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非理谷充

ひりやみつる

「しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~」の登場人物。
目次 [非表示]

誰だ…

誰が俺をこんな風にした?


CV:松坂桃李


概要

社会に対して鬱屈した思いを抱える男性。

年齢は30歳であり、普段は派遣社員として働いている。

宇宙から飛来した暗黒の光を受け、悪の超能力者となり、この世界への復讐を誓う。


予告編では悲惨な人生を送っていたと思しき描写が見受けられるが……?


名前の由来は非リア充だと思われる。

四郎金有増蔵などと並ぶクレしん恒例の直球なネーミングと言える。



能力

物体を浮かせて操る力の念動力を使い、彼の場合は自分自身が高空まで浮遊して移動することも出来る。

機器を爆発させたり、衝撃波で壁を陥没させたりといった攻撃を行った。




劇中での活躍

初登場時には新橋の路上でティッシュ配りの仕事をしていた。

そこで通りすがりのサラリーマンに暴力を振るわれ、心無い嘲笑を浴びせられる。その光景を目撃して心配に思ったひろしが、倒れていた非理谷に手を差し伸べたものの、彼はその手を振り払って睨み付けてしまう。


どいつもこいつも俺を見下しやがって……!!

なんで俺だけ……


更にその直後、彼が唯一の心の拠り所としていたアイドルが結婚&引退を表明したという情報をネットニュースで見て呆然自失に。

しかも、その事実が彼から冷静な判断能力を奪ってしまったのか、近所で起きた強盗事件を追う警察から犯人と誤解された際には、一言も弁明せずに逃げ出してしまった。


路地裏で警官に追い詰められたその時、前述した経緯で超能力者として覚醒。

能力で警官達を気絶させた非理谷は己の手にした力を実感し、ゴミ山にうずまりながら高笑いするのであった。


力を得て手始めに、この世で唯一自分のことを認めてくれていたはずなのに裏切った(と一方的に見なしている)アイドルとその婚約者の目の前で、婚約者の自家用車を爆破して恐怖を味わせるという嫌がらせに及んだ。

そして次にどうするか当てもなく渋谷の街中をさまよう非理谷であったが、ふと周りを見渡せば、他の人間は友達や恋人と楽しそうに歩いている。


どいつもこいつもインスタだフェイスブックだと、そんなに幸せ自慢したいのか…

俺には人に見せられる幸せなんかひとつもないのに……


自分のひび割れたスマホに目を向けて、ファンだったアイドルの名を縋るように呟く。

ところがスマホが壊れかけていて調子が悪かったのか、彼女を映していた画面は無情にもブラックアウトしてしまう。何も表示されない真っ暗な画面に写るのは、辛い現実に苦しみ続ける惨めな己の表情だった。

精神的に限界を迎えた非理谷は、能力を暴走させて周囲の人間のスマホを破壊するとその場から力無く立ち去って行った。


誰だ…誰が俺をこんな風にした?


更に偶然通りかかったふたば幼稚園のよしなが先生に「保育士の女性が憎いから」という理由で害意を抱いた彼は、彼女を傷付けるため幼稚園に立て籠もる。

非理谷が推していたアイドルは保育士アイドルグループの一員であり外見の雰囲気も少し似ていたため、精神的に衰弱していた彼はよしなが先生とそのアイドルを重ねて我を失ってしまったのだ。

元より彼は、後述する悲壮な境遇故か依存体質であったため不健全なレベルでアイドルに傾倒しており、食事を切り捨ててまでグッズを全て買い集めるなど己の心身の健康を顧みないような貢ぎ方をしていた節があった。


幼稚園に立て籠ってからは、偶然その場に居合わせたかすかべ防衛隊の四人にも自身のやり場の無い怒りをぶちまける。

園児達から奪った弁当で腹を満たしつつ、子供達が描いた「将来の夢」をテーマにした絵を嘲笑していた。


Jリーガー、お花屋さん、ユーチューバー…どいつもこいつもくだらねえ!!

いいか?お前らにまともな未来なんてねえからな!!

この国はもうお先真っ暗なんだ!!


そして、そこで自分と同じく超能力を手にしたしんのすけと出会うのであった……。


余談

原作『しんのすけとひまわりのエスパー兄妹』『エスパー兄妹ふたたび』における悪のエスパー(頼れる相手もいない失業者)に該当する人物。


CVを担当する松坂氏は完成報告会見にて「小さい頃から観ていた『クレヨンしんちゃん』に、まさか自分が出るとはと、夢のような時間を体験させていただきました。ある種、夢が1つ叶ったかなと思います」とコメントしている。


関連タグ

クレヨンしんちゃん 超能力大決戦 クレしん映画ヴィランズ


破滅願望 自暴自棄 無敵の人 ジョーカー

哀しき悪役

外道シンケンレッド中の人的な意味で。なお、超能力大決戦公開と同時期に侍戦隊シンケンジャーが東映公式チャンネルにて公式配信された。































※ここから先は物語終盤における重大なネタバレありの為、観覧の際は"自己責任"でお願いします!!
































幼稚園児の頃の彼は、多忙で滅多に家に帰らない両親と暮らしていた為に、毎日コンビニ弁当を晩御飯として食べて、テレビを見て両親の帰りを待つといった孤独な日々を過ごしていた。


幼稚園での生活も上手くいかず、小学校時代以降は同級生達からいじめを受けるといった事もあった。

運動会などの行事にも両親が来てくれなかったため「自分が頑張ったところで誰も応援してくれない」と考え始めるようになる。


小学校高学年、または中学時代には両親が離婚する事になり、家族で最後の晩御飯として手巻き寿司を食べていたが、彼自身はすべてが受け入れられなくなり、家を飛び出すという事態にまで発展してしまう。


秘密組織「令和てんぷく団」のヌスットラダマス2世のエネルギーマシンにより超能力が暴走し、怪物化した彼に吸い込まれたしんのすけがこういった彼の過去を見た事で、

過去に関与するかのように、傍に居続けそしていじめっ子にも立ち向かってくれた事から、彼の心は救われ最後は元の人間の姿に戻ったのだった。


EDの映像では、その後野原家に招かれて手巻き寿司を一緒に食べたり、ゲストヒロインの深谷ネギコと良い雰囲気になっている姿が描かれた。



関連タグ(ネタバレ)

パラダイスキング:人間社会を生きる苦しみに耐えかねて社会を飛び出したという点では近い。名声のあるヒーローを敵視して衆人環視の場で打ち負かすことで栄光の座から引きずり下ろしつつ自己顕示欲を満たそうとするなど、非理谷充と別ベクトルでジョーカー的な一面を持つ。

ウンガロ(ジョジョの奇妙な冒険):絶望的な人生から強大な力を得たことによって、社会に復讐をするキャラ繋がり。ただ、こちらは最後まで改心する事なく倒された。

エレクトロ(実写映画版)(アメイジング・スパイダーマン2):不遇で孤独な人生を歩んでいた所に強大な力を持ってしまったことがきっかけで道を踏み外すなど色々と共通点を持つ悪役。

島鉄雄(AKIRA):非理谷が暴走して怪物化する展開は、アニメ映画版でのこのキャラが暴走して怪物化する展開のパロディとなっている。

イヌムシ科(ピクミン):怪物化の最終形態の形状や姿が酷似している。

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