事実上の駆逐戦車
ISU-122(ИСУ-122)は、第二次世界大戦・大祖国戦争期のソ連製自走砲。
ISU-152と同じIS重戦車の車台に強力な122mm砲を搭載、あらゆるドイツ戦車を正面から撃破可能としており、ソ連赤軍はISU-122を駆逐戦車的な運用に回していた。
劣化版IS-2にあらず
同じ122mm砲を搭載しつつ砲塔もあるIS-2重戦車が既に有ったのに、なぜISU-122など開発される必要があったのかというと、そもそも122mm砲が本来なら砲兵の装備であったことに拠るところが大きいと考えられる。
自走砲という存在自体が機動力の向上した砲兵というようなコンセプトの下に整備されるものという以上、赤軍の独立重自走砲旅団がISU-122のような通常の砲兵が有する火砲の自走版として開発されたものを装備することに何ら不自然は無い。
これと同様に、IS-2は戦車旅団のために開発され、また装備されたものといえるだろう。