概要
『週刊少年ジャンプで連載中の漫画『あかね噺』に登場するキャラクター、阿良川魁生×桜咲朱音のカップリングである。
共通点と相違点
二人とも新鋭の落語家。同じ阿良川一門だが、魁生は阿良川一生、朱音は阿良川志ぐまと師匠は異なる。
魁生は21歳、朱音は18歳、で3歳差。
美形同士。
また二人とも東京都出身だと考えられる。
関係
出会い【第1巻 第4話】
バスの渋滞で、阿良川魁生がらくご喫茶での独演会に遅刻した際に、当時女子高生で正式な入門前の朱音が彼の代役として『まんじゅうこわい』を演った。これが二人の出会いである。
「すごいすごいすごーい!!」「もしかして10代!?いやーびっくりだよー」「ねえねえねえ・・・んでふっ」
軽薄な笑みを浮かべた現れた魁生は、いい落語家に出会うと気持ちの昂りを抑えられないらしく、いきなり朱音に抱きついた。重要なことなので、もう一度言うが、抱きついてたのである。そして朱音の高座を褒めちぎる。抱きついたまま。
この行動に驚いたのは朱音だけでなく読者もだろう。ここからこのカップリングに目覚めた方も多いのではないだろうか。
もちろんいきなり抱きついてきた魁生に朱音は憤りと恐怖を感じ、罵倒している。
しかしその後魁生が色気と笑いに溢れた『稽古屋』を見せたことで、朱音の彼をみる目は変わった。またその日のアンケートでも、朱音は評価されつつも魁生には劣る結果となった。
アンケートを複雑な顔で見る朱音に、再度魁生が声をかける。
「んなっ!!」
「驚き過ぎでしょ 傷つくなー。でも随分熱心に読んでたね。」「もしかして僕のこと気になっちゃった?」
朱音は魁生の発言に対して反論しているが、これはフラグが立ったと言っても過言ではないのではないだろうか。少女漫画だったら確実である。
そして魁生は「自分と同じ阿良川一生の弟子にならないか」という提案をする。朱音は即座に否定し、彼にライバル心を燃やす。
「阿良川魁生!!……さん!! 今日は負けたけどすぐ追いついてやりますから!! 覚悟して下さいね!!」
朱音はそう去り際に残し、二人の出会いは終わった。以後、互いを意識するようになる。
再会
可楽杯予選前【第2巻 第16話】
因縁の相手である阿良川一生と対談をするため、可楽杯に参加した朱音。その予選会場にて二人は再会する。
「また会えて嬉しいよ、あかねちゃん」
前回のことを根にもって警戒する朱音と、相変わらずニコニコと話す魁生。この二人を見て、高良木ひかるは「随分と親しそう」と感じている。
(ちなみに単行本を見ればば分かるのだが、魁生は会場に入ってすぐに朱音の存在に気づいている。)
可楽杯予選後【第3巻 第18話】
「ーでもまあアレが本気だったら見限るだけなんだけどさ」「言うのは易しあかねちゃん 君に師匠の仮面を剥げるかな」
ここで魁生は初対面とは違った顔を見せる。後の話(第52話)の伏線ともいえるだろう。
可楽杯本戦後【第4巻 第26話】
阿良川一生はあかねの『寿限無』を評価、仮面を脱ぎ捨てた本音でコメントを述べた。
魁生もまた、朱音に対して鋭い目線を向けた。初対面の時とは大違いである。この時から、魁生は本格的に朱音を一人の噺家として意識するようになったといえる。
ネタバレ注意(※単行本未収録)
朱音の脳裏【第45話】
ご存知ジャンボ君とのデート回。花魁の了見を得るために経験(デート)をすることにした朱音。そこでデート相手として脳裏に浮かべた相手に魁生がいたのである。(朱音にとっては論外であるようだが。)
しかしここで注目して欲しいのが、想像の魁生が「じゃあ僕」と自ら名乗り挙げているところである。朱音が魁生を男性として少なからず意識していたことが示唆された。
二人の距離【第52話、第53話】
しかし阿良川一剣曰く、魁生にとって朱音は「邪魔で邪魔で仕方ない」存在であり、また彼は分厚い仮面の裏には修羅を潜ませているらしい。
魁生の本気の高座『真景累ヶ淵 豊志賀の死』を見せられた朱音は魁生との大きな差を感じることになるった。
そんな朱音に、魁生は「四人会」に出るチャンスがあることを教える。それだけで帰ろうとする彼に、朱音は「魁生兄さん」と呼びかけ、なぜ魁生が自分に目をかけるかを聞く。
「勘違いしちゃダメだよ 興味があるのは君じゃない、君がこれからする噺だ」
またもや爆弾は落とされた。
これ対する解釈は人それぞれ違うため、この後は省かせて頂く。