「無駄なんだよ、格闘家の強さは。」
「人を壊すには、これくらいで十分だ。」
プロフィール
身長 | 204cm |
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体重 | 97kg |
年齢 | ?歳 |
誕生日 | ?月??日 |
国籍 | アジアのどこか(かもしれない?) |
秘密 | 学生の時はバレー部だった |
異名 | 『音無の悪夢』 |
概要
『ケンガンオメガ』の登場人物であり、拳願会と煉獄の対抗戦にて、豊田出光が収集した煉獄側の代表闘士の一人。
仮面を被り、全身黒ずくめの衣装という不気味な姿をしている。ただし見た目に反して口数も多く、やや砕けた口調で話すなど人間味はある方だが、他の煉獄のメンバーとは交流が深くないために名のある煉獄闘士の技や顔を知らない。なお、本人曰くお笑い好きで、お笑い番組をやってるとつい見てしまうとのこと。
また、裏格闘技大会「毘沙門」からの移籍組であり、煉獄に所属していないアラン・呉を除いて唯一のB級闘士である。実際彼が対抗戦に出ることになったのも雇用主である豊田が「面白そう」と思ったことが理由であり、自身も「メンバーの中で最弱」だと自分のことを語っている。
その正体はフランスの関係者に雇われた暗殺者であり、罪を犯した同じく煉獄メンバーのニコラ・レ・バンナの暗殺を依頼されていた。毘沙門に在席していたのもいきなり煉獄に入るよりも注目されず紛れやすいという理由からだった。
また、本人は武器専門の暗殺者だがニコラを殺害する際は「試合中の事故」に見せないといけないため、ある医師に頼んで素手で戦えるように改造手術を行っている。
そのため、格闘技全般の知識は浅いため、観戦中の解説ではよく読み違えて、読者からは「煉獄側の若槻」と呼ばれている。
ちなみに素顔はメイン画像のようにイケメンであり、作中でもそう言及されるシーンがある。ただし暗殺者である赫は素顔を見られるのはご法度だと考えており、顔が割れる度に整形手術を行い顔を変えている。
戦闘能力・技術
本人が武器専門と言うように格闘技などの心得は持っておらず、他の闘技者と比較すると単純な格闘技術は低め。ただし体格には恵まれており、ヘヴィー級である大久保の打撃に耐え、無意識のうちに致命傷は避けているなど、戦闘そのものに関するセンスには恵まれている模様。
そのため、下記の能力による初見殺しの性質を活かした戦法のため、逆に早い段階で攻めきれないとジリ貧に陥りやすい。
……と、自他共に認めるほど弱い赫だが、そもそも武器専門+暗殺者でありながら様々な事情が重なった結果、仕方なしに格闘技を用いているが故に弱いだけで、武器アリならばかなりの実力者と言える。作中での供述によればこれまで不可能と言われた暗殺を悉く成功させており、ニコラの暗殺にしても煉獄という裏格闘が舞台でありながら呉一族・呉氏のような「肉体労働」専門の暗殺者を差し置いての暗殺を依頼されるなど、裏街道では相当名が知れ渡っている(ただし赫自身はニコラの暗殺が失敗するなどの「いざという時」に手が掛からない為にフリーランスである自分に依頼をしたと推測している)。
ちなみに大久保曰く、上手く使うという前提はあるものの以下の能力と赫自身の恵まれたスペックをかみ合わせればトップクラスでも喰えるとのこと。
武器の持ち込みができない煉獄において素手で戦うために視床下部への手術によって得た能力。本来は体温が下がった際に体を震わせることで体温を上げようとする生理現象であり、常人では毎分200回のところ赫は15倍である毎分3000回という驚異的なスピードで行っている。これによって打撃の威力を増したり逆に攻撃の衝撃を分散させダメージを減らすことができる。
ただし2分以上は使えない、一度使用すると体を冷却するため20秒のクールタイムが必要になる、脳震盪を起こすため頭部には使用できないといった弱点も抱えている。
- 帝王眼
山下一夫や成島光我が有する「拳眼」を人為的に再現したもの。視床下部に術式を施すことで脳の処理速度を上げ早く命令を出せるようになり、結果として格闘技未経験の赫が非ボクサー系闘技者では最速レベルの大久保のジャブを危なげなく見切れるほどの速さを発揮する。
ただし拳眼とは異なり常時発動しているため、脳への負担も大きく連続では最大60分しか使用できない。また、赫が仮面を被っているのも意図的に視野を狭くすることで視覚情報を制限し脳への負担を減らすためである。
また、死角からの攻撃は反応自体出来ないためにコンビネーションで死角から打ち込まれれば、赫の格闘技術では対処が出来ない。
活躍
対抗戦では第11試合で大久保直也と対戦。改造手術によって得たシバリングの振動によって攻撃を与えてきた大久保に対しダメージを与える、威力を上げた打撃を当てるなど翻弄するも、何度かの攻防によってそのカラクリを読まれてしまう。
赫もそのことは想定済みであり、唯一振動できない頭部に狙いを集中させることで攻撃を防ごうと画策していたものの、格闘家である大久保を見くびっていたことが仇となり、想像よりも早いジャブを繰り出され頭部に食らうことになった。
その後仮面が割れたことで「帝王眼」を本格的に使うようになり、大久保の攻撃を躱しながら攻撃を与えていくが、死角からの攻撃に対応することができず大きなダメージを負ってしまう。
それでも仕事を果たすという使命感や「勝ちたい」という思いから立ち上がり、帝王眼を捨て弱点の頭部を覆うことで至近距離でシバリングによる攻撃を叩きこもうとするも、シバリングのクールタイムを見抜かれタックルによってグラウンド勝負に持ち込まれる。運の要素がないグラウンド対決では技術の差は歴然、帝王眼を用いてシバリングの再使用まで耐えようとするもギロチンチョークを喰らい敗北した。
試合後は警備を倒しニコラが収容されている病室に乗り込むも、現実と幻覚が混同している彼の様子を見て殺害を諦め、「人違いだった」と言ってその場を去っていった。
余談
第75話のユリウスvsトアにて、ロロンがトアの失着を指摘する声を静かに上げた際、「……………?ロロンが動いた!」と赫が振り返って驚いている場面がネットミームとして使われることがある。
またロロンに向けて言った「アンタ、弓ヶ浜が本当に嫌いなんだな」も、弓ヶ浜のネタキャラっぷりに合わせて人気の高い台詞である。