『遊んでやるよ若造。血だまりで溺れな。』
プロフィール
身長 | 197センチメートル |
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体重 | 108キログラム |
年齢 | 34歳 |
誕生日 | 10月4日 |
趣味 | 殺戮 |
三大欲求 | 殺・殺・殺 |
異名 | 『殺戮王』 |
概要
『ケンガンオメガ』の登場人物で、拳願会と煉獄の対抗戦における煉獄側のメンバー。
呉一族と同じルーツを持つ呉(ウー)氏の中でも西洋に進出した征西派に所属する男で、対抗戦において呉一族を排除する目的でエドワード・呉が煉獄の主宰者である豊田出光と交渉の末、煉獄側の代表選手の一人として送り込まれた。
征西派の中でもとりわけ危険な男の一人で、過去には呉氏宗家の人間を手にかけているらしく、アランを見た呉氏宗家の呉星はあからさまに嫌な表情をしていた。
また煉獄陣営からすれば外部からの飛び入り参加の身であるため、劉東成からは「黙ってるヨ新参者」などとたびたび口撃されている。
外見としては右側に垂らした波打った髪と、黒白目が特徴。
非戦闘時はあまり感情を表に出さないが、戦闘になると呉雷庵に負けず劣らずの好戦的な一面をあらわにする。
主な技
- 「回生」(フイシュン)
一族が三つに分化する前に代々引き継がれていた宗家のみに伝わる、日本語で「生き返り」を意味する「擬似的な転生」を目的とした秘伝中の秘伝。
語り部と繋ぎ手とされる「受け」の2人がそろって成される術で、繋ぎ手はできるだけ幼く、血縁関係にあるものが相応しくされる。
語り手は自身が死亡するまでの数十年の間、繋ぎ手の人間に自身の半生の大小全てを何度も何度も繰り返し吹き込むというもので、その結果繋ぎ手の人間は語り部の半生が自分のものと錯覚する、早い話が洗脳術。
三つに分かれる過程で呉氏宗家と呉一族はこれを封印しており、引き継いでいるのは征西派のみ。
アランは5000年前に生まれた「最初の呉」である呉黒(ウー・ヘイ)の人格を植え付けられている。呉黒の記憶を自分の事のように語るさまは雷庵をして「イカレてやがる」と言わしめた。
単行本の解説によると、元々のアランの自我と呉黒の自我(疑似)が混ざり合い、新たな人格を形成しているため、厳密には「アランであり、呉黒でもあり、どちらでもない」状態で有るとのこと。
- 「鬼魂」(グイフン)
眠っている身体能力を開放する呉氏の奥義で、呉一族の「外し」と同じ技術。
単行本によるとアランは100%の完璧な鬼魂を使用可能で、使用時には体が大幅なバンプアップを果たし、パワーだけでなくスピードも上昇する。
活躍
対抗戦では第7試合に出場し、雷庵と戦う。開始コールを待たずに初手から「鬼魂」を使って猛攻をしかけるが、雷庵からは外しを使わずに呉の技だけであしらわれていたが、観戦していたエドワード(と夏忌)を見た雷庵の興味はそっちに向いたためアランなど眼中に無く、「失せろ」と警告を受ける。
警告を無視してさらに攻撃を仕掛けるも手も足も出ず、最後には隠し持ったナイフで反撃しようとしたものの、「外し」た雷庵に顎から上半身まで真っ二つに引き裂かれるという作中でも随一の凄惨な最期を迎えてしまった。
試合結果はアランにフライング・凶器の使用未遂など複数の問題行為があったため、審判たちの協議は難航したものの、最終的には試合前の事だったので、凶器使用より雷庵のルール(不殺)違反としてアランの反則勝ちとなった。赫は格上の実力者相手に勝ちを拾えたことに対して「運がよかったな」と皮肉気に呟いていた。
ただし不始末の埋め合わせとして次戦も煉獄側が先行で選手を出す事になった結果、次の嵐山十郎太は相性最悪の(但し二十年近く待ち望んだ相手でもある)速水正樹と戦い敗れることになった。
余談
その死に様から、一部の読者からは「裂けるチーズ」と呼ばれている。
原作者によると間違いなくトップクラスの実力者ではあったが、対戦相手が悪すぎて実力の片鱗も出せないまま無残なかませ犬にされてしまったとのこと。
また、登場時容姿が原作者の過去作に登場する早鍬左馬斗(あちらも呉一族の血を引いているという設定がある)に似ていることから読者から関連性を疑われていたが結局は全くの赤の他人であった。