概要
ニューヨークで活動していたYouTuberで、本名はダニエル・デズモンド・アモファ。日本では、髪型が似ていることから、「ガイルくん」の愛称で親しまれた。主に大乱闘スマッシュブラザーズシリーズの参戦ムービーや、アニメ『進撃の巨人』のリアクション動画を投稿していた。
プロフィール
人物
やたらハイテンションで、マイクが割れるほどの大声を出したり、横にあった棚を自力で殴って壊すほどの暴れっぷりで大袈裟に反応することで人気である。自身のファンやフォロワーを「ジョイコンボーイズ」と呼んでいた。
一方、それが「わざとらしい」「やらせ」などの批判の声もあり、これが後に後述の悲しい結末につながることになる。
経歴
1990年5月12日、ニューヨークのブルックリン区で生まれる。父親はガーナの政治家兼弁護士であり、その父方の叔父はガーナの王族の血筋を引くガーナの大統領という、何気にすごい家系。
2012年から動画投稿を始める。
彼が大きく注目されたのは、2014年の『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Wii_U』の紹介ムービー「スマブラがスゴい理由50」の最後の告知であり、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でリストラされたミュウツーがDLCで復活するという情報に対してだったが、彼は最初にミュウツーの足のポリゴンモデルが映し出されただけですぐに「ミュートゥー!!ミュートゥー!!!!」と連呼して騒ぎ立て、喜びの様子を見せた。この動画は1日半で20万回再生されただけでなく、Yahoo!Japanでもニュースになって取り上げられ、ついにはなんと桜井政博ディレクターご本人がリツイートするという事態にまで発展した(なお、ゲッコウガ参戦時に話題になった「ミュートゥー」を連呼していた海外の反応の方とはまた別)。
その後もニンテンドーダイレクトや進撃の巨人などに対する実況、反応動画を投稿しており、続編の『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』の参戦発表ムービーでも、リストラされていたスネーク参戦が発表された時にはとても暴れ回って喜んだ。
精神疾患、問題行動、そして失踪
その一方で、多くの批判も寄せられていたためかかなり精神を病んでしまったようで、2018年からは、「発売前のNintendo Switchを入手した」という嘘の動画を投稿したり、黒人や性的マイノリティに対する差別発言をするなどの問題行動が目立つようになり、YouTubeアカウントやTwitterを凍結されていた。
2019年には、たびたび自殺を仄めかす発言が見られるようになり、警察沙汰もしばしば起こしていた。
そして同年6月19日、「I'm sorry」というタイトルの動画を投稿して失踪し、それを最後に消息が途絶える。
そして・・・・・・・
その5日後の6月24日、自宅近くのイースト川で、マンハッタン橋から投身自殺した彼の遺体が発見された。橋に残っていたバックパックには、彼のSwitchが入っていた。
なお、前述の最後の動画の他、遺書となるメッセージを残しており、それらを要約すると、
「迷惑をかけてしまったこと、ファンを裏切るようなことをしてしまったこと、そしてそれに対して助けを求めなかったことに対して申し訳なく思っている。病んでいたことを認めないほど頑固で、自分で向き合うことをしなかった。いいこともたくさんあったし、ゲームやアニメを楽しめなくなることも、皆に会えなくなることも寂しいけれど、自分はその報いを受けなければならない。僕は今まで道化として生きてきたし、これからもそういう風に見られるだろうけど、自分のようにはならないでほしい。」
ということだった。(意訳あり)
享年29歳というあまりにも早すぎる死であった。