年風の立振舞には主従愛を超えた変態的感情を抱いている節があり、各作品の対戦会話や『4』の流浪演武などで時折彼の上半身を見るなり「ぱっくり開いたお胸」と発言し、彼の胸に飛び込もうとしている。挙げ句の果てに「無双OROCHI2」での氏康との陣中会話では彼が自分の背中に甲斐姫に殴られた傷がついていないか心配しているのを見るなり「ごくり…ぬ、脱いで下さい…御館様、あたしで良ければ確かめますから！」という爆弾発言をかました。これを「氏コン」と呼ばずに何と呼ぶ。
（因みに他のシナリオでは実子まで彼の胸に飛び込みたがっている…魅惑の谷間である。）
氏康に長らく仕える忍・風魔小太郎のことは、その不気味な出で立ちや言動については若干引いてるものの、同じく家族として信頼している。小太郎のほうは、彼女のその非常にわかりやすい性格から、得意の妖しい言葉や忍術でよくからかってみせるなど、彼の他武将とのやりとりの中では比較的穏やかな対応がみられる。
『4』から参戦した氏康の娘・早川殿とは実の姉妹のように親しく、甲斐姫は常々敬語を用いてはいるものの、互いに遠慮のない態度で接している（史実の人物同士は母娘ほどの年齢差があるはずだが）。時勢により、最終的にはそれぞれ豊臣家・徳川家に分かれて大坂の陣にて刃を交えることになるが、自身と闘うことに戸惑う早川殿を、生前の氏康のように「ド阿呆！」と叱りつけて奮い立たせる場面もあった。
その他
敵対する武田家→真田家の女忍者・くのいちは、甲斐姫を見るなり「熊姫」と呼んでからかい、彼女のほうもそれに怒って喧嘩を繰り返している。『4』以降は、甲斐姫のほうが彼女の主君である真田幸村に対する敵愾心を強めていることもあり、彼を「真田の」「天然鈍感男」と呼び捨てるなど無礼な態度でくのいちのほうが怒りをみせることもある。最終的には、同じ豊臣家の人間として両者とも和解し、更にはくのいちの秘めたる幸村への想いを察して助言するなど、心を通わせる仲となる。番外シナリオでは一緒に茶屋に出かけたり、他の女性武将たちとガールズトークを展開したりなど、いがみ合いつつも趣味を共有する悪友のような間柄で描かれている。
『無双OROCHI2』では孫尚香と友情を築き、かぐやの事を「かぐちん」と呼び慕っている。
DLC配信のシナリオ「三方ヶ原遊山戦」では、他者と関わりを持とうとしない王異に対し「できる限り傍にいてあげたい」と語っている。
異界でも美男子にときめく事があり、ネメアに対してうっとりする場面も見られた。
惚れた理由は「尻に見惚れたから」。どこ見てんだよ。
戦国無双2では、護衛武将として登場している。
関連イラスト
