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CV:家中宏

概要編集

小林さんが勤める地獄巡商事(アニメでの社名は地獄巡システムエンジニアリング)の専務。下の名前は不明。

その正体はトールたちが暮らしていた異世界に起源を持つ魔法使いの一族の一員であり、位階における最高位テリオンを冠する大物。ルコアが使い魔として仕える真ヶ土翔太の父親であり、その息子からは『カンナの日常』の「翔太の時間」では「かっこいい大人」の例として挙げられることからも分かる通り、魔法使いとしてだけでなく大人としても尊敬されている。妻の名は沙織で専業主婦。


存在自体は息子の初登場回である第27話で語られていたが、第55話で正式に登場、小林さん達と顔を合わせた。

やわらかな物腰をし、いつも笑っているように見えるが、それは表面上でしかない。


人物編集

その本性は雰囲気と狡猾さから敵キャラにいてもおかしくない、なかなかの食わせ者

初登場回である第55話ではエルマが必死の思いで作りあげた勤務改善計画書を上記の物腰のまますげなく却下、その後も諦めない彼女の興した労働改善要求を悉く退け続けた。そもそも彼が会社で使われるプログラミング言語として魔法式の羅列を流用した結果、中途募集しても人が集まらない人材不足の状況を引き起こし、会社のブラック化の一因を招いている。

また今でこそ魔法使いとして確たる地位を築いているものの、かつては研究費を稼ぐために未来視の能力を悪用して作った本を売りさばくという盗作作家活動を行っており、露見した際も作家の死後一定期間経って著作権が消滅するなら、生まれる50年前でも変わらないと嘯いていた。


このように魔法使いとしても会社の幹部としても倫理観に欠けた面が多い人物なのだが、第57話ではダモクレスの帰り際に娘が人間界で暮らせるよう父親が他の神達に話を着けている事を、第71話ではルコアの傍観勢ゆえの苦悩をというように、小林さんには強大なる力を持っている者達の苦労を明かすこともある。

また前述の魔法式を流用したプログラミング言語によって小林さんも魔法の習得と使用が可能となり、そこに更に彼の協力と提案もあった結果、アーザードの策を巡らした復讐劇とキムンカムイカンナの親子の対立に終止符を打つことが出来、その後で捕縛した元凶を味方に引き入れる事で調和勢からの離反者が駆け込める環境を作るというように、彼の行動の成果が異世界から持ち込まれたドラゴンの騒動解決に貢献したのも事実である。第71話で小林さんを前に語った「人間は結果を積み重ね積み上げたものによって死という最後の結果を納得する為に生きている」という持論は、彼の結果重視の価値観を端的に表しているといえる。


魔法使いとしての彼は前述のとおり未来視する能力を持つ他、錬金術にも通じている。この分野の人物としてはかなり幅広い人脈を持ち、混沌勢の代表格である終焉帝ダモクレスとは商品である盗作本の読者と作者という関係から始まった古くからの付き合い。現代においてはの人間界での様子を細々知らせている。第90話ではアーザードの兄弟子でもあった事が判明。こうした人脈を生かして第83話では小林さんを、第90話ではアーザードをというように、大抵は魔法使いが任される守護者の役職に魔法を失った身であっても、一定の実力を見い出だして任命している。(前者はドラゴンたちとの強固な信頼関係、後者ははっきりと明言されていないが観察眼と思われる。)


尊敬の念を抱かれている息子に対しては、原作第55話では小林さんからのルコアの存在が息子の教育に悪くないかという指摘に、召喚したものには責任を持つようにするのが一族の家訓だと述べ、ルコアのセクハラに苦しむ彼を放置しているようにも見えたものの、第70話では息子の昇進試験合格のご褒美として玩具を、『カンナの日常』の「翔太の時間」ラストでは革のジャケットを買ってあげた事が語られており、寧ろ親子の関係は良好な模様。『ルコアは僕の××です。』特別編「翔太とドラゴンたち」では、朧塚で暮らすドラゴンたちの生活について調査し、『異世界ノート』という専用のノートにまとめるよう課題を出しており、魔法の指導も行っているようである。また、第117話で明かされたところによるとルコアに小遣いを与えている。


本名について編集

前述の通り、彼の名前は第123話現在、明かされていない。それどころか以下に挙げる通り、彼の名前そのものに関連する不可解な描写や設定が散見されるのが実状である。


  • 若い頃のダモクレスに影響を与えたという経歴(同作者の他作品のとある描写によれば、ダモクレスの年齢は46億歳を越えている。)
  • 『メイドラ大全』における「魔法使いが純粋種であれ、後天的に人間が変化したものであれ、通常の人間を上回る寿命を有する。」といった作者の説明
  • アーザード、ダモクレス、キムンカムイからは名字で呼ばれるが、何故か「マガツチ」と片仮名表記になっている。(小林さんの彼らからの呼称は「小林」そのままである。)

これらを踏まえるならば、彼は明らかに長命を有する人物であり、そもそも真ヶ土という姓も本名ではない可能性がある。


そして第117話にて、ルコアが唐突に「シモン」という名を口にした。


アニメ編集

  • 1期

息子の出番や登場がアニメオリジナル展開で増えた結果、彼も原作にはなかった描写が増えた。

原作に先駆け第6話ラストの回想場面で映った玄関の写真立てで容姿が判明。第9話にて息子の通う朧塚小学校で開催された運動会の保護者席にはルコア、妻と共に顔を見せたものの、台詞は無かった。

第7話では直接の登場こそしなかったが、アニメオリジナルの展開としてドラゴン達と海水浴に出かける小林さんに息子も是非と頼み、彼(とルコア)を海水浴に同行させている。元々友達を作りたがらない息子のためとも、魔法や異世界についての教育の一環ともとれるが...(以下、余談を参照。)


  • 2期

第8話で後ろ姿が登場。自宅の書斎にて父の日へのプレゼントとして息子から自作のタリスマンを贈られた。続く第9話で正式に登場。エルマの改善案を却下する展開は原作通りなのだが、原作では本題に移った際には口を大きく開いて表情が変わったような描かれ方をしているが、アニメでは張り付いた笑みを浮かべたまま表情が一切変わらず、禍々しいオーラを放っているアレンジがされており、視聴者からはそれを不気味がる声も上がった。

第12話でも登場したが、ダモクレスの口から盗作作家だと明かされた際は「作家の死後時間が経てば著作権は消えるだろう?」 「そもそも本が書かれる前なら他所の世界で出しても問題なしさ」 「研究費がないと生きてけないしね」と原作とはアレンジされた言い訳を口にしており、原作では表情が変わらなかったのが、アニメでは得意気にも見える満面の笑みを浮かべるまでになっている。

また、アニメでは原作の北千住事務所に相当する瀧ノ口事務所に個室(公式ファンブックでの名称は「専務室」)が与えられているという設定で、原作では会社の会議室で行われた彼と小林さんのやり取りは何れの回でもこの部屋での出来事となっている。部屋には仕事用の机と大量の本が並んだ書棚に加えて来訪者向けのテーブルと椅子が用意され、壁には緑色のドラゴンが夕暮れの空を飛んでいる緑豊かな湖畔の風景画が飾られている。


余談編集

  • シモンが本名であると仮定した場合、元ネタは『新約聖書』の『使徒行伝』に登場するサマリアの魔術師シモンではないかと思われる。
    • シモンはペテロから聖霊を授けられる力を金で買おうとして叱責を受けたという逸話があるが、ルコアがシモンの名を口にしたのは、彼から小遣いを受け取っていると明かす場面であった。
    • なお、『ルコアは僕の××です。』第21話ではルコアの正体が元神であるため、動機に関係なく彼女に何かを与えると徳が上がるという性質が明かされている。ルコアが「奉納」という言葉で小遣いを表現していた辺り、彼も金銭の提供でそれを狙った可能性がある。(原作第27話でルコアは翔太に共に暮らす対価の候補として財宝を挙げたり、『ルコアは僕の××です。』第4話では彼女の鱗が途轍もない価値を有していると明かされたりというように、そもそもルコアは他者から金を受け取らずとも生活していけるだけの能力や資産を持っていることが劇中では度々描写されている。)

  • 一応翔太とは父子という設定なのだが、原作においては、第123話現在、直接息子とやり取りをしている場面は皆無であり、スピンオフまで含めると『ルコアは僕の××です。』第16話で初めて両社が会話を交わす場面が描かれた。作中では食卓にて魔法に触れる機会も兼ねて旅行に行ってはどうかと息子に勧めていて、これがルコアにとって馴染み深いメキシコへの旅行の切っ掛けとなった。作中ではスピンオフも含めて翔太の口から彼とのやり取りが窺えるのが殆どである。

  • ルコアに対しては「あの方」、トールに対しては「トール様」、エルマに対しては当初「聖海の巫女様」というように、ドラゴン相手には敬称を付けて呼び、特にエルマ相手には初対面時は敬語で喋ろうともしていた。

  • アニメ2期で明かされたダモクレスとの交友関係を踏まえて1期の各エピソードでの行動を振り返ると「死んだと思われていたダモクレスの娘の存在を息子と彼女の友人でもある使い魔を経由して把握」(第5話から第7話)、「直にその娘の生存を確認」(第9話)という流れを沿っているようにも見える。終焉帝の襲来が10月に開催された運動会から何か月も経ったバレンタインの直前だったことを踏まえると、彼はトールの生存を確認してもダモクレスに伏せていたことになる。(動機については不明だが、未来視能力を踏まえた一つの可能性として、2期1話で起きたイルル襲来に備え、小林さんとトールの間には確たる信頼関係を築かせておく事で終焉帝による2人の離別、そしてトールを連れ戻すべくやって来たエルマの目的達成による異世界への帰還を阻止しようとしたのかもしれない。)

  • アニメでは1期で登場した時と比べると、2期ではやや痩せたような顔をしている。髪の色は『フルカラーコミック 彩-SAI-』に収録された第55話のカラー版ではあずき色に近い色をしているが、アニメでは息子に近い濃い紫色である。同書での目の色は翔太のそれよりも濃い紫色であるが、アニメでは息子と同じ紫色である。『ルコアは僕の××です。』第39話では息子から最近白髪が増えているので、白髪染めも忘れないようにと注意を促されていた。

  • 前述のとおりルコアの扱いに対しては息子に一任していて、彼女への信頼度も高いのだが、『ルコアは僕の××です。』第22話ではそのルコアが前の晩に見たゾンビ映画に触発されて魔法で地域一帯にゾンビパニックを引き起こしてしまい、彼自身もゾンビ化した妻に噛まれて感染するという目にあった。最終的には元に戻ったので、結果を重視する彼の価値観からしてみれば許容の範囲ではあると思われるが....。

  • 『メイドラ大全』での作者のコメントによると、(同作者『おじょじょじょ』のヒロインでもある)社長の地獄巡春は父親のツテで彼と出会ったらしい。

関連タグ編集

小林さんちのメイドラゴン  真ヶ土翔太 ダモクレス

小林さんちのメイドラゴンの登場人物


小林さん滝谷真エルマ辰沢…会社での部下。


遠坂時臣…魔法とはまた違った魔術師の家系の人物。「本業においては狡猾さや冷酷な考えを持つ」「普段の家庭人・父親としては自分の子供に純粋に尊敬される好人物」という共通点を持つ。

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