G・シュミット
じーしゅみっと
CV:大塚芳忠
フルネームは【ゲルハルト・シュミット】
導力革命を起こしたクロード・エプスタイン博士の直弟子で三高弟の一人。ファーストネームのGは本名であるゲルハルトの頭文字だが、同名人物にノルティア州を統括するログナー侯爵家当主(アンゼリカ・ログナーの父)がいるためか三高弟以外で彼をファーストネームで呼ぶ人物は確認されず、世間ではイニシャルで通っている。
エレボニア帝国で導力技術を普及させ、大陸横断鉄道を始め《列車砲》や新型戦車《アハツェン》の開発などに貢献して現在の軍事大国化にも多大な貢献をしている。七耀暦1204年に貴族連合が内戦で導入した人型兵器《機甲兵》の開発も成し遂げ、機甲兵の開発によって帝国はより強大な軍事国家となる。ただし、機甲兵の設計案自体は彼の一番弟子が遺した構想メモによるもので、シュミット博士自身はそれを実用段階にしたに過ぎない。
現在はノルティア州のルーレ工科大学を拠点に講義も行っているらしい。
導力革命以降は各国の企業に導力の有用性を説いていたようで、ラインフォルトグループを一介の武器屋から現在の大陸有数の導力シェアに拡大させた功績もあり、当時の代表である前会長のグエン・ラインフォルトとは旧友だが、とにかく悪態を付き合っている喧嘩仲間。
閃の軌跡Ⅲからはトールズ士官学院・第Ⅱ分校の特別顧問に就任する。
同門のアルバート・ラッセル博士に勝るとも劣らないマッド・サイエンティスト。しかも、ある種の愛嬌があったラッセル博士とは違い彼はとにかく気難しく、無愛想の一言に尽きる。造ったものが誰にどう使われようがとにかく無関心で、データ収集そのものが趣味と言っても良い。ラッセル博士とはまた異なる変人でその発明バカぶりには弟子達も含め、大勢が振り回されている。
他の三高弟と違い家族は持っていないものの、三高弟で初めて明確な弟子を取った人物としても描写されており、それぞれが優秀な技術者である。彼らを認めるに当たってはそれぞれが求めるコンセプトでの『卒業作品』の提出を要求しており、機甲兵の構想も卒業作品の一つ。
また、決して他人に無関心というわけではなく弟子や個人的に気にかけている人物には遠回しな助言をしており、根は面倒見の良い人物で弟子達からもそれなりに慕われている。
弟子達
フランツ・ラインフォルト--旧姓ルーグマン。一番弟子で、後にラインフォルトに婿入りするも事故死してしまう。機甲兵の構想メモは彼の卒業作品でもある。
マカロフ--ルーレ出身の二番弟子。トールズ士官学院で導力学を教えている。長らく卒業作品を提出できずにいたが、ヨルムンガンド戦役後に提出。無事に卒業して同時にその成果を経て同僚のメアリー・アルトハイムにプロポーズしている。
ジョルジュ・ノーム--三番弟子。ルーレ出身で、ジョルジュとは大学に出入りしていた頃からの付き合い。ある時期を境に連絡が取れずにいたが、ヨルムンガンド戦役で停滞した彼の背中を押す。
ティータ・ラッセル--四番弟子。同じ三高弟であるラッセル博士の孫で、七耀暦1203年からZCFで開発していたオーバルギアの開発を助言し、トールズ士官学院・第Ⅱ分校で実績を挙げたティータの卒業を認める。
ミント--二番弟子であるマカロフの姪。正確には弟子ではないが彼女がトールズ第Ⅱ分校へ技師見習いと来た事から手伝いに付いている。技術面に関しては認めているものの致命的ともいえる彼女のドジっぷりにいつも辟易している。