カードゲームにおける解体人形ジェニー
「へぇ、意外といいモノ持ってるのね。」 ----解体人形ジェニー
闇文明
クリーチャー 種族:デスパペット
マナコスト:4 パワー:1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の手札を見てその中から1枚を選び、捨てさせる。
初出は拡張パック第16弾「転生編 第3弾 魔導黙示録(オリジン・オブ・パーフェクト・ギア)」。
以来、その強力さ、及びアイドル性から幾度か再録されている他、手札破壊や闇文明の象徴として様々なカードにその姿が描かれている。
バトルゾーンに出したとき相手の手札を見てその中から一枚選び捨てさせる(通称ピーピングハンデス)能力を持つデスパペットという種族の人形型クリーチャー。
相手の手札からキーカードを引っこ抜くことができるのは言うまでもなく強力で、闇文明が入るコントロールデッキにおいては特に採用率が高い。
相手の戦略を崩すには十分な活躍を見せてくれるだろう。また相手の手札を覗いているという事による情報アドバンテージの面からの強さにも注目したい。
4マナという軽さも売りである。自然文明が混じったデッキにおいてはフェアリー・ライフから即座に繋がり、最速で3ターン目から呼べる為即効性も高い。
その強さ故に一時期殿堂入り(ゲームバランスの調整のためにデッキに1枚しか入れられなくなること、いわゆる制限カード化)が噂された事もある。
しかし実際はこのカードが登場してから数年が経つ現在におけるまで何の制限もかかっていない。安心して好きなだけデッキに積もう。
ちなみに、デスパペットという種族自体「超神星プルート・デスブリンガー」という強力な進化先を擁する。
フェニックスであり、進化元を三体要求する重いデスブリンガーにとって、アドバンテージを稼ぎつつ場に残るジェニーは優秀な進化元なのである。
デスブリンガー自身も強力なフィニッシャーなので、興味があるならデッキを組んでみるのも一興ではないだろうか。
派生カードには強くなって帰ってきたという設定で特攻人形ジェニーが存在する。
また、設定的な繋がりはないが同じイラストレーターによる注射人形エミリーが存在する。
尚、ジェニーに代表されるようなハンデス戦略は、公式の場で堂々とクソ陰キャ戦略などと呼ばれてしまっている。南無三。
※コロコロオンラインで言及されただけで、ウィザーズの人物による発言ではないため、留意されたし。一応デュエマのアニメでもハンデスメインの戦略に対して「通称ハンデス戦略」や「なんて陰湿な」の発言があった。
デュエル・マスターズ_プレイスでは
闇文明
クリーチャー 種族:デスパペット
マナコスト:4 パワー:1000
バトルゾーンに出た時、相手は自身の手札から最もコストの大きいカード1枚を捨てる。(複数あるなら、その中からランダムに1枚)。
さすがに「バトルゾーンに出したとき相手の手札を見てその中から一枚選び捨てさせる」の部分がまずかったのか「バトルゾーンに出た時、相手は自身の手札から最もコストの大きいカード1枚を捨てる。(複数あるなら、その中からランダムに1枚)」に変更された。
後にエラッタが入り、以下のテキストに変更された。
闇文明
クリーチャー 種族:デスパペット
マナコスト:4 パワー:1000
相手の手札から最もコストの小さいカード1枚を捨てさせる。(複数あるなら、その中からランダムに1枚)
相手の手札から最もコストの大きいカード1枚を捨てさせる。(複数あるなら、その中からランダムに1枚)
「最もコストの大きいカード」もしくは「最もコストの小さいカード」の2択で選べるように強化された。
本編にはジャマー団に協力する解体人形ジェニーにそっくりのゴスロリ少女、「JJ」が登場。度を越したいたずらが好きでコッコ・ルピコや団員たちにも恐れられている。
外見的な特徴
ほんと小悪魔な女の子だね。いや、小悪魔どころじゃなくない?ウケケ----カットちゃん
カードイラストからわかる特徴は―――
・象牙色ないしミルク色(後に金髪で描かれることが多くなる)のストレートヘアー
・赤色のフリルがついた真っ黒のゴスロリ調のドレス
・長い睫毛と、金色の瞳に白目に当たる部分が血のように赤く染まった眼
・薄笑いを浮かべる紫色の唇にぎらつく尖った歯
・怪物の頭蓋骨らしきものを施したカッターナイフのような武器
(名称、カットちゃん。ちなみに、項目タイトルのフレーバーテキストの通り意思があるようだ)
・指先にまで関節が設けられている球体間接人形。操り糸がついている。
という、いかにもホラー映画に出て来そうな闇文明らしいクリーチャーである。
特に目が怖い。特に目が怖い。
漫画では、外伝「ザキラの青春」編にて大学教授が使用。バキューム・クロウラーでバウンスして再利用している・・・がそんなことよりも大事なことが。
たった数コマの出番だが、デュエル・マスターズ本編も手掛ける松本しげのぶ氏の巧みなデフォルメにより、マスコット的な愛らしさを持つジェニーが見られるのである。
彼女のファンだという諸兄はぜひ一度チェックすることをお勧めする。
イラスト界における解体人形ジェニー
「ねえカットちゃん、次は何をバラそうかしら?」
「ウケ、ウケケケケケー」---解体人形ジェニー
と、上記の通り外見の特徴を文章にするとおぞましい表現になるのは仕方ないが、それでもデスパペットの中では初めての人間型であり、更にデュエルマスターズのクリーチャーの中では貴重な女の子のクリーチャー(人形である為厳密にはそうとは言えないが、少なくともこのクリーチャー自身が持っている人格自体は少女のそれである)である為、ファンからの人気は高い。
同じくこのゲームにおいて貴重な女の子枠である各女性型スノーフェアリーと同じくらい人気がある。と思われる。
向こうが自然文明のアイドルならば、こちらは闇文明のアイドルと言えるだろう。
その人気から、ピクシブにおいてイラストとして描かれる事も多い。
その中には外見からかヤンデレ気味なジェニーちゃんや各種呪文の対象となっているちょいエロ気味なジェニーちゃんなどがある。
勿論、闇文明のアイドルの名に恥じぬ可愛らしいイラストも多いのでファンの諸兄は安心して頂きたい。
ちなみに「特攻人形ジェニー」はイラストレーターが異なり、容姿はそのままにおぞましい感じが減ったという人もいてそれはそれで人気も高い。
「注射人形エミリー」に関しては包帯が巻いてあるナース姿の水色ツインテールで巨大な注射器を持っているなど一見普通そうに思えるが肌が緑色だったり関節部分が球体ではないなどの違いが見受けられる。
その後も再録されたり派生カードが出るたびに様々な絵師によってその姿が描かれており、今では不気味さと可愛らしさを絶妙に調和させた色んな表情の彼女の姿を拝むことができる。
2013年1月26日に発売された拡張パック「ブラック・ボックス・パック」では漫画家のうさくんによって手がけられたカードイラストが収録された。元祖から見られた不気味さ(特に目)は殆ど消え非常に可愛らしい一枚となっているが、希少性もありシングルショップではスーパーレアと肩を並べる値段が付けられているところも多い。色んな意味でマニア向けの一枚となっている。
エピソード3ではフリフリのついた丈の短いピンク色の着物を着て盆踊りを踊っているイラストがスリーブになった。なにこれ萌える。同イラストは闇文明の呪文「ボーンおどり・チャージャー」として全体像が写る形でカード化もされている。
その後しばらくは特攻人形としての活動が目立ったが、2016年10月22日発売の「輝け!デュエデミー賞パック」では久々に解体人形ジェニーとして活躍。
「人気カード・スタイルチェンジ部門」の「おじゃま部門賞」にノミネートされ見事受賞した結果、同部門で一番票が多かった「ハロウィン」をテーマに新規イラストがおつまみ氏により制作された。
余談だがデュエル・マスターズと同じ販売元のタカラトミーから発売されている着せ替え人形にジェニーという名前のものがある。当然ながらお互いに共通点のようなものは見られない。
派生カード
- 神徒 メイプル-1・・・イザナイ メイプルシロップのディスタス化
- 傀魂 カット-1・・・カットちゃん(ジェニ-が手にしているカッターナイフ)のディスタス化
- 麗迭人形ジェニー
- ジェニ・メタル
- ジェニー&ガ:ナテハ・・・ガ:ナテハと戯れる麗迭人形ジェニー
- 掘々人形ジェニス
- 夜更人形ジェニコ
- 龍后人形メアリー・ジェニー
- 傀儡のイザナイ メイプルシロップ・・・オラクルになったジェニーの大人の姿
- カット 丙-二式
- ジェニー・ダーツ(デュエプレ限定)
- 超次元ジェニー・ホール
- 猟奇と耽美の人形劇
- 密かで華麗なるカイタイ
- 傀儡将ボルギーズ/ジェニコの知らない世界
- 精神呪文「ダラクマ」・・・シークレット版がフードをかぶったジェニー
- 人形の裏技ペット・パペット
- メアリー・ジェニーのお茶会
- ブレイン・タッチ・・・24EX1版に登場
- ボーンおどり・チャージャー・・・第12期プロモーションカード版が踊る着物姿のジェニー
- 解罪 ジェ霊ニー
- ジェニーの黒像
- ナーガの海黒環・・・24EX1版が左手人差し指にナーガの海黒環をはめたジェニー
小ネタ
- 名前の由来はバービー人形のライセンスを獲得したタカラが製造していた人形シリーズ「ジェニー」からだと思われる。