穴釣りと呼ばれる釣法には幾つかの種類があるため、以下に代表的なものを解説する。
凍結水面の穴釣り
水面が凍結した湖沼や海域において、水面にドリル等で開けた穴に仕掛けを垂らす釣り。
代表的なものはワカサギ釣りであるが、海水魚を対象としたものや、アイスジグと呼ばれる専用のルアーを使いマス類などを狙うものもある。
水面が凍るほどなので当然くっっっそ寒い中行われるが、簡易なテントやビニールハウス、小屋などを設営し多少の暖を取るなど、なんかちょっとした秘密基地のような楽しみ方もありなかなかに風情がある。
こんなん
>ワカサギ釣りを参照
根魚などの穴釣り
根魚(ねざかな)などを狙った穴釣りは主に海岸の堤防や消波ブロック等で行われる釣法である。記事メイン画はこれ。
根魚とは「根」と呼ばれる岩礁などに多く生息するカサゴやアイナメなどの魚類の総称である。これらの岩礁を好む根魚を初めとした魚類にとっては、堤防の隙間や石積、消波ブロックの隙間などは格好の住処となっており、多くの魚が住み着いている。
そこで、これらの穴や隙間に仕掛けを落とし込む事で根魚等を狙うのが穴釣りである。狭い穴や隙間を狙う性質上、非常に根掛かりしやすいため重めの錘や短めのハリスを用いたり、ブラクリと呼ばれる専用の仕掛けを用いる事が多い。基本的には足元付近やテトラポットの隙間を狙うため、取り回しのよい1m程度の専用竿を用いる事が多いが、適当なルアーロッドや万能竿を使ってもよい。餌はシラサエビ(スジエビ類)や青イソメ、サバの切り身などがよく用いられる。
上記のカサゴやアイナメを始めとしたカサゴ目魚類やハタ類、ギンポ類などの魚の他、イセエビなどを狙う場合もある。ただしイセエビはほとんどの地域で漁業権対象種であり、高確率で密漁扱いになるため、狭い檻を住処としたい場合などを除いて手出ししないほうがよい。
ウナギの穴釣り
ウナギは河川などの石垣や護岸の隙間、石の下などの穴に住む魚である。そこで、これらの穴の中に仕掛けを挿し込みウナギを誘うのがウナギの穴釣りである。
根魚の穴釣りが上から仕掛けを垂らすのに対し、ウナギの穴釣りでは石垣などの横方向に空いた穴を狙う事が多いため、仕掛けを付けた棒などを穴に挿し込む独特の釣法となっている。これは文字で説明するのムズいから適当にググってくれ。
餌はミミズやアユ、鯖の切り身などが用いられ、ウナギの他にナマズやギギ、モクズガニなどが掛かる事がある。
横向きの穴を目視して挿す性質上、水の中に入る必要がありあまり深い場所では行えないため、主に用水路や小規模河川などで行われる。