概要
TVアニメ、TVドラマ、特撮、映画といった各種映像作品における脚本家に対してアンチ的思考を持った厨房を指す。
主に特定の作品の中で発生した設定の矛盾や破綻、原作物の映像化の際に行われる内容の改変、そして作品自体のシナリオとその先の結末(登場キャラクターの扱い含む)に関して自分が納得、理解できないと感じた部分に対し、監督および演出家、プロデューサーといった他のメインスタッフの存在を無視し、それらの原因と責任の全てを脚本家一人に押し付けるように考える者がこう呼ばれやすい。
この手の人間は映像作品の制作に関して“脚本家は監督と同等かそれ以上の権限を有し、基礎的なシナリオ作りだけでなく、キャラデザ、絵コンテ、美術、演出、果てはキャスティングといった他の役職にも関与できる”という認識に固執しており、確かに脚本家がその制作において大きな発言力を持っていたという作品もあるにはあるが、それらも所詮ケースバイケースであり、脚本厨の間で問題になっている作品がそうであるかは否は映像を見ただけで視聴者に分かるものではないにも拘らず、結果ないし現状の評価のみで脚本家一人の仕事を批判するのが特徴。
加えて、一度その脚本家に対してそういった負の印象を持つと、その脚本家が次の作品に参加したと知るなりそれを実際に見る前から内容の否定に走ったり、それが別に無難な、あるいはむしろ周りから絶賛されるほどの出来だった場合はその時に限って監督など脚本家以外のスタッフのみを評価する傾向も強い。
さらにこういう意識を拗らせるとその脚本家という人間自体を非難し出すようになったり、挙げ句にはメディア業界からの引退まで要求したりもする。