概要
ドイツの心理学者アントン・デルブリュックによって提唱された、虚言=嘘や妄想をつい口に出して重ねていってしまう人間の性質。
原因は虚栄心や自惚れ、劣等感など様々で、精神疾患として発症している場合も有る(ミュンヒハウゼン症候群、統合失調症、パーソナリティ障害等)。
重度のものは当人すら自身の言葉や考えが嘘か本当か区別が付かなくなり、認識や記憶の改竄まで発生する。
例えば「置いてあった花瓶を誤って割ってしまった」際に、速やかに他者を犯人に仕立て上げたとする。その後持ち主から「実は穴が空いていたから捨てようと思っていた。捨ててくれたならお駄賃をやろう」と言われた場合、ただの嘘つきや軽度の虚言癖なら「自分が割って捨てた。今思い出した」と言うこともできるが、重度の虚言癖では自身の虚言を真実だと思い込んだ上で自身に都合の悪い事実は完全に忘却し、状況が変わっても本当に思い出せないまま罪を着せた対象を心から褒めるといったパターンが生じ得る。
創作の場合、多くは嘘をついているという自覚が無い。芸能人の中にはキャラ付けのために虚言癖を装ったりネタにしたりする者も居る。
虚言癖のキャラクター
※作品タイトルの五十音順。随時追記求む。
- 香山誠一(『かまいたちの夜』)
- 北島祐子/アナザーキバ(『仮面ライダージオウ』)
- 半天狗(『鬼滅の刃』)
- 姫草ユリ子(『少女地獄』より『何んでも無い』)
- パワー(『チェンソーマン』)
- オーロラ(『Fate/GrandOrder』)
- アミバ(『北斗の拳』)
- ミュンヒハウゼン男爵(『ほら吹き男爵の冒険』)
- 中田小兵二(『ろくでなしBLUES』)