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萩風(駆逐艦)

はぎかぜ

旧日本海軍に存在した駆逐艦名。陽炎型の1代のみ。
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艦隊これくしょん」に登場する艦娘については、「萩風(艦隊これくしょん)」を参照のこと。

概要

本艦はマル4計画の仮称第113号艦として浦賀船渠で建造され、1940年6月18日に進水し、1941年3月31日に竣工した、陽炎型駆逐艦の17番艦。
竣工直後に横須賀鎮守府籍となり、同型の野分舞風とともに、第四駆逐隊を構成する。

1942年6月のミッドウェー海戦では、空母加賀の乗組員を救助、空母赤城(南雲機動部隊旗艦)を雷撃により処分した。この年の10月に日本へ帰投する際には、途中で航行不能に陥るというトラブルが発生してしまったものの、朝潮型駆逐艦山雲による援護を受け、横須賀に戻った。直後に浦賀船渠で修理を受けている。
1943年には第2次・第4次コロンバンガラ輸送作戦に参加したが、その後ソロモン諸島で戦局が悪化したこともありラバウルに派遣される。

最後の戦いとなったのは同年8月6日のベラ湾夜戦である。
21時ごろ、折からの悪天候により見通しが極めて悪い中で、本艦は嵐や白露型駆逐艦江風とともに敵艦隊を発見し、攻撃態勢を整えようとするが運悪く雷撃を受け、江風は轟沈、嵐と萩風も集中砲火を受け沈んでしまった。死者178人。

諸説ある艦名の由来

この萩風という艦名は、いわゆる「八八艦隊」整備時に懸念されていた「1等駆逐艦の名前が不足する」問題が、戦間期を経て再浮上したことから考案された、日本海軍による造語である、というのが通説であり、旧海軍の艦から昭和末期までの海自の艦名を網羅した「連合艦隊軍艦銘銘伝」においても「無理がある艦名のひとつ」と言われている。
しかしながら、萩とは秋の七草のひとつにも数えられる草本であり、その開花シーズンごろに吹く風として和歌俳諧でも「萩風」の語あるいは題をつけた歌や句が存在する。このことから、「萩の花咲くころに吹く風の総称」という意味でつけられたとしても不自然ではない。
ほかにも「突風の別名」(「萩」と「剥ぎ」をひっかけた表現)など異説もあるが、明確な艦名の由来については、いまだに定かではない。

ちなみに1970~80年代にかけて海上保安庁に存在した巡視船「はぎかぜ」は石巻海上保安部に所属し、この船名は宮城県の花であるミヤギノハギからつけられていた。

関連項目

大日本帝国海軍 駆逐艦 陽炎型駆逐艦
藤波(駆逐艦):こちらも連合艦隊軍艦銘銘伝において「無理がある艦名のひとつ」と言われてしまった。夕雲型駆逐艦(次級)の11番艦。

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