本記事は『仮面ライダークウガ』第34話・35話のネタバレを含みます。
また、非常に残虐な文面を含んでおりますので閲覧には気を付けてください。
内容
徐々に死に至らしめるダーツを打ち込んで、私立緑川学園の2年生男子だけ90人を、12日間で殺害するというものであった。
第34話の冒頭では被害者の1人が夜中の病室で死の恐怖に怯えるシーンから始まり、家族の励ましもむなしく被害者が断末魔の悲鳴を上げながら命を落とし、直後に残された遺族の絶叫と号泣が病院内で響き渡る等、前述の陰惨な様子がジャラジの外道ぶりを決定づける事になる。
事件の経過
初日に24人、2日目で22人、3日目が23人と、ほぼ均等に毎日殺害されていった2年生男子の死者が91人中78人となった翌日の新生新聞朝刊には、「未確認生命体関与か?/緑川学園 三日間で変死者69人に/被害は2年生男子に集中」と報道された。この時点ではグロンギの関与は確定できていなかった。
4日目の午前8:22に死亡した82人目の生徒の頭の中から、鉤針のようなものが摘出され、これが男子高校生を次々と死なせた原因であると推定された。生前の検査ではレントゲンにもMRIにも何も映らなかったことから、男子の体に何らかの方法で入れられた物質が、一定の潜伏期間を経ると脳を傷つけるものに変化してしまうと推測された。
こうして原因は分かったが、だからといって外科的な方法で取り出して男子生徒たちを救うことはもはや不可能であった。
そんな中、緑川学園の2年生の1人が自殺した。「自分も想像もつかない死に方をするんだ」という恐怖に怯えて、発作的に病院の窓から飛び降りたという。転校したばかりでグロンギに会っていなかった男子生徒がその代わりに狙われたが、男子生徒の母親から「どうしてこんなことを!」と問われたジャラジは、「君たちが苦しむほど…楽しいから…」と答えている。
ワイドショーでは「衝撃!連続学生殺人」と題して、「今回の事件は緑川学園の2年生男子全員を狙って行ったもの」であると報じている。
ニュース番組では「自殺した1人を加えますと、未確認生命体第42号によると思われる事件の犠牲者は、90人となります。…いずれも死因は、これまでの85人と同じく、脳内出血による虚血性脳梗塞と確認されました」と報道された。
結果として緑川学園の2年生は、転校してきたばかりの生徒1人を除いて、男子生徒だけがひとり残らず死亡した。