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概要編集

2015年10月から2017年6月まで、「小説家になろう」にて連載された作品。本編後は後日談が2017年7月から2018年10月まで連載された。

作者は炎頭(ファイヤーヘッド)

後にアース・スターノベルから書籍化。全9巻。

イラストはYahakoが担当。

コミカライズ化もされており、アーススターが運営するWEB漫画サイト「コミックアース・スター」にて『野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王』のタイトルで連載中。作画は葉月翼が担当。

pixivコミックニコニコ静画でも遅れて配信中。

既刊は9巻。


2024年8月24日にアニメ化が発表される。


あらすじ編集

時はミズガルズ暦2800年。

かつて覇を唱え、世界を征服する寸前まで至った覇王がいた。

名をルファス・マファール

“黒翼の覇王”と恐れられる女傑である。

彼女はあまりに強く、あまりに速く、そしてあまりに美しく……。

しかしルファスは、その猛威に立ち向かった勇者達に討たれ、その野望には終止符が打たれた。


――という設定のオンラインゲーム『エクスゲート・オンライン』のマイキャラ(♀)に、何故か憑依してしまった主人公(♂)。


しかも、討たれてから200年後の異世界に飛んでしまった主人公が、周囲に必要以上に怯えられたり元部下に必要以上に崇拝されたりして、わたわたしながら異世界を旅する物語。


登場人物編集

主要人物編集

本編主人公。

200年前に世界を制覇した天翼族の女性。475歳。

絶世の美貌を持っていたが、翼の色で美醜を基準する天翼族で禁忌とされる漆黒の翼を持っている。色だけで同じ天翼族に迫害されたことで、その理不尽な世界を創った神を恨み、その世界を壊すことを誓い、戦いを挑んだ。

世界征服目前になって、突如、七英雄の反乱を受けて敗れて死んだと思われたが、200年後に召喚される形で復活する。

元は『エクスゲート・オンライン』でトッププレイヤーだった主人公が作ったアバターであり、主人公が鍛えに鍛えまくった結果、一時は全勢力を傘下に治める一強時代を築き上げてしまった。そのため、公式のラスボスを上回る存在となったため、周囲から『野生のラスボス』といわれるようになった。

大イベントを終えた次の日、ログインしようとしたら画面に『貴女に新たな役割を与えましょう』という謎のメッセージが届き、『Yes』と押した瞬間気を失い、ルファスとして異世界ミズガルズに飛ばされてしまう。


ルファスの参謀を務める女性。


覇道十二星天編集

覇道十二星天の一人。『牡羊』の星を司る。

覇道十二星天の一人。『天秤』の星を司る。

覇道十二星天の一人。『山羊』の星を司る。

元・覇道十二星天の一人。『乙女』の星を司っていた。

覇道十二星天の一人。『乙女』の星を司る。

  • カルキノス(♂)

覇道十二星天の一人。『蟹』の星を司る。

  • スコルピウス(♀)

覇道十二星天の一人。『蠍』の星を司る。

  • カストール(♂)

覇道十二星天の一人。『双子』の星を司る。

  • ポルクス(♀)

覇道十二星天の一人。『双子』の星を司る。

  • レオン(♂)

覇道十二星天の一人。『獅子』の星を司る。

  • サジタリウス(♂)

覇道十二星天の一人。『射手』の星を司る。

  • タウルス(♂)

覇道十二星天の一人。『牡牛』の星を司る。

  • アクアリウス(♀)

覇道十二星天の一人。『水瓶』の星を司る。

  • ピスケス(♂)

覇道十二星天の一人。『魚』の星を司る。


七英雄編集

  • メグレズ(♂)

眼鏡をかけた知的な美形のエルフの魔法使い。人々からは『賢王』と呼ばれている。

  • メラク(♂)

天翼族の王。人々からは『天空王』と呼ばれる。

  • ミザール(♂)

ミズガルズでも並ぶ者のいない錬金術の腕前を持つドワーフ。人々からは『鍛冶王』と呼ばれている。

  • アリオト(♂)

逞しい体躯の人間の青年。人々からは『剣王』と呼ばれている。

  • ドゥーベ(♂)

白熊の獣人。

  • フェクダ(♂)

小人族。

  • ベネトナシュ(♀)

『吸血姫』の異名を持つ白銀の髪の美少女。


勇者陣営編集

  • 南十字瀬衣

地球からミズガルズに召喚された日本人の少年。

  • ガンツ
  • フリードリヒ
  • クルス
  • 女騎士
  • ジャン
  • ニック
  • リヒャルト
  • シュウ
  • カイネコ

魔神族編集

  • オルム

魔神族の王。

  • テラ

オルムの息子。

  • ソル
  • ルーナ
  • メルクリウス
  • サートゥルヌス
  • ユピテル
  • マルス

女神編集

  • アロヴィナス

ミズガルズを創造した女神にして最高神。


地理編集

魔法大国「スヴェル」編集

魔法や学問の教育に力を注ぎ、世界各国から魔術師や学士を志す者が集まる国。

広大な湖に守られた天然の要塞となっており、国内は5つのエリアで分けられている。

国境を超えて最初に入る場所である南の「商業区」。

時計回りに、職人たちが集う西の「工業区」。

二番目に安全なエリアと言われ、国民の殆どが住まう北の「住宅区」。

勉学に励む者達が集い、国の中心部となる東の「学業区」。

王族や貴族が住まう国の真ん中に位置する王城「貴族区」に分かれている。

七英雄の一人であるメグレズが作った国であり、物語の始めは『牡羊』アリエスが侵略を繰り返していた。

【守護神レヴィア】

メグレズが作成した水龍のような姿をした巨大ゴーレム。

国を囲っている湖を丸ごとゴーレムへと錬成してある。

レベル500にしてHP18万を誇るちょっとしたボスモンスター。


天翼族の国「ギャラルホルン」編集

七英雄の一人、天空王メラクが建国した天翼族の王都。

国内では白翼派と混翼派という二大派閥で対立、つまり内乱状態にある。

国の半分が白翼至上主義を掲げる白翼派が住む白い町、もう半分が混翼推進派を掲げる混翼派が住む黒い町、そして頂上にメラクの住居となる城がそびえ建つ。

外観も階段も超急勾配なイかれた崖っぷち構造となっている。

魔神族と手を組んだ『山羊』アイゴケロスに侵略されかけていた。


ドワーフの国「機動王都ブルートガング」編集

七英雄の一人、鍛治王ミザールが建国した国。

ファンタジー世界で一際目立つ超巨大戦艦型の移動王都にして、ミザールが全盛期の最期に作り出した最大の作品(ぶっちゃけゴーレム)。

全高300m 全長1100m 。人型形態移行時は全高1100m 全長300mとなる(Lv770)。

内部は第一から八階は飲食店や一部の雑貨屋もある「居住エリア」。

九と十階は「商業エリア」。

十一から十三階は「オフィスエリア」。

十四階は王族か彼等が認めた者のみが入る事を許される「王室エリア」。

十五階は極一部の者しか立ち入る事のできない「操縦室」の全十五階層で構成されている。

王都そのものが巨大兵器とかいう世界観フル無視の権化の一つ。

リーブラ曰く、「私にとって弟のようなものです」とのこと。

作中では『蠍』スコルピウスの標的となっていた。

カルキノスの店

カルキノスが情報集めのために各国で開いていた店。

ブルートガングで出店していたところ、ルファス自ら舞い込んで来た。

ただしブルートガングは外界と遮断されている王都のため、完全に場所選びをミスっている。アホだわこの蟹。

ゴーレム部隊

ミザール製を数体含めた多数のゴーレム部隊。

天秤部隊

ミザールが作成したリーブラの量産型部隊。

全てがレベル700を誇るが、天秤は片方しか装備していない上、リーブラの十八番でもある『ブラキウム』を搭載していない。

制御ゴーレム(ミザールコピー)

ブルートガングの中枢部であり頭脳そのもの。

そしてミザールが死の寸前に己の記憶と人格を移植したゴーレム(クリスタル)。


獣人の国「ドラウプニル」編集

七英雄の一人、獣王ドゥーべが皇帝として建国した国。

獣人は猫科型や犬科型など種類が多く、種の異なる獣人達をまとめるが故、ドラウプニルでは国王ではなくその上の皇帝を名乗っているらしい。

作中では草原が王都となっており、曰く王がいればそこは王都だろうとのこと。

ちなみにドラウプニルは王ではなく皇帝なため、正確には帝都である。草原なのに。

余談だが、スコルピウスにブルートガングの次の標的として狙われていたようで、そのため回収していなかった場合、三国を潰す最悪三連コンボが成立していた模様。

狩猟祭

テイマー達が捕獲した魔物を一斉に放ち、誰が一番魔物を狩れるかを競う大会。

魔物には強さに応じてポイントが振り分けられており、制限時間内に最も多くのポイントを保持している者が優勝となる。

守護竜

ドラウプニルの護りの要である竜。

長らく魔神族の侵攻を食い止めてきた。

霊峰フニットビョルグ

ドラウプニル付近に位置する御山。

獣王ドゥーべにより頂上に霊薬とも呼ばれるエリクサーが安置されてある。

内部では物質化したマナの結晶がそこらかしこに生成されている。


小人族の国「フロッティ」編集

七英雄の一人、冒険王フェクダがかつて建国した国。

物語の始まり時点で『蠍』スコルピウスにより滅亡させられている。


吸血鬼の帝国「ミョルニル」編集

七英雄の一人、吸血姫ベネトナシュが建国した国。

国土はベネトナシュの魔法により常に真夜中を保っている。

王都に暮らす住民は全員が貴族であり裕福、労働者は吸血鬼ではなく屍食鬼(ゾンビ)。

闘技場

魔物同士を殺し合せ、その勝敗を予想して賭けを行うミョルニルで人気の娯楽。

十血族

二百年前の戦いで生き残った十人の吸血鬼。

ルファスの『覇道十二星天』を意識しているのは言うまでもない。


亜人連合「ティルヴィング」編集

魔神族の生存圏に近く、人類の生存圏では最も危険とされる領域。

人類の目から逃れるように亜人達が里を作り暮らしている。

種族としては人魚や蟲人、植物人に蛇人など多種多様。

『射手』サジタリウスの故郷であるケンタウロスの里もここにある。

『獅子』レオンが現状トップとして君臨している。


妖精郷「アルフヘイム」編集

『双子』の片割れであるポルクスが支配する大森林。

4体の龍の内の一角、木龍の封印を担っている。


「ヘルヘイム」編集

『牡牛』タウルスがいる場所。

4体の龍の内の一角を封印してあると思われる。


天空塔「マファール」編集

ルファスの拠点となるバカ高い塔。


ルファスの墓「黒翼の王墓」編集

190年前、ルファスを慕っていた者達が作り上げた全108階層で構成された世界最大規模の建造物(見た目はほぼピラミッド)。

最上階では『天秤』リーブラがルファスの生前(死んではない)の武器や財産を190年間休まず守護している。

最上階に近付く者を問答無用で排除してくれる安心設計。


ルファスの故郷「ヴァナへイム」編集

元天翼族の国にしてルファスの生まれ故郷。

ルファスにとっては苦い思い出の残る場所でもある。

現在は『乙女』パルテノスにより天翼族は追い出された挙句結界を張り、無人の聖域へと変えて占領されている。

しかしルファスの復活を信じ、人間でありながら執念で生き長らえていたパルテノスも木の実を喉に詰まらせてすでに死んでいたが、死んだ後も怨念で現世に留まり続けており、度々結界の貼り直しをしていたらしい。

その後はパルテノスの推薦により、義理の孫であるウィルゴが二代目として『乙女座』を襲名している。

そして結界を張る真意であるが、ヴァナへイムに眠る光を司る五体の龍の一角である天龍を封じるためであった。

周囲を当時のまま保ち続け、平和が続いていると錯覚させることで目覚めないようにしていたのである。

未だ見付かっていない月龍を除き、天龍と他3体の龍はルファスの命によりパルテノスを含む他の十二星天の手によって封印されている。


始まりの国「レーヴァティン」編集

作中始めにルファスが召喚された場所。

その後に勇者として南十字瀬衣が召喚された。

剣、盾、槍、弓と呼ばれる四つの領で成り立っており、レーヴァティンは剣の領と呼ばれている。


武の都「レーギャルン」編集

かつて七英雄アリオトと共にルファスを裏切った英雄の一人が初代領主となった街。

その後はその子孫たちが代々領主を受け継いでいる。

ちなみに領主はスペス家という貴族。


貿易都市「ユーダリル」編集

ディーナが言及した都市の一つ。

名前からして交易などが中心となる大都市だと思われる。

ブルートガングで出店していたカルキノスはディーナから「情報集めなら普通ここでしょ」等を言われ、図星を突かれた蟹はヘコんでいた。



関連タグ編集

小説家になろう ラスボス


欠けた月のメルセデス…同作者の小説家になろうで掲載されているライトノベル作品。


外部リンク編集

野生のラスボスが現れた! - 小説家になろう

書籍版刊行ページ

野生のラスボスが現れた! - コミカライズ版

野生のラスボスが現れた! - コミカライズ版(pixivコミック)

野生のラスボスが現れた! - コミカライズ版(ニコニコ静画)

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