「許せねえ…絶対に許せねえ!」
概要
『地獄少女二籠』第十話「曽根アンナの濡れた休日」に登場するゲストキャラクターで、本エピソードに於ける地獄少女の依頼者。
本編では目元が見えない位に帽子を被っており素顔を拝む事は出来ない。
その名前通り車好きらしく、二籠放送時点でも20年落ちしていた旧車を大切に乗っていたようだが…
劇中の動向
高速道路のサービスエリアの駐車場で車内で一休みしていた所、本エピソードの主役である根来哲郎(声:千葉繁)の運転するエスティマハイブリッド(初代)に当て逃げされてしまう。
この後程無くして閻魔あいと仮契約を交わしていた様だがこの時点ではまだ迷っていたのかすぐには糸を引いていなかった。
が、別のサービスエリアでまたしても根来と遭遇、今度は八六にぶつかり根来の持っていたカップコーヒーが八六にかかってしまった(ついでに持っていた藁人形も汚れた)。
これで我慢の限界を迎えた八六は藁人形の糸を引き、根来を地獄へ流した。
そしてエンディング直前に、『豊田八六』と描かれた蝋燭に炎が灯されるのであった…
余談
名前関連
劇中では殆ど台詞を発せず(本記事冒頭の台詞位しかない)、動機も今一つパッとしない事から劇中では影の薄いキャラだが本人の名前が盛大なネタになっており、これだけで特に車好きの視聴者の印象に残るキャラとなっている。
彼の名前の由来の「豊田八六(とよた はちろく)」とは、トヨタ自動車が過去に生産・販売していた乗用車「スプリンタートレノ」及び姉妹車の「カローラレビン」の4代目の上級グレードの型式「AE86」の通称「ハチロク」から来ており、彼が劇中で実際に乗っていたのはトレノの方である。
サブカルチャーでは漫画・アニメ『頭文字D』で有名になった車種であり本エピソードに登場時点でも頭文字D効果で中古車価格が高騰していた。
地獄少女二籠に於けるハチロクトレノは本エピソード以外では他に第十二話『黒の轍』にも登場し、こちらは転落事故を起こしドライバーは事故死してしまった。
余談になるが、トヨタ自動車は後の2012年に「トヨタ・86(ハチロク。型式番号ZN6)」が正式名称の車種を実際に販売開始している(開発・生産はスバルと共同でスバル版は「BRZ」の名前で販売されている)。
キャラクター関連
本エピソードの主役の一人で地獄少女シリーズのレギュラーである骨女の芸名『曽根アンナ』は本エピソードで授かった事になっており、以後のエピソードでもターゲットと依頼者の調査時はこの芸名を多用する(ただし、時系列としては本エピソードの回想部分より後となる第八話『偽地獄通信』にて本エピソード先行して「曽根」という名字を披露しており潜入先の生徒から「曽根先生」と呼ばれている)
その他
本エピソードのハチロクトレノは作画ミスなのかフロントバンパーの塗装が実車と異なるシーンがあり、シーンによっては後期型のような塗装になったりしているが、テールランプや内装のシートの形状から前期型なのは間違いないと思われる。
また、地獄少女シリーズを制作しているスタジオディーンは過去に映画『頭文字D Third Stage』を担当しており、シリーズ原案のわたなべひろしもスタッフの一人として頭文字D Third Stageに参加していた。