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222D

にひゃくにじゅうにでぃー

トヨタがWRC向けに開発したラリーカー。実戦投入されずに終わった。
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概要編集

トヨタWRC向けに開発していたラリーカー

222Dという名前は開発コードであり、正式な車名ではない。


それまでトヨタはFRのTA64型セリカで戦っていた。

しかし、アウディクワトロが起こした4WD旋風によりライバルが続々と4WD車を投入すると、次第に競争力を失っていった。

そのため、トヨタも4WD車の開発に踏み切ることになり、本車が企画された。


ボディはAW11MR2をベースとしながらも、末期のグループBマシンのお約束として構造は全くの別物である。

駆動方式を4WDとしただけでなく、パイプフレームに2Lターボの3S-GTEを縦置きで搭載。

ヘッドライトも固定式となっている。


当初はグループB規定で企画されていたが、途中で後継のグループS規定(ホモロゲーションが試作車10台という非常に緩いもので、参戦メーカーの増加を目的としていた)の発足が決定したため、最終的な設計はグループS規定に則って進められた。


実際に試作車が15台制作され、恐らく1987年からWRCに投入する目的だったと思われるが、その矢先に死亡事故の増加によるグループBの廃止が決定。

1987年からは完全な市販車ベースのグループA規格に移行することとなったため、グループSの構想が消滅。

222Dの将来は閉ざされたのである。


こうして日の目を見ずに終わったものの、現在まで続くグループB自体の人気もあり、残された222Dの試作車はラリー関係のイベントでよく展示される人気者となっている。

現在、日本に1台、ヨーロッパに2台の合計3台が現存する。


余談編集

試作車だけに15台全車が同一形態ではなく、現存するうち1台のみエンジンが横置きである(他2台は縦置き)。


関連項目編集

トヨタ カーラリー WRC グループB

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