概要(ネタバレ注意)
※この記事は『ニューダンガンロンパV3』の第3章にて明らかになる、とあるキャラクターについて掲載されています。ゲーム本編のネタバレを含むため、クリアしていない方は閲覧注意。
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超高校級の民族学者こと真宮寺是清の姉。
劇中で本名が明かされていないため、ファンの間では「姉清」または「是姉」などと呼ばれることがある。
弟の是清にとって愛してやまない存在であり、姉へのその想いはシスコンというよりも、最早姉弟以上の感情を越えたものであった。
しかし幼い頃から病弱で入退院を繰り返しており、それが原因で友達を作れなかったという。
そして物語開始時点ではすでに故人となっていた。
その存在は是清が序盤からことあるごとに口にしており、親しくなった相手には「君を姉さんに会わせたいヨ」などとよく言っていた。
しかし「会わせたい」と言うのは、墓前で手を合わせてもらうことではなく、他人に魂となってもらった上で姉の元に逝ってもらうことであった。
即ち、殺人である。
愛しき姉が亡くなった後、哀しみのあまり狂ってしまったのか、是清は姉があの世では友達を作れるようにと、姉の友達にふさわしそうな若く優しい女性を次々に殺害していたのであった(男を標的に含めなかったのは、姉を他の男に取られたくなかったからと推察される)。
「友達100人」が目標であり、本編3章で夜長アンジーと茶柱転子の2人を殺害した時点で目標まで「あともう少し」だったと言うので、超高校級の暗殺者は実は是清だったのでは?という説が冗談では終わらないから恐ろしい。実際、最初のアンジー殺害のみで留めておけば完全犯罪が成立してクロの勝利に終わっていた可能性が高く、熟練の暗殺テクニックがあったことが窺える。
しかし「どうせ殺すなら2人殺した方が得」※などというド直球の外道思想の下に、転子も「ついでに」殺した業の深さが、最終的には身を滅ぼした。
※学級裁判で勝ってシロ全員が「おしおき」された方がお得では?という疑問が浮かぶが、これは恐らく「自ら手を下さなければ姉の下に連れて逝けない」「男や姉にふさわしくない女も連れて行ってしまう」という是清なりの思想があったか、もしくは無意識の内に殺人の方が目的化して姉云々は後付の理由に変化していたとも考えられる。
ちなみに才囚学園の女子では、入間美兎と春川魔姫以外の全員が姉の友達として「合格」だったと言っている。通常コロシアイにおいて他人に嫌われることは危険なことだが、彼の場合は好かれる方が危険というのだから更に恐ろしい。
さらにこれだけでは終わらず、是清は姉の精神をその身に宿していた。むろん実際には腐川冬子/ジェノサイダー翔のような解離性人格障害の類か単なる自己暗示であろうが、お粉と口紅で美女と見紛う完璧な化粧を施し、声色・喋り方・思考も変わるという、本当に故人の魂を宿していると言っても違和感の無いほどの手の込みようである。彼がよく手入れされた髪を伸ばしたり、食事の時さえも外さないチャック付きマスクを装着していたりするのも、全ては自身に秘められた姉の存在がゆえであった。
是清は3章学級裁判で追い詰められてパニックに陥った瞬間、「是清や、落ち着きなさい」とマスクを外して"姉"を解放し、裁判場もパニックに陥れた(特にお化け類の苦手な百田解斗が大打撃を受けた)。
おしおきの『今昔仕置絵巻』は雅楽風のポップなおしおきBGMと共に、釜茹で刑に処されて霊になった是清が、先に霊になっていた姉に迎えられてあの世で仲良く暮らしました……とはならず、霊の姉に笑顔で塩を振りまかれて苦悶の末に消滅してしまうという、徹頭徹尾エグいおしおきばかりのV3の中では、コミカルな面が際立ったものになっている。
ちなみに塩は転子殺害時のトリックで使用されたものでもあるが、長身の是清が暗闇の中で地面に撒かれた塩を指で辿るという絵面がシュールであることと、おしおきでの塩の使われ方も合わせて、彼が「塩」のあだ名で親しまれている由来となっている。
なおこれは是清が一切の同情の余地のない、憎まれ役として完璧な外道であるからこそ面白さが引き立てられている点も付記しておく。
元々、独特のルックスと喋り方、嗜好などで相当にキャラの立っていた是清だが、この姉の件で彼の個性はストップ高となった。
こうした色々ありすぎるエピソードてんこ盛りの是清は「プレイ前とプレイ後で360°(※180°ではない!)印象が変わる男」とプレイヤーから呼ばれて愛されている。
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超高校級の暗殺者…中の人(鈴村健一と坂本真綾)が夫婦同士である。鈴村は「自分と妻の台本の厚さが違うのを見て、読む前に自分のキャラが死ぬことを悟った」という笑い話がある。