辺境卿ライデル
へんきょうきょうらいでる
『塔のラトリア1(希望の牢)』に現れるNPC。
かつては「小オーラント」と呼ばれ、様々な逸話や武勲を持つ辺境卿だったらしいが、現在は黄衣の翁によって希望の牢2階の独房に捕らわれている。
近付くと、助けを求めながら物凄い唸り声を発し、扉をこじ開けようともがき始める。
その悲鳴は極めて不気味であり、タコ看守の鈴の音や、拷問器具に捕らえられ発狂した囚人たちの姿などと共に、ラトリア全体を覆う陰惨・不気味なイメージの一因となっている。
ただし、会話してみると意外と正気であることがわかる。プレイステーション3版のロード画面では精悍な容姿で描かれており、やはりかつては逸話通りの英傑だったのだろう。
現在の彼は魂と分離されたソウル体状態となっているうえ、別の独房に入れられた肉体は既に朽ち果ててしまっているが、肉体に妻の形見を遺してきたので、せめて形見=妻の近くで天に召されたいと考えている。
『塔のラトリア2(塔のラトリア上部)』をエリア最白状態で訪れると、塔の最上階に登れる通路が解禁される為、そこで独房の鍵を手に入れることが出来る。独房を開けるとプレイヤーに礼を言って「鈍い窮鼠の指輪」をその場に残し、朽ち果てた肉体の下に走ってゆく。
独房を開けて一度エリアを去ると、扉が閉まって指輪が入手できなくなるので注意。
エリア最黒状態で独房の近くを訪れると、黒ファントム化して襲ってくる。
攻撃力が非常に高い上に物理・魔法属性を兼ね備えているので、暗銀の盾以外ではガード削りを強いられ、スタミナ削りも強いなど、かなりの強敵である。HPが30%以下に減ると、防御力が増す点も厄介である。
倒すと燐光のポールをドロップする。
燐光のポール
辺境卿ライデルが空の魔女から奪ったという逸話を持つ棒状の武器。
物理・魔法攻撃属性を同時に備え、装備しているだけでMPを回復する効果がある。
最大強化すると魔力補正がSに達するので魔法使い向けのサブウェポンに成り得るが、色の無いデモンズソウル強化である点、基礎攻撃力の低さ、必要能力値に筋力・技量・魔力の三種が求められるなど弱点が目立つ。MP回復効果についても、より手軽に入手可能で高性能な欠月のファルシオンという対抗馬がいるのが難点。