原語声優:ロビー・ベンソン、日本語吹替:山寺宏一、実写版俳優:ダン・スティーヴンス/吹替:山崎育三郎
概要
ベルと並ぶ「美女と野獣」のもう一人の主人公。
制作当時、名前は決まっておらず、DVDのオーディオコメンタリーではその事を開発スタッフにいじられたことも。現在では日本の場合「ビースト」と呼ばれることが多い。
外見
元は人間の王子であったが、王子の傲慢な性格を見抜いた魔女の呪いにより、半獣半人の悪魔の如き醜い野獣の姿に変えられた。
野獣のキャラクターデザインを担当したグレン・キーンは野獣の容貌をバッファローの頭部・ゴリラの額・ライオンの鬣・オオカミの尾と脚・クマの身体・イノシシの牙を合成した姿と語っている。
人間としての姿のデザインもキーンが担当した。
DVD特典で、彼がミケランジェロ・ブオナローティやオーギュスト・ロダンの彫刻を参考にしたというエピソードが紹介されている。
どちらの姿の時も瞳の色は青である。元の姿に戻った際、この瞳の色はベルに目の前の男性(王子)が野獣と同一人物だと確信させた。
後述の(物語当初の)性格から、公式のグッズ(トートバッグ等)では当作のヴィランズ・ガストンを差し置いて他作品のヴィランズと共に並んでいる事がある。
性格
人間の頃、わがままで優しさを知らずに育ち、更にその後魔女により野獣の姿へ変えられた事により、ベルが来るまで全てに絶望し、城に引きこもっていた。
野獣になってからも傲慢で癇癪持ちの性格は治らず、黙って城に入ったベルの父・モーリスを有無を言わさず牢屋に放り込んだり、ベルが来てからも、食事に来ないベルに癇癪を起こし物に当たるなど粗暴な面が目立っていた。
しかしベルがオオカミに襲われたのを助けたことにより、二人の距離は縮んでいく。
ちなみに当初は野獣に変えられた反動か、習ったはずの文字の読み書きができなかったり、四足歩行で歩き、ブラウスなどの服も下半身しか身に着けていなかったりと、獣に退行していた。
ベルと愛を育んでからは徐々に外見も内面も人間らしさを取り戻していく。
実写版
アニメとは異なり、顔つきは大分人間の面影を残している。
基本的な性格は変わってはいないが、作中、彼の半生が明かされている。
彼は幼少期に母親である王妃に育てられ、純粋で心優しい少年に育ったが、王妃が病で死ぬと、父親である王に虐待同然の教育を受け続け、召使達にも助けてもらえなかった事により、性格がひねくれ冷たい心の持ち主になってしまった。
教育を叩き込まれた為か、文字が読めなくなっていたアニメ版とは対照的に、シェイクスピアの一文を暗唱したり、アーサー王の伝記を愛読するなど教養のある一面を見せている。
キングダムハーツシリーズ
『キングダム ハーツ』をはじめ続編の『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』、『キングダム ハーツII』、『キングダム ハーツ 358/2 Days』の四作に登場している。『美女と野獣』のキャラクターで声の出演が最も多い。キングダム ハーツ シリーズに登場するディズニー作品のキャラクターの中でも多大な活躍を見せた。性格は原作後期のものに近く、作中では一貫して「ビースト」と呼ばれている。ストーリーは原作をなぞるものではなくほぼオリジナルとなっている。
全シリーズ通して物理攻撃性能が非常に頼りになる上に、Ⅰでは訳あって彼とソラの二人旅にもなるため兎に角心強い味方キャラである。
Ⅱでもドナルドとグーフィーを除いた、純ディズニーキャラではXIII機関を唯一倒したキャラである等兎に角戦闘面での貢献度が高い。
心も凄まじく強いが故にザルディンに執拗に狙われ、遂には余りにも帰ってこないザルディンの捜索命令がロクサスに下る珍事が起きてしまった事もあった。
(Wikipediaより抜粋)