概要
呪術師を多く輩出する名門、呪術界御三家の一つである禪院家に属する集団。
日夜武芸に励み、有事の際には「炳」の露払いを務める戦闘員集団である。直接統括しているのは前当主の息子の禪院甚壱であり、現在は禪院信朗が隊長を務めている。
禪院家に生まれながら術式を持たない男子が、所属する事を義務付けられているが、女子でありながら禪院真希も、呪術高専東京校に進学するまではこの集団に所属していた(彼が所属していたかは不明)。
作中だと個々のキャラクターが掘り下げられる事は当然ながらなかったが、単行本の合間では禪院家上層部へのレビューが載せられた。それによると術式を持たない男子が強制的に所属する下部組織である為に、内心では酷く嫌っている相手だろうと忠実に従わなければいけない一方で、非常に慕っている存在もいたり、実力は信頼しているが謎が多い存在への疑問を抱いたり、存在を怖がっている相手もいるなど、上の面々に対しての評価は意外と人間臭くシビアだった。
当主である禪院直毘人の事もその実力への信頼や、自分達の顔を覚えようとはしないものの、その距離感が丁度良いと評したり、その豪胆な性格に好感を持ったりと意外に高評価だった模様。
しかしそんな彼等も、上層部が策謀で伏黒恵の排除及び真希、真依姉妹を殺害しようとした際に真希が反逆、結果的に真希が覚醒してしまい扇が殺された事から、上層部の謀略やそこに至る経緯など何も知らされずに真希の鎮圧に向かったところ、覚醒した真希に彼等で敵う筈もなく、禪院家屋敷にいた者はその場で真希に皆殺しにされ、その後任務に出ていた者達も全員死亡。
結果的には、一部の上層部の身勝手な遺産争いやそれに端を発した内輪揉めが原因で、本来起きる事などなかった筈なのに起きてしまった騒動に巻き込まれて全滅してしまった。彼等もまた旧態依然とした思想で腐敗しきった禪院家とその上層部の最大の被害者であると言えるだろう。