ひみつ道具としての解説
手紙を付けた専用風船とそれを操作する機械。モニター付きである為、行方を確認することも可能。
てんとう虫コミックス第39巻収録の「風船がとどけた手紙」に登場。
エピソードとしての解説
のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫の4人は手紙風船を飛ばす。
スネ夫は隣の家の幼稚園児の少女が手紙が拾ったことを翌日に報告。
ジャイアンはどこかの学校の教師に手紙が拾われ、間違っている字を指摘されたことを4日後に報告。
しずかは日本に滞在中のリトルシュタイン公国のアドルフ皇太子が迎賓館の庭で手紙が拾われたことが1週間後に判明し、翌日に報告。
のび太だけ、未だに返事が来ないことから、ドラえもんに泣きつき、ドラえもんは長距離風船手紙コントローラーを出す。
もはん手紙ペンで手紙を書いた後、風船を飛ばす2人。
最初はプロ野球選手に拾ってもらおうと野球場に向かわせるもホームランボールで吹っ飛ばされてしまう。
次にテレビ局で芸能人に拾ってもらおうとするも一般市民が拾おうとしたためにテレビ局を離れる。
今度は来日中の大統領に拾ってもらうべく、京都に向かわせるもボディガードたちから爆弾と思われ、射撃を受けてしまう。
「友達になってくれそうな普通の人にしよう」と助言するドラえもんに対し、のび太はしずかの件もあって、意固地になり、海の向こうまで風船を飛ばす。
そこで風船は何と円盤で飛行中のグロテスクな風貌の宇宙人が拾い、持っていってしまう。
その夜、宇宙人は野比家を訪れ、ドアを開けようとするママを止めに入るドラえもんとのび太であった。
アニメ版
1986年9月12日、2020年12月5日に放送。
1986年版
・サブタイトルが長距離風船手紙コントローラーに変更
・原作では存在のみが語られたアドルフが登場
・宇宙人のデザインが原作よりもグロテスクになっている
・ドラえもんとのび太は宇宙人が拾ったことまでは知らず、それどころか返事を出してきた宇宙人が女の子だと知ったのび太は有頂天になり、お菓子とお茶まで用意して、受け入れる準備もするがドアが開いた瞬間赤い光と共に現れた宇宙人にドラえもんと共に驚愕するという原作以上のトラウマであろう幕引きとなった
2020年版
・宇宙研究サークルの少年が出した手紙風船を拾った出木杉が文通を続け、宇宙飛行士とも知り合ったことを語ったことから、のび太たちも手紙風船を出すことにした
・スネ夫のパパがのび太たちのために手紙風船用の風船を用意し、土に還るエコな風船であることも説明(これはスネ夫が)された
余談
ドラえもんで宇宙人が出てくること自体は珍しいことではないがこの話の宇宙人はグロテスクゆえにエピローグはどこかコミカルながらもトラウマになった人も少なくないであろう。
宇宙人の性別は原作では不明だが1986年版では手紙の内容から、明るい性格の女性として描かれた雰囲気がある。