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ここでは『ドラえもん』に登場するひみつ道具について解説する。エピソードについては異説クラブメンバーズバッジを参照。

概要

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC23巻収録「異説クラブメンバーズバッジ」。

世の中にある様々な異説を体験する為の道具。実現させたい異説をマイクに吹き込むと、バッジを付けた者はその異説の世界へ入り込むことが出来る。

例えばマイクに「地球空洞説は正しい。目の前にある古井戸が地底世界への入り口だ」と吹き込んだ場合、バッジを付けた者は古井戸を通じて地底世界(地球内部に広がる空洞)へ入り込むことが出来るようになる。ただし、バッジを付けていない者は(上記のケースなら古井戸の中へ入ったとしても)異説世界へ入り込むことが出来ない。

派生作品

原作版の作中では、この道具に制限等が存在するかは説明及び描写されていない。その為、作品によってこの道具の解釈が異なっている。

水田わさび版アニメ「ようこそ、地球の中心へ」では、マイクで実現出来る異説は一つだけ(新たな異説をマイクに吹き込むと、先程まで実現させていた異説は上書きされて消滅してしまう)であり、マイクを異説世界へ移してしまうと、例えバッジを付けていたとしても異説世界へ移動することが出来なくなるという設定になっている(原作版にはそのような設定及び描写は存在しない)。

また、異説世界に存在する物を現実世界に持ち出した場合、バッジを外した後もその物が消えてしまうことはなく、異説世界に存在する生物を現実世界に連れて来ることも可能(下記の「定説バッジ」を使用する必要がない)。

月面探査記』では、上記のアニメ版とは違い、複数の異説を実現させても今までの異説が上書きされて消滅してしまうことはない。しかし、実現出来る異説はある程度世の中に広まっている必要があり、新しい異説や単なる願い事は実現させることが出来ず、異説世界に存在する生物が現実世界へ現れるには下記の「定説バッジ」を使用しなければならないという設定になっている(原作版にはそのような設定及び描写は存在しない)。

作中では、ドラえもんとのび太がマイクに「月の裏には空気があって生物が住める」と吹き込み、月面を地球上と同じ環境にしている(ただしドラえもん曰く「バッジを外せば命にかかわる」とのことで、実際に物語中盤ではのび太が一時的に行方不明になった際、彼のバッジが外れてしまっていることを知ったドラえもんは大慌てしていた)。

学習漫画『ドラえもん 大昔大探検』では、道具の名称が「異説メンバーズ・バッジとマイク」に変更されている(外観は上記の作品と同じ)。上記のアニメ版及び映画版のような制限は無く、どんな異説でも自由に実現させることが可能であり、実現させた異説に新たな内容や現象を追加させることも出来るという設定になっている。

作中ではドラえもんがのび太達に人類の歴史を説明する為に使用した。その際、ドラえもんはマイクに「今でも2000万年前のアフリカ大陸がある」というその場で考えた異説を吹き込み、「どこでもドア」で異説世界へ移動している。

その後もマイクに「よし、そろそろ新しい時代に(=人類の進化を次の段階に進めよう)」と吹き込んだり、「どこでもドアを開けば、自動的に次の時代へ向かえることにしよう」と吹き込んでいる。

関連道具

  • 定説バッジ

『月面探査記』の登場人物・ノビットが開発した道具。

上記の「異説クラブメンバーズバッジ」の効果を反転させた代物であり、異説世界で生み出された人物(作中では「動物ねんど」で作られたムービット達)がこのバッジを付けると、定説の世界(=ドラえもん達が普段過ごしている現実世界)に現れることが出来る。

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異説クラブメンバーズバッジとマイク
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