概要
陸警隊とは、海上自衛隊の基地や地上施設の警備を担当する陸戦部隊である。ゲリラやテロリストなど、地上から基地を襲撃する存在に対処する。
各地方隊の警備隊に設置されており、他にも各地方隊隷下の基地隊、航空群の航空基地隊警衛隊も同様の任務を担っている。ここに属する隊員は「陸上警備」という職種に属し、海自の第1術科学校で警備に関する専門教育を受ける。
隊員は64式小銃や折曲銃床式の89式小銃で武装している。航空自衛隊の基地警備隊と同様、「警備犬」と称される軍用犬も配備している。警備犬は警備だけでなく、災害派遣でも災害救助犬として活躍する。
かつては大湊基地に「大湊防空陸警隊」と呼ばれる部隊が存在し、1993年から大湊陸警隊を廃止して設置されていた。同部隊にはソ連崩壊後の情勢変化による航空機の急襲に対処すべく、81式短距離地対空誘導弾、スティンガー等の対空火器を装備していたが、2006年に解体され再び大湊陸警隊となった。
装備
- 64式小銃:旧式だが一部で使用が続けられている。
- 89式小銃:2015年ごろから折曲銃床式の本銃の配備が確認されている。
- 9mm拳銃:陸海空三自衛隊で用いられている拳銃。
- ライオットシールド:ジュラルミン製。暴徒・デモ対策用に配備。