概要
砕氷艦とは、流氷等で氷結した海面を押し割りながら航行する機能を持つ船舶である砕氷船のうち、海軍もしくはそれに相当する海防組織に在籍し国際法上の軍艦に該当するもの。
日本国では日本海軍に在籍していた特務艦、及び海上自衛隊に在籍する自衛艦の艦種の一つ。海上自衛隊の歴代砕氷艦は南極観測任務に特化している為、南極観測船として広く知られている。
日本海軍の砕氷艦
海上自衛隊の砕氷艦
しらせ(初代、二代)
なお、初代南極観測船「宗谷」は海上保安庁所属の砕氷型巡視船であり、砕氷艦ではなかった。「宗谷」は太平洋戦争中は旧海軍に所属していた(今となっては旧軍所属の船としてはただ一隻健在な「帝国海軍最後の生き残り」である)が、海軍時代に類別されていたのは特務艦のうちの「雑用運送艦(砕氷型)」であり、砕氷任務もこなしていたが砕氷艦には類別されていなかった。