概要
キク科フキ属の多年草である。日本原産で北海道から沖縄まで分布する。
地上に円腎形の傘のような特徴的な形の葉を伸ばし、高さは60cmに達する。変種「アキタブキ」は葉の高さが2mに達し、その中でも北海道にある「ラワンブキ」は特に大型である。根茎は地下茎となり、横に長く這って群生する。
春にはふきのとうと呼ばれる花を咲かせる。ツワブキ属のツワブキは葉の形がよく似ている(葉柄を食用とするのも同様)が、同じキク科に属するものの近縁種ではない。
利用
ふきのとうや葉柄などが食用とされ、山菜として採取されたり、栽培されたりしている。
葉柄の砂糖煮は、セイヨウトウキ(アンゼリカ)のシロップの代用とされる(アンゼリカに特徴的な香りがないためあくまでも代替品である)。