概要
漫画及びアニメちびまる子ちゃんのエピソード。
当時問題になっていた仮面ライダースナック廃棄問題を取り扱った社会風刺回でもある。
自分達が悪いにもかかわらず女子に逆恨みする男子の姿と割とガチめな女子への嫌がらせの描写、石灰をケンカの道具に使うなど今となってはいろいろ規制に引っかかりそうな場面も多く、ちびまる子ちゃんのエピソードの中ではだいぶ過激な内容である。
その一方で
- 「ブチン!」と口に出してキレる丸尾君。たまちゃん曰く「細かいなあ、芸が…」
- ケンカは良くないとさわやかに言うだけ言って特に何もしない花輪クン
- キレた丸尾君の暴走ぶり、「うぉー!たぁー!」という丸尾君の発言に「ヘレン・ケラーかよ」と知識がないとできないツッコミをする男子
- 取り押さえた丸尾君を連行する際にあさま山荘事件をネタにした実況を行う中島
- 捕まった丸尾君に「けっこう足手纏いだよね…」とブラックジョークを呟くまる子達
と言った感じに本作特有の微妙に毒のあるギャグシーンも健在である。
ストーリー
男子たちが仮面ライダーに夢中になっていた当時、仮面ライダースナックのカードを集めるのがブームになっていた。
しかしその一方で、子供たちがカードだけ取ってお菓子を捨ててしまうという事例が全国で起こり、社会問題となっていた。
まる子のクラスでもスナックを捨てる男子がいた。それをまる子が学級会で報告したことで男子たちは戸川先生に注意されてしまう。
面白くない男子たちはまる子たち女子に対して嫌がらせを開始。
女子たちは丸尾君に相談すると嫌々ながら注意するが、逆にからかわれたことでブチぎれて「徹底的に女子の味方になる」と宣言。
そして女子は男子と決闘をすることに。
まず丸尾君が男子たちに突撃し、キレながら特攻する丸尾君に男子はドン引きするも、そのまま丸尾君を捕虜にして降参を要求するが女子たちは石灰団子で対抗。
その隙にまる子とたまちゃんが丸尾君を救出しようとするが落とし穴に落ちてたまちゃんは足を捻挫してしまう。
これには男子たちも流石にまずいと思ったようでたまちゃんを保健室に連れていく。
たまちゃんが処置をしてもらった後男子たちはまる子たち女子に謝罪する。
その後まる子は彼らが夢中になっている仮面ライダーカードを見せてもらうと、まる子の好きな一文字隼人/仮面ライダー2号のカードを見つけ、まる子も仮面ライダースナックを購入するが、でてきたのはカメストーン。
ガッカリしたまる子は「また買おう…。」と思うが仮面ライダースナックは間もなく生産終了となり、一文字隼人のカードは永遠に入手できなくなってしまうのだった。
忘れられた丸尾君
今回原作での丸尾君はまる子とたまちゃんが落とし穴に落ちた場面を最後にフェードアウトしておりその後誰からも触れられず不明瞭だった。アニメ版ではさすがにあんまりだったからか、どうにか縄から自力で脱出するが自分が知らない間に男子と女子が保健室内で和解してしまっている現場を茫然と窓の外から眺めるという場面が描かれて補完されている。まる子達も流れで丸尾君の存在をすっかり忘れていたことに気づき、後ろめたそうにしていた。