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概要編集

とんねるずの冠番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ)及び石橋貴明のYouTubeチャンネル『貴ちゃんねるず』で行われた『情熱大陸』(毎日放送制作、TBS系列で放送)のパロディ企画。


本家同様ナレーションに窪田等を起用し、タイトルやテロップなども忠実に再現しているが、下記の通り台本を用いる事がない細かいやりとりの練習をしたり(「驚く事に『食わず嫌い』は完全台本だった」「『貴ちゃんスポーツ』は完全台本で作られている」といったナレーションが入る)、普段行っていない副業や脚色が多い生い立ちが紹介されるなど、ほぼフィクションの内容(つまりコント)となっている。


とんねるずのみなさんのおかげでした版編集

初回は2007年12月13日に放送。人気コーナー『新・食わず嫌い王決定戦』の収録現場を密着した内容だった。


木梨憲武が台本を「親」とみなして丁寧に読み込む、スタッフの仕事を手伝う、牧原俊幸(当時フジテレビアナウンサー)の進行や坂口哲夫による「実食!!」の掛け声への指導をダメ出しを交えて行う、石橋貴明がリハーサル室でヨガを行う、食わず嫌い王の時のみレインボーブリッジをジャージ姿で走ってフジテレビまで向かう、道端で拾った犬をフジテレビに連れて行こうとしてロビーで警備員に止められそうになる、ゲストであるTIMの楽屋を訪れて真面目に挨拶をする、仕事場におしゃれや恋愛を持ち込む事を嫌う、食わず嫌い王のキャスティング権を握っているといったように2人がとった行動はほぼ全てフィクションであった。なお、SMAP×SMAP』へのゲスト出演の為収録現場に向かうウィル・スミスに石橋が偶然ロビーで遭遇した部分は数少ない本当の話である。


また、「その日は快晴、絶好の『食わず嫌い日和』だった(※1)」「木梨の『き』の字が気遣いの『き』なら、石橋の『い』の字は犬の『い』だ」といった意味不明なナレーションもなされている。


  • ※1:『新・食わず嫌い王決定戦』はロケ企画では無く基本的にスタジオ収録。

この企画で紹介された2人の生い立ちも「石橋はニューヨークで外交官の父と華道家の母の間に生まれ、マンハッタンニ中に在学中、パリに住む伯母の家に行こうと乗った船が転覆し、命からがら流れ着いた場所が成増だった」「木梨はカーレーサーの父とレースクイーンの母の間に生まれるが、父の事故死にショックを受け、失意の中放浪した隣町で木梨サイクルの店主の作三と出合い養子となる」といった作り話であり、写真も合成されたものだった。こちらも本当の部分は誕生日が記載されたテロップのみである。


後半では『食わず嫌い王』のカメラリハーサル現場も密着したが、こちらでも石橋がゲストの席順を逆にするよう要求する、当時から行っていた坂口哲夫の掛け声に被せて行うアントニオ猪木のものまねの練習をする、石橋と木梨がトークの合間に繰り出す小ボケや合いの手の練習を何度も行うといった行動をとっている。


エンディングではこの企画の一連のドキュメントがフィクションである事を暗示するように「『新・食わず嫌い王決定戦』 ここからが本当のドキュメントである」という窪田のナレーションがなされ、そのまま食わず嫌い王決定戦に直結。この回は「武豊 vs TIM」であった。ちなみに『笑熱大陸』で木梨は登場時にコケて笑いを誘う小ボケの練習をしていたが、『食わず嫌い』ではそれを行わず普通に登場した。


2008年11月6日には第2回として当時結成された矢島美容室のドキュメントを放送。以降は『矢島大陸』として矢島美容室にスポットを当てた内容を数回放送した。


ちなみに『笑熱大陸』を行ったきっかけは、木梨が本家『情熱大陸』への出演を自らオファーしたが局側に断られた事からだという旨が先述の第一回の終盤で説明された。ナレーションの窪田は「これ程までに素敵な男達を取り上げないなんて、『情熱大陸』のプロデューサーに本物のナレーターである私からよーく言っておきます」とコメントしている。一方で石橋は後年に『情熱大陸』に2回出演している(※2)。


  • ※2:1回目は2012年11月4日放送分で『石橋貴明が撮る錦織圭』という特別企画。2回目は2021年1月31日放送分でこちらは自身の特集だった。

2019年5月22日に発売されたDVD-BOX『とんねるずのみなさんのおかげでBOX コンプライアンス』のDisc 9に第一回が収録された。


貴ちゃんねるず版編集

2021年6月17日には石橋のYouTubeチャンネル

『貴ちゃんねるず』の一周年を記念して再びこの企画を配信。この際もナレーションは窪田等だった。舞台裏や未公開映像で2020年6月のチャンネル開設からの一年間を振り返る内容としているが、こちらも動画で見て分かるように大半がことごとくフィクションや小ネタで構成されている。また、2020年の出来事という設定にもかかわらず2021年に発売されたKu-Wa de MOMPEのグッズのシャツを石橋が着用しているシーンが存在する。

ちなみに石橋が口ずさんでいた「エーユー エーユー」の元ネタはライオネル・リッチーの「セイ・ユー、セイ・ミー」、「すみれって すみれって」は岩崎宏美の「すみれ色の涙」の歌詞である。


また、同年7月2日には本家『情熱大陸』が運営するYouTubeチャンネルにて窪田等によるナレーションの録音風景が公開された。この動画では窪田が『笑熱大陸』のナレーションを『貴ちゃんねるず』の演出を担当しているマッコイ斎藤の立ち会いのもとで真剣に録音し、石橋のボケに時折笑いを浮かべながらも言葉の間や言い回しを一字一句納得がいくまで自身で確認していく姿が映されている。


補足編集

1997年3月中旬には2週に渡り『とんねるずのみなさんのおかげです』の総集編を石橋と木梨のインタビューを交えて放送。これは番組の10周年及び同月27日に最終回を迎える(この時は4月以降もとんねるずは続投し『本汁でしょう!!』『おかげでした』に番組名を変更している)事を記念して行ったものだったが、そのインタビューで2人が喋った内容のほとんどが『笑熱大陸』と同様にフィクションや小ネタ(石橋が「オペラをやっていた自分とブロードウェイでダンサーをやっていた木梨が出会ってとんねるずは結成された」、木梨が「横浜育ちでハマチャチャをよく踊っていた。東京に来てハマチャチャを踊ったらやられた」と経歴を詐称したり、番組を2回中断した理由を「チーフディレクター・プロデューサーの港浩一から鮭ではなく鱒が贈られ、このスタッフとはやっていけないと怒りを覚えた」「石田弘プロデューサーが糖尿病の治療に専念した為」と石橋が説明するなど)がメインだった。


関連タグ編集

とんねるず 石橋貴明 木梨憲武 とんねるずのみなさんのおかげでした 情熱大陸 パロディ コント

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