『痛みの森』は、君に何を見せたのだ―――?
概要
『The World』のプロトタイプ『fragment』の頃より存在するロストグラウンドと呼ばれるエリアの一つ。文明が発達した双天都市「ブレグ・エポナ」のカオスゲートに「隠されし・禁断の・罪界」を打ち込むことで訪れることができる。景観を一望できるほどの高所に建造された神殿跡があり、その真下には夕暮れの光に照らされた樹海が果てなく広がっているというエリア。
実は期間限定のイベントでその樹海に踏み入ることができるようになるが、その外観の美しさとは裏腹にペンデュラムや障壁を始めとした数々のトラップや多種多様の100Lv超えのモンスターが闊歩。さらには100区画ものエリアが並ぶ壮絶な難易度のダンジョンと化しており、その過酷さから通称「痛みの森」と呼ばれている。だが、そのイベントをクリアすれば強大な力を手に入れることができるらしい。
なお、その異質加減からCC社が用意した公式のイベントでは無いのではないかとの噂が流れている。
「.hack//roots」に登場。ソロプレイヤー限定の短期間クエストとして配信されたが、余りの異常な難易度を誇るため殆どのプレイヤーはリタイアを余儀なくされ、クリアしたのはトッププレイヤーである太白と回復・蘇生アイテムでゴリ押したハセヲのみ。ダンジョンの最奥には何者かの残留思念体のようなものが存在しており、太白はすべての呪文攻撃を無効化する『魔剣マクスウェル』、ハセヲはイベント無経由のジョブエクステンドをそれぞれ手に入れることになった。
その無敵とも思えるステータスと本人のプレイヤースキルも相まり、やがてプレイヤーキラーを殺害する黒衣のPKK「死の恐怖」としてハセヲは恐れられてゆく。
そして月日は流れ、すべての戦いを終えたハセヲは再びこの大地に足を踏み入れる―――
ちなみに夕暮れ時の果てなき樹海という景観から、この場所はおそらく黄昏の碑文に登場する「わかつ森」であると思われる。叙事詩の中では物語の序盤、この「わかつ森」の果ての地から世界を破滅させる災厄、「禍々しき波」の襲来が始まる。