経歴
1986年6月19日生まれ、ブルガリア・ヤンボル出身。
出生時のフルネームは「ダニエル・イヴァノフ」のため、愛称はダニエル。
現役引退後も親方として日本相撲協会に残るため2022年に日本国籍を取得し、本名を「古田亘右」に改めている。
レスリングからアマチュア相撲に転向後、琴欧州(→琴欧洲)に次ぐブルガリア出身2人目の力士として、彼の勧めで角界入り。2009年の名古屋場所で初土俵を踏んだ。初土俵から所要14場所で2011年九州場所で新入幕を果たし、同場所では11勝し敢闘賞を受賞。
2009年に入門したのは旧田子ノ浦部屋だったが、入幕し間もない2012年2月に元久島海の田子ノ浦親方(当時)が46歳で急逝。後継者の親方が不在だったため、出稽古経験がある春日野部屋へ移籍した。
春日野部屋では関取経験者が多数在籍していたため、その後の幕内定着の原動力となった。2014年九州場所で最高位の関脇に。平幕に陥落したものの2017年名古屋場所で13勝し優勝争いにも絡み敢闘賞、2019年春場所で12勝し敢闘賞、2020年春場所でも優勝争いに絡み11勝し敢闘賞、2021年春場所でも11勝し敢闘賞…と活躍した。
東前頭14枚目だった2023年秋場所で5勝10敗と負け越し、5年10カ月ぶりに十両に陥落。1967年秋場所以来、実に56年ぶりとなる春日野部屋所属の幕内力士が一時的に不在となるエピソードもあった。
2024年9月場所を最後に現役引退後、年寄「岩友」を襲名し春日野部屋の部屋付き親方として後進の指導をしている。