概要
葉っぱ服とは、葉っぱを裸の上に衣服のようにまとったもの。衣服を失った時の間に合わせに使われたり、野性的な雰囲気を表すために身につけられたりする。
しばしばビキニぐらいの面積しかなかったり、綴り方が粗く隙間がたくさんあったりするため、けしからん格好になることが多い。
歴史、文学に描かれる葉っぱ服
アダムとイヴがエデンの園に植えられた「禁断の果実」を食べた際に目が開け、裸である事に気付いてイチジクの葉で「裳」を作った事で有名。この描写から二人が食べた果実をイチジクとする解釈や、漫画のように前だけ隠した「最古の褌」スタイルではなく身体を覆う着物を作ったのだと言う説も存在している。
神話や説話にも多く登場し、オデュッセウス(ユリシーズ王)がポセイドンの恨みを買って海に投げ出され、ボロボロの姿になった時、木の葉を服の代わりに纏って海岸に来ていた姫君ナウシカアと出会う場面は有名。また、蓮華の精として転生した哪吒太子は蓮の葉で出来た衣を着た姿で描かれる。
日本の「太平記」で鎧を失った武士が蓑を纏う場面が描かれ、大坂の役を描いた「大坂夏の陣屏風」では腰巻ないしは褌を流されたか剥がされた女性が藁束で腰を隠す場面が登場する。我が国に於ける「葉っぱ服」は失われた衣服の間に合わせだけでなく、防具の代わりにもなっていると言える。