概要
「蒲原鉄道」は新潟県にあるバス会社である。現在の直営路線はコミュニティバス路線1路線のみであるが、かつてはその名前の通り鉄道路線も保有していた。
歴史
蒲原鉄道は村松の街と磐越西線をつなぐ路線として計画された。当初は近隣の鉄鉱山からの輸送を当て込んでいたものの、すぐに鉱山が採掘を休止し早くも行き詰ってしまった。そこで磐越西線五泉と信越本線加茂をバイパスする計画に変更し蒲原鉄道線が1923年に最初の区間が開通・1930年に全通した。
しかし、計画変更が突然であったため需要の少ない地域に路線を引かざるをえなかったり、ダイヤ面でもバイパス路線として十分機能したとは言えない状態になってしまい経営は苦しかった。ワンマン運転の導入や系統の整理(村松を境に系統分断)など合理化を勧めたものの1985年に加茂~村松が廃止、1999年に全線廃止となった。
一方バス路線は沿線を中心に運行され、鉄道廃止後は代替系統も運行した。1994年には新潟と村松を結ぶ高速バス路線が開通した。しかし鉄道廃止・バス転換後も利用客は減少し、路線バスはコミュニティバスへの譲渡などで2010年までに全廃、高速バスも2024年に撤退となり現在は五泉市ふれあいバスの受託のみとなっている。
駅一覧
※現在は五泉市。